材大なれば用を為し難し

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アマーリアはこの婚約の (コメント数:1)

1 Ryou 2013-10-11 15:17:08 [URL]

アマーリアはこの婚約のことをあまり考えようとはしていないようだった。ただひとりで自分の前に立っているKの直接の印象が彼女にとっては決定的だったのだ。彼女はただ、いつその娘を知るようになったのか、だってあなたはほんの数日前に村へやってきたのではないか、とたずねた。Kは紳士荘でのあの晩のことを語った。それに対してアマーリアはただ簡単に、あなたを紳士荘へつれていくことに自分はとても反対だった、といった。彼女はその言葉の証人としてちょうど入ってきたオルガにも呼びかけた。オルガは片腕にいっぱい薪を抱えて家のなかへ入ってくるところだった。冷たい風に吹かれて新鮮な感じになり、頬を赤くして、元気よく、力強い様子だった。この前のとき部屋のなかに重苦しく立っていたのに対して、仕事によってすっかり様子が変ったように見えた。オルガは薪を投げ出し、こだわりもなくKに挨拶し、すぐフリーダのことをたずねた。Kはそれこのとおりだといわんばかりにアマーリアに目くばせして見せたが、彼女は自分の意見を否定されたものとは思っていないらしかった。
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