体罰
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1 manolo 2013-01-18 11:37:33 [PC]
出典:朝日新聞、岡雄一郎、1/17/2013、p.21
1. 学校教育法は、学校での体罰を禁じている。文部科学省の2007年の通知だと、体罰は「身体に対する侵害を内容とする懲戒(殴る蹴るなど)」「肉体的な苦痛を与えるような懲戒(正座や直立の姿勢を長時間強いるなど)」を指す。
2. なぜ体罰はだめなのか。文科省は同じ通知で「正常な倫理観を養えず、むしろ力による解決への志向を助長させ、いじめや暴力行為などの土壌を生む恐れがある」と説明している。
3. だが体罰がなくなる気配はない。同省によると、全国の公立小中高校や特別支援学校えでゃ昨年度404人の教職員が子供たちに体罰をしたとして処分された。体罰による被処分者数は過去10年間、350〜490人台で推移している。昨年度の被処分者の内訳は、中学が最多の180人(45%)で、高校139人(34%)、小学81人(20%)など。体罰時の状況は、「部活動」が全体の約3割だった。
2 manolo 2013-01-22 10:47:04 [PC]
出典:朝日新聞、1/22/2013、p.1、p.38
2-1. 大阪市桜宮〔さくらのみや〕高校でバスケットボール主将の男子生徒が体罰を受け、自殺した問題で、市教委は21日の教育委員会議で、今春の体育系2科(定員計120人)の募集を中止し、同じ定員を普通科に振り替えて募集すると決めた。(p.1)
2-2. 橋下市長は会議前、市教育委員に同校の「体質」を問題視し、入試中止を求めた。市長の退席後、教育委員5人による会議では、事務局が示した体育系の募集を普通科へ振り替える案と、従来どおり体育系の入試を行う案の二つが議論された。(p.1)
2-3. 4人が賛成した普通科への振り替え案は、市長の意向を踏まえつつ、入試を約1カ月後に控えた受験生に配慮。前期選抜の体育科(80人)とスポーツ健康科(40人)を普通科に振り替えたうえで、大阪府内全域からの通学を認める選抜方式や、英数国3科目による学科試験や体育実技も含めた入試科目は従来の体育系2科と同一内容とした。「普通科だがスポーツに特色あるカリキュラム」をめざす方針も示された。(p.1)
2-3. 結局、5人中4人が、橋下氏の主張を通りに体育系2科目の入試を中止して同じ人数を「普通科」で受け入れる一方、受験科目は従来と変えず、入学後のカリキュラムも「スポーツに特色のある内容に策定する」とする「折衷案」を支持した。議論の中では「単なる看板の掛け替えだ」(長谷川委員長)という声も出たが、大森不二雄委員は「普通科に移すことで幅広い教養教育や、暴力を排除したスポーツ指導を実現する」と主張。これは「改革の出発点」と話した。(p.38)
2-4. 矢野裕俊委員も、18日に全生徒に行ったアンケートで、暴力行為や暴言の8割以上が部活動で行われており、特に体育科の生徒が関わる例が多かったと指摘。「(暴力は)運動部で大きな期待を背負い、本人もやりたいという活動の中で起こっている。その問題点をしっかりと摘出して分析しないと次へ進めない」として、普通科として再出発する必要性を訴えた。(p.38)
3 manolo 2013-01-22 10:47:55 [PC]
2-5. 桜宮高の3年生8人が大阪市役所で記者会見を開いた。男子2人、女子6人で、いずれも運動部の元キャプテン。教員には相談せず、自分たちの意志で来たという。「私たちは体罰を容認していないし、勝利至上主義でもない」などと話した。午前中に同校を訪問した橋下市長に十分話を聞いてもらえる時間がなかったとして、「もっときちんと自分たちの意見を聞いてほしい」と話した。(p.38)
2-6. 21日午後、橋下市長が提案した入試の中止に反発する桜宮高校の保護者ら約150人が、市役所前で集会を開いた。3年女子の母(46)は、「亡くなった子のために何ができるんやと、在校生はつらい気持ちを抱え一生懸命考えている。入試の中止はその子たちをさらに追い込むこと」と話した。女子バスケ部2年の娘がいる父は[友達がなくなったのに、部活をやりたいなんて人間としてダメだと市長は言う。でも、子どもたちは十分傷ついている。コートに入れず泣き明かしていた日々を知っているのか」「親も子もみんなが体罰容認していたというのは決めつけや」(p.38)
