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― ではなぜお医者さんの中で「PCR検査を増やせ」という声が根強いのでしょうか? 例年、この時期はインフルエンザの患者さんで病院、特に開業医さんは混み合うのです。 経営のことを考えると患者さんがたくさん来るのは悪いことではないと考える先生もいるでしょう。 今年はインフルエンザ自体が流行していませんし、万が一新型コロナウィルスに感染している患者に検査をすれば、感染のリスクがあるためほとんど行われていません。 現在、新型コロナの診察はあまりやっていないでしょうが、一部の人にとっては「検査は怖いから検査センターにお願いするとして、診察は引き受けたい」といったモチベーションがあるかもしれません。 そういう人にとっては、かりに「PCR検査センター」のようなものが出来れば、都合が良いかも…… というのは穿った見方でしょうか。 ―「WHO」の関係者と名乗る方、ノーベル賞受賞者の方も PCR検査を増やすように主張していますが。 海外にいて、どのくらい日本の事情をご存じなのかわかりません。 また、たとえノーベル賞を受賞された素晴らしい先生方であっても、必ずしも感染症やこの病気の専門家ではないので、仰ることがすべて正しいとはいえないと思っています。 医学はそれぞれの科や専攻の専門性が高い分野なので、たとえノーベル賞受賞者であっても、専門外のことには確証を持って発言していないのではと感じることもあります。 なお、「検査、検査、検査」という WHOの事務局長の発言もいまだに曲解されている方がいます。 あれはあくまでも発展途上国などで検査を軽視している国に対してのメッセージであって、日本などを念頭に置いているわけではありません。 ― ただ、検査をまったくしないと不安だという気持ちもよくわかります。「37.5度が 4日間続くまで様子を見る」と言われても、その間に急激に悪化したら…… と不安になるのでは。 気持ちはよくわかるのですが、熱だけが兆候とは限りませんし、本当に具合が悪くなったら救急車を呼ぶほうがいいと思います。 新型コロナ以外でも、いろいろな病気がありえるのですから、本当に具合が悪い時はそうするべきでしょう。 また、これからは「陽性だけれども症状がない」という方はホテルなどに入ることになりました。 このメリットは単に隔離されるというだけではなくて、そこには医療スタッフが必ずいるということです。 症状が悪化した場合には、そのスタッフが対応します。 このところ脚光を浴びているのが血中酸素濃度を測って患者さんの状態を観察するというやり方です。 入院患者や経過観察の対象の方の濃度をチェックするのは意味があるでしょう。 ちなみに、その際に用いるパルスオキシメーターを発明した青柳卓雄さんが、先月亡くなられました。 コロナの報道に紛れてしまい、あまり大きくニュースでは扱われませんでしたが、世界に誇るべき日本発の医療技術であることは知っておいていただきたいと思います。
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