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依頼人「とかげさん」 美術館で見かけた絵にそっくりのものがうちのトイレに飾ってあったんですよ! きっとこっちが本物に違いありません! 見た目だけでは http://sui-hei.net/mondai/show/12095 鑑定士は水上さんチョイスにお任せいたします、よろしくお願いいたします。 じゃかじゃん 鑑定士「3000才さん」 短文ですが、随所に仕掛けの施された作品です。 非常に素晴らしいアイディアが込められています。 この問題は、 「彼は上手に真似できていた」という表現で、彼自身が物まねをしていると見せかけて実は絵を真似ている、 書いている絵が全く見た目は同じなのに、書き順が違うから成功していない、 という2つの謎を解くことが求められています。 1つ目の謎は、目的語を省略したある種の叙述トリックです。 この部分の難易度はさほど高くなく、いくつかのパターン質問を経れば真似ているものが絵である、ということは比較的早めに到達することができます。 おそらく、これは出題者も見越していたことだろうと推察します。 この問題の本質は、2点目の、 絵そのものではなく、絵の書き順である、という点です。 形ばかり見ていた、と思いきや、時間という軸が謎のポイントだったわけです。 いわば、3次元の軸から跳躍した発想が求められるわけで、非常に面白いトリックだと思います。 この問題の一つのキズは、1つ目の謎を解いた後の別解があり得ることです(例えば、偽札を作っていて、上手に作れたけれど、機械をだますまでにはいかなかった、など)。 別解がある問題が悪いわけではありませんが、 提示された1つ又はいくつかの謎を超えた後にあり得る別解は、参加者の満足度を下げてしまうことがあります。 そのようなリスクを考えると、 個人的には、前者の謎を盛り込むよりは、 後者の非常に優れた謎に焦点を置いた問題文でもよかったかな、とも思います。 たとえば、 「彼は、見本の絵とそっくりに書き上げたが、また失敗だ、と不平を言った。 そのあと、前よりも下手な絵を書き上げたが、彼は喜んだ。 なぜ?」 というような問題文です。 出題者が、絵の見た目ではなく、書き順にこだわった、という痕跡はタイトルからも見て取れます。 こちらの謎を膨らませてもよかったように僕は思います。 とはいえ、出題というのは生もので、ライブ感のあるものです。 出題者は、チャット欄で誘導について反省していますが、 誘導はむしろ上手に進んでいる、というのが僕の考えです。 出題者は、適宜、ヒント欄を用いて謎の要素を提示しています。 これは、簡単のようで、なかなかできないことです。 おそらく、参加者は次々に出てくる謎に、どんどん引き込まれていったのではないでしょうか。 問題文になかった謎を提示することで、参加者の満足度をあげ、 かつ、フェアで非常に適切なヒントと誘導をしていると思います。 非常に素晴らしいアイディアの作品です。 アドリブで謎の提示を明確にし、参加者をひきつけたスキルも見事です。 発想の軸を超えて時空を超え、行き届いたサービスに満ちた旅をする。 僕なら、この作品は、昨年購入して冷蔵庫に寝かせたままだった「まんさくの花」の大吟醸(自作古酒)とともに味わうことにします。
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