2-7. 桜宮高校の体育科を第一志望にしてきたという受験生の母親は「子供が積み上げてきた努力を、大人の都合でつ潰すことが許されるのか」と憤る。小学生から球技に打ち込んできた長女は、高校でも本格的に取り組みたいと3年前から桜宮を志望。中学の部活を終えてから15分でおにぎりを二つ食べ、遊ぶのを我慢して部活と塾の往復を決めた。だが私学の推薦入試に志望を切り替えることも間に合わない時期に、橋下市長の「入試中止」の提案。普通科の入試に備えて理科・社会の参考書を買い学び始めたが、喜怒哀楽が激しく情緒不安定になった。(p.38)
4 manolo 2013-01-27 08:18:38 [PC]
出典: 朝日新聞、1/26/2013(夕)、p.11
3-1. 高校駅伝の強豪校として知られる愛知県立豊川工業高校(豊川市)の陸上部監督の教諭(50)が、部員に体罰を加えていた疑いがあることが分かった。学校側が生徒へのアンケートの中で「監督が体罰を繰り返している」という複数の回答があったことを県教育委員会に報告した。県教委は25日、この教諭にによる陸上部への指導を自粛させるよう学校に指示した。
3-2. 大阪市立桜宮高校で体罰を苦にした学生が自殺した問題が発覚したのを受けて、県教委は今月上旬、すべての県立校に対し、体罰の有無についてアンケートなどで調査するよう指示した。
3-3. この教諭は2009年7月に陸上部の男子部員に対してデッキブラシを使って、体罰を与え、けがを負わせたとして、訓告処分を受けている。県教委は当時、「公表基準に達していない」として、処分を公表していなかった。県教委体育スポーツかは「調査の結果、体罰が繰り返されたということが事実ならば、真摯に受け止めて厳粛に対処したい」と話している。
3-4. 豊川工高陸上部は、男子が11年まで全国高校駅伝に14年連続で出場し、04年に準優勝、05、06年は3位に入っている。
5 manolo 2013-01-27 08:43:54 [PC]
3-5. 広島県教委が教職員向けに、「体罰根絶」マニュアルを作った。大阪市立桜宮高校の体罰問題が波紋を広げる中、体罰や体罰に類する行為を14事例挙げ、適切な指導法を説いている。
3-6. 県教委の担当者は「体罰に頼るのは、指導力不足との認識を持ち、学校全体取り込んでもらいたい」と話している。県教委のホームページで閲覧できる。
3-7. 【体罰にあたるケースと対処法】
● 授業中に居眠りをしている生徒の後頭部を教科書の平らな面で1回たたく
→ 3度注意しても起きなければ「指導無視」と伝えて別室で指導するなどのルールを定め、児童生徒や保護者に周知しておく
● 部活動で、指示と異なる練習を一部の部員が勝手にしたため、連帯責任として部員全員に運動場を50周走るよう命じる。
→ 生徒に理由を聞き、理解に努める。指示した練習の狙いや目標を理解させる
● 家庭訪問の際、暴れる生徒の胸ぐらをつかんで家のへ引きずり出し、壁に生徒の背中を強く押しつける
→ 状況にもよるが、暴力をふるえないように抱え込み、冷静さを取り戻すまで待つ
3-8. 【体罰でないと判定したケース】
● 部活動で横柄な態度をとった生徒の右手首のあたりをつかみ、職員室に連れて行こうといて引っ張り合いになった
(理由) 職員室での指導を意図したもの。ただ、無理やり連れて行こうとしたのは適切とはいえない
● 男子教諭が女子生徒に前髪の長さを注意するため「ちゃんとせえよ」と指で軽く額にあてた
(理由) 前髪を切るよう促すための行為。ただい、口頭で注意すべきだった
● 生徒がプリントをごみ箱に捨てたため、男性教諭が口頭で指導。再度捨てようとするので正面から生徒の両手を引っ張ったら、はずみで生徒が転倒、両ひじを床に打ちつけた。
(理由) 生徒の行為を阻止し指導することを意図した偶然の行為
6 manolo 2013-02-14 23:22:01 [PC]
出典: 朝日新聞、2/14/2013、p.
