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【質問番号12:霜ばしらさん】 在庫整理してたら出てきたんですが… 在庫の減らない人気グッズ https://late-late.jp/mondai/show/860 問題の鑑定をお願いしたいです。 実話問題で問題の魅せ方が気になるので、できればディダムズさんかなささん、どちらかに依頼させていただきたいなと思います。 よろしくお願いします。 【鑑定士:ディダムズさん】 在庫整理していたら出てきたというのは、鑑定団の定番ですね。 早速鑑定させていただきます。 問題文は実質一文、「在庫が減らなくなったのに人気を実感したのは何故?」というもの。 シンプルな問題文と明確な謎が実にいい仕事をしています。 解説は「対象商品が無くなったため、そのオマケが配布できなくなった (対象商品の売れ行きが凄かった)」となっています。 現実でたびたび起こる事柄であり (実話だそうですが)、納得感は文句無しでしょう。 考え方としては、「出すことのできた20個がすぐに無くなった」という逆の考え方や、「組になるものが尽きてしまった」という他の物との組合せなどが要求される、シンプルながらも奥深い問題です。 さらに、これらの考えを実際の状況に具体化する連想力も必要となるでしょう。 一方で、直截的な問題の答え (店長が人気に驚いた理由) としては「20個の減りがとても早かったから」や「グッズが出せなくなってもそれを求める人が多くいたから」等となるため、何らかの理由でそれ以上の販売 or 配布が出来ない状況 (例えば、あまりの人気に店が大混乱、販売を中止せざるを得ないなど) なら成立してしまうとも言えます。 このため、あえて言うならば、「解説の状況のみで成立するような謎」を意識するといいかもしれません。 実話問題の魅せ方が気になられるとのことですが、実話問題こそ、余計に飾らず (謎を薄めず)、この作品のようにシンプルに仕立てるのが最良と思います。 あくまで個人的な見解ですが、「その話のどこが不思議に思えたか」「その話のどこに面白い考え方を見出したか」を中心に据えて、素材の味を活かすのが良いのではないでしょうか。 ただし、面白い事例だったらどんな形でも良問になるかというとそうではないため、「何を手掛かりとして」「何を当ててもらうか」という問題の形を意識するのは必要と思います。 すなわち、ウミガメ問題としては、「どこまでの情報を問題文に記載し」「どの部分を謎として問うか」ということになるでしょう。 例えば、「なぜ、欲しがる人が多数いるにもかかわらず、在庫が減らなくなってしまったのだろうか?」など、謎の切り口 (何を問いとするか?) を変えたり、「店長はこの事態を喜ばしく思っている」 (上述のトラブル・アクシデントに対する別解潰し) など、情報を追加することも出来るかもしれません。 まさに、現実に即した考え方を求める問題。私こういった問題大好きです。 くれぐれも大切になさってください。
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