爆彈のやうな詩を (コメント数:1) |
1 Ryou 2013-12-11 23:15:06 [URL]
爆彈のやうな詩を作るなら、眞に爆發するものであつて欲しい。それが若し不發に終るものならば、たとへ玩具にすぎぬとも、線香花火がまだ優つてゐる。その方が正直だからである。言葉を詩の爆彈に填充する火藥とすれば、その言葉の性質をも辨へず、調合をおろそかにすることは出來ないのであらう。それを怠つてゐたのでは、いくら擲つても爆發するはずがない。 さて、詩は爆彈に代るものであらうか。わたくしは第一にそれを疑ふ。 明日の夢を夢みて今日を破壞しようとするのは無謀でなくて何であらう。またその目的のために言葉を謬用することは、詩をも識らず、言葉にこもる民族精神にも徹せぬ所爲であらう。 |
Ads by Google |
(c)Copyright mottoki.com 2007- All rights reserved.
|