4-1. 大阪市立桜宮高校バスケットボール部男子生徒(17)が自殺した事件で、大阪市教育員会は13日、同部顧問の小村基(はじめ)教諭(47)による暴力で生徒が重大な精神的苦痛を受け、自殺の大きな要因になったとして、同日付で懲戒免職処分にし、発表した。市教委は、顧問や他の教員、生徒から事情を聴くなどして実態を調べた市外部観察チームの報告書と、顧問が提出した顛末(てんまつ)書などを踏まえて処分を決定。同教委が生徒への体罰や暴力行為で教職員を懲戒免職にするのは初めてで、観察チームの港北署も公表した。
4-2. 市教委は、顧問が男子生徒に対し、練習試合でのプレーや態度などを理由に昨年12月18日に少なくとも数回、自殺前日の同22日に少なくとも計16〜20回、顔や側頭部を平手でたたいたとい認定した。市教委は、生徒が主将からになった昨年9月以降、叱る機会が多くなり、首相が交代の話を度々持ち出したとも指摘。顧問の暴力行為について「生徒は重大な精神的苦痛を受けた。自殺したことの大きな要因と考えられ、自殺との間には関連性があるものと認められる」と結論づけた。
4-3. 市教委はまた、顧問が19年前の就任時から「生徒に対する暴力を指導の一環と位置づけ、指導方法として効果的だとの考え」を持っていたと指摘。多くの部員に対し恒常的に平手打ちや足蹴りなどの暴力をおこなっていたとも認定した。一方、顧問は顛末書に「たたくことによってチームが強くなったことから、自分は間違っていないというおごりがあった」と書き、暴力を認めたという。
4-4. 報告書からは、暴力に加え、顧問から主将交代を持ちかけられて苦悩し、混乱する生徒の様子が浮かぶ。顧問教諭の暴力は「執拗かつ理不尽」。外部監察委員はチームはこう結論づけた。男子生徒が自殺する5日前の昨年12月18日、バスケ部は大学の女子チームなどと練習試合に臨んだ。生徒が相手選手に飛ばされたりボールを奪われたりするのを見た教諭は、顔を平手で数回殴打。試合後の練習でも1、2回たたいた。
7 manolo 2013-02-14 23:34:45 [PC]
4-5. 自殺前日の同22日の練習試合で暴力は激しさを増す。最後までボールを追おうとしない生徒をベンチに呼び寄せ、顔を平手でたたいた。さらに「やるかやらんのかどっちや」と言いながら、側頭部のあたりも5〜7回殴打。ベンチに戻る際に走らなかったとして顔を3回たたいた。人前での暴力は精神的に苦痛も与えた。
4-6. 男子生徒は顧問から平手で何度もたたかれた18日、練習ノートに「もうわけわからないです」と書いた。19日朝、母親に「学校に行きたくない」と訴えた。練習試合後、顧問は生徒に「キャプテン」「単なる選手」「裏方」かの三択を迫る。生徒は「キャプテン」と答えた。帰宅後、「私が今思っていること」と題する手紙を書いた。だが、手紙は顧問に渡すことはなかった。代わりに渡したのは「キャプテンとしてすべきこと」と題した書面。思っていることを押し殺し、注意されていることをなぞった内容だった。
4-7. 22日、練習試合で再び繰り返したたかれた後、体育教官室で約1時間、二人で話をした。「キャプテンを続ける」というと、顧問は「怒ったりたたいたりしても大丈夫か」と確認した。翌日未明、生徒は自室で自死した。
8 manolo 2013-02-14 23:50:58 [PC]
4-8. 【生徒が自殺の4日前に記した手紙】
大阪市立桜宮高校バスケットボール部の男子生徒(17)が自殺する4日前の昨年12月19日、体罰を受けていた同部顧問教諭あてに「私が今思っていること」と題して記した手紙の一部(公表されたすべて)は次の通り(原文の通り、●●は黒塗り)。生徒は同日、母親に顧問の考えが分からないと話、電話で相談した兄の勧めで手紙を書いた。
・先生が練習や試合で、自分ばかり攻めてくるのに僕は不満を持っています。
・昨日の話を聞いていても、こういうことをする人がキャプテンになる人と言っていましたが、どこのどんなチームでも、そんな完璧な人はいないと思います。
・先生は僕に、何も考えていないといいますが、僕は考えています。いつもその場で答えることができ(ま)せんが、じゃあ逆に、それを完璧に答える人はいるのですか?
・●●さんが講習会をしてくれた日、僕は●●さんが言っていることを自分なりに理解して一生懸命やりました。なのに、なぜ翌日に僕だけが、あんなにシバき回されなければならないのですか?
