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【質問番号28:ひらめさん】 ギリギリになってしまって申し訳ないのですが、通り雨の後にベランダのプランターのそばに落ちていたので鑑定を依頼したいです。 【たとえ迅雷に打たれても】 https://late-late.jp/mondai/show/1136 やさしく問題寸評をしていただける方であればなおのこと嬉しいです。 【鑑定士:ディダムズさん】 どこか雨上がりって、その辺にささやかな宝物が転がっていそうな感じしますよね。 天から舞い降りた作品、拝見させていただきます。 基本に忠実に、まずは謎から見ていきましょう。 謎は、「雷鳴の後、主人公が、玄関へと行き、悩んだ後、そのまま家に出るという一連の行動をしたのはなぜか?」という点でしょう。 主人公の行動に理由を付けるタイプの問題ですね。 部分的に開示された状況から物語の全体像を明らかにしていく、シチュエーションパズルらしい状況補完型の問い掛けと言えるでしょう。 しかし一方で、この謎はやや断片的で、不思議さに欠ける様な印象を受けるようにも思えます。 これは、問題文の記述を満たす「慌てて玄関へ行く → そこで悩む → 家を出ていく」という状況が容易に作れてしまうため、不思議な状況や説明が付かない (うまく繋がらない) 状況、すなわち謎として感じにくいためでしょう。 例えば、実際の進行の質問1を使うと「子供が雷に打たれた → 救急セットを持って行った方が良い? → いや、とにかく様子を見に行くのが先だ!」と、問題文に概ね沿った形で物語が作れてしまいます。 同様に、質問3を使っても「子供が公園で遊んでいるな → 傘や雨具を持って行く? → いや、車で行けばいいや」といった物語が作れます。 このように、状況が容易に作れるものだと、繋げた状況の断片を具体化するだけとなってしまうため、問題を解くというより、どの話が正解なのかをチェックするという作業に近くなってしまいます。 また、良いトリックや優れた考え方を取り入れた問題を作ったとしても、それを使わなくても解説 (問題文に合った物語) が作れてしまうことになり、問題としてそのトリックを使う必要性が乏しくなってしまいます。 部分的・断片的な記述は、使い方や解釈に幅を持たせることができ、必ずしも悪い事ではありませんが、不思議さはある程度持たせた方が魅力ある問題になる傾向にあります。 問題文の情報を増やしたり、状況の切り口 (どのように不思議を感じさせるか) を変えたりなどして、一目で謎を感じる様な問題にするとより良くなると思います。 続いて解説を見てみましょう。 解説は、「洗濯物を取り込もうとした → 雷が遠いと気づき、いま取り込むべきか悩んだ → 余裕をもって取り込んでしまうことにした」という感じでしょう。 日常のワンシーンとしてありうる状況であり、現実として見た時の解説の自然さは充分に高いものであると言えるでしょう。 また、問題文の記述と解説の状況の対応も、特に矛盾は無いものと思います。 しかしながら、問題文の「その後」(確かにその後ではあるが、雷鳴からの時間経過はそれほど重要ではない) や、「何の準備もせずに」(確かに何の準備もしていないが、それに関して特に解説で触れられていない) という記述が、解説の場面を導くのにあまり役に立ってないような気がしました。 もちろん、問題文の文章を整えたり、状況のイメージを作ったりするために、問題としては重要ではない記述を入れることは良い事だと思いますが、このような別解が多く作れてしまう問題においては、これらの記述を上手く取り入れた解説の納得感 (問題文と解説の適合の良さ) が向上し、本解説の納得感が相対的に低下してしまうため、その点には注意した方が良いと思います。 日常的なワンシーンをシチュエーションパズルとした、情報補完や状況探索の楽しさが味わえる問題だと思います。 これからも大切になさってください。
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