氏族制度と祭政一致 (コメント数:1) |
1 Ryou 2014-01-07 20:38:29 [URL]
そして、この氏族制度が今日の家族制度の基をなすのであつて、皇室より皇族の御分出があり、更に皇室を総御本家として諸氏族が分れてきたところに、我が国が一大家族国家を形成してゐるといふ所以がある。従つて国家の繁栄は、国民の繁栄であり、国民の繁栄は、国家の繁栄である。国民は、各氏の氏神を祭ると共に、天照大神をはじめ、天つ神を崇敬し、同時に天皇を現人神と仰ぎ奉つた。 しかも、天皇は天つ神の神意を受けて、大八洲国に降臨せられた皇孫の御後裔であらせられるから、常に天つ神を祭り、その神意を奉体せられるのである。 それは、神武天皇が、御東征の途次、困難に際会される毎に、天照大神の神意に従はせられた事を見ても分ることである。 天皇が天つ神を祭り、神意の奉体に努めさせられることは、直ちに国民の日常生活の端々にまで及び、「氏神」の信仰が深くなつてゐるのである。 天皇は天つ神を祭られ、その神意を奉体して民を治められる。即ち「政事」は、「祭事」で、この祭政一致の思想は、わが国固有の政治の特色として、現代にも及んで居るのである。 |
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