・キャプテンをしばけば何とかなると思っているのですか?毎日のように言われ続けて、僕は本当に訳がわからないとしかおもっていません。
4-9. 【翌日】教諭に渡した文書
男子生徒は翌12月20日、顧問に手紙を渡そうとしたが、別の部員に引き留められ、「キャプテンとしてすべきこと」と題する別の書面を顧問に手渡した。その一部(公表されたすべて)は次の通り(原文の通り)。
・リバウンド、ルーズボールに飛び込む
・分からないなら、分かったふりをせずに分からないと答える・
・言われた事をチームの皆でできるようにまず自分が手本になる。
9 manolo 2013-02-16 03:57:10 [PC]
【訂正】
4-1.
誤 p.
正 p.38
誤 観察チーム港北署も公表した。
正 監察チームの報告書も公表した。
4-2.
誤: たたいたとい認定した
正: たたいたと認定した
誤: 生徒が主将からになった昨年9月
正: 生徒が主将になった昨年9月
誤: 首相が交代の
正: 主将交代の
4-6.
誤: 「裏方」かの三択を
正: 「裏方」からの三択を
誤: 手紙は顧問に
正: 手紙を顧問に
4-7.
誤: キャプテンとしてすべきこと
正: キャプテンとしてするべきこと
4-8.
誤: 分からないと話、
正: 分からないと話し、
誤: キャプテンをしばけば
正: キャプテンしばけば
誤: おもっていません
正: 思っていません
4-9.
誤: キャプテンとしてすべきこと
正: キャプテンとしてするべきこと
10 manolo 2013-08-14 22:45:09 [PC]
出典: The Japan News、8/11/2013、p.2
5-1. A total of 6,721 cases of corporal punishment involving 14,208 students nationwide were confirmed in the last academic year, according to a final report compiled by the education ministery.
5-2. The confirmed cases of physical punishment involved 4,152 schools. This figure represents more than 10 percent of primary, middle and high schools run by the central government, local governments and private entities as well as other types of education institutions. Among the 6,721 caes, 5,415 were confirmed at 3,603 schools run by local govnernments. This is more than six times the figure announced in the ministry's interim report.
5-3. The Education, Culture, Sports, Science and Technology Ministry conducted surveys on the issues through local boards of education after a male student at municipally run Sakuranomiya High School in Osaka committed suicide in December after being subjected to corporal punishment by a teacher.
5-4. According to the final report, which was released Friday, the greatest number of confirmed cases, or 2,805, occurred at middle schools, followed by 2,272 cases at high schools and 1,559 cases at primary schools. The latest report covered private schools for the first time, where 1,259 cases of corporal punishment were confirmed. There were 20 cases of corporal punsihment at national schools.
5-5. The interim report released in late April confirmed there were 840 cases of corporal punishment at 752 schools run by local governments from April last year through January. The figure is more than double the number of teachers, 404, at local government-run schools who received disciplinary admonished in the 2011 school year for physically punishing students.
5-6. As to why the number of confirmed cases surged in the final report, an education ministry official said, "It was because local education boards thoroughly conducted surveys on the issue and the reported relatively minor cases aas well."
11 manolo 2013-08-14 23:33:24 [PC]
(体罰)
5-7. The final report says 22 percent of corporal punishment cases happened at private schools, more than the 10 percent were cited at local government-run schools and 8 percent at state-run schools. Among high schools, 29 percent of physical punishment cases took palce at private shools, the highest figure in the category.
5-8. According to the report, 0.95 percent of teachers, including part-timers, at private schools administered corporal punihsment. This surpassed the 0.53 percent for teachers at local government-run schools. By prefecture, the highest number of cases at public schools,excluding national schools, was confirmed at 452 in Nagasaki, followed by 434 in Osaka and 382 in Oita. The lowest was 14, in Fukui Prefecture.
5-9. At primary schoos, about 60 percent of physical punishment occurred during class. At middle and high schools, about 40 percent took place during club activities. Regarding the form of punishment, "striking with bare hands" was the most prevalent, noted in 60 percent of all casses. About 20 percent of students who were physically punished suffered from bruising or other types of injuries. Sixty-five students sufferd damage to their eardrums, and 40 students suffered bone fractures or sprains.
5-10. At local government-run schools, disciplinary punishment was meted out to teachers in 162 cases while instructors were only reprimanded in 2,590 cases. Punitive measure are currently being considered for 2,663 cases.
5-11. "It [the 6,721 confired cases] is a very regrettable and disgraceful number," education ministry Hakubun Shimomura said. "Our awareness of corporal punishment was lacking and we didn't have a thorough grasp of situation."
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