材大なれば用を為し難し

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詩人のつとめは (コメント数:1)

1 Ryou 2013-12-11 23:15:50 [URL]

 詩人のつとめは、それより外にあらうはずがない。詩はかくの如くにして、神と人とのつながりから、自然に巧まれてうちあげられたものである。上は出雲國造神壽詞から下は三河萬歳の言葉にいたるまで、それが詩の一貫した方式である。
 詩はカムヨゴトである。それ故に、慰めの言葉、をかしき言葉、乃至は狂言綺語であることが、詩の正道にはづれたものとは決しられない。またかく云ふことが詩を蔑むとも考へられない。
 ダンテはその一世一代の詩篇に標するにデイヴイナ・コメデイア(神聖喜曲)といふ題を置いた。これには傳承もあることであらうが、ダンテがこの曲を書いた意圖は、彼が言葉の最高の司祭者として、底知れぬ人生、即ち民族精神の綜合的現實世界の前にカムヨゴトを申したことより外には、これを尋ね難い。
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