イギリスEU脱退
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1 manolo 2013-01-23 14:09:24 [PC]
出典: ニューズウィーク日本版、1/29/2013、pp.10-11
1-1. イギリスはEUから離脱するのか。先週イギリスのデービッド・キャメロン首相がオランダで予定していた演説に、欧州のリーダーたちの注目が集まっていた。イギリスがEUを離脱するかどうかの立場を表明する可能性があったからだ。(p.10)
1-2. キャメロンの演説はアルジェリアの天然ガス施設で人質事件が起きたことで延期された。ただ演説内容の抜粋は講演前にメディア向けに公表されていた。それによればキャメロンは、ユーロ圏危機や経済競争力をといった課題に迅速に取り組む努力をしない限り、「EUは失敗し、イギリス世論はEU脱退に向かう」と警告する予定だった。(p.10)
1-3. また、キャメロンはEUが不当にイギリス国民に悪影響を与え、「強制的な緊縮財政で生活水準が下がり、自分たちの税金が大陸の国への救済措置に使われていると人々はいらだちを募らせている」と懸念していた。イギリス国内ではEUでイギリスが果たすべき役割について激しい議論が起きている。キャメロンは演説で、強力な欧州統合懐疑派の要求に耳を傾ける意志があることを示していた。ただ、EU離脱を国民投票にかけるとは明言していない。まだしばらくEU脱退騒ぎが収まることはなさそうだ。(p.10)
12 manolo 2013-02-13 17:54:08 [PC]
5-13. また、EUがいかなる譲歩も許容しないといった強硬姿勢に出る可能性も排除できない。その場合、キャメロン首相は交渉でほとんど成果を得ることはできないだろう。交渉失敗となれば、国民のEUに対する感情が悪化し、首相の目論見は外れ、国民投票でEU脱退派が勝利する可能性は一気に高まる。(p.82)
5-14. 仮にこのリスクシナリオが実現し、英国がEUを脱退した場合、英経済にはどのようなことが起こるだろうか。まず最大の問題は貿易だ。11年の英国の財貿易において、EU向け輸出は1591億ポンドと全輸出の53.2%を占め、EUからの輸入は2023億ポンドと全輸入の50.7%を占めるなど、輸出、輸入とも半分以上をEUに依存している。現在、英国はEUに加盟しているため域内での関税は無税だが、EU脱退となれば英国はEUと貿易協定を結び直さなければならない。(p.82)
5-15. 実際には、ノルウェーやスイスのように、多くの部分で自由貿易と無関税を維持することは可能だろうが、そこには大きな問題がある。現在の貿易条件を続けたければ、英国は結局、EUルールに従わなければならない。つまり英国はEUを脱退しても、EUと貿易を行うには彼らが制定したルールを順守しなければならないのだ。しかも、EUの一員でないため発言権はなく、単一市場のルール作りや意思決定には関与できない。これでは英国が求める姿と正反対になってしまう。そうかといって、ルール順守を拒めば関税が課され、輸出競争力の低下や輸入品の価格上昇という大きな打撃を受けることになる。(p.82)
5-16. ただ、資金流入にも影響が出そうだ。英国に流入する贅沢な投資資金は経済活性化委の大きな役割を担っており、英国の経常赤字をファイナンスすると同時に、余剰資金が対外投資に向かい、投資収益を生み出している。EU脱退による不透明性の高まりで投資資金の流入が滞れば、金利が大きく上昇するか、輸入が大幅減少しなけれならなくなり、かつ対外的な投資収益機会も失われる。そうなれば、英国経済は大きく混乱するだろう。(p.82)
5-17. また、これは金融取引とも密接にかかわる問題であり、不透明性に加えて規則や規制の違いから英国―EU間の資金移動や投資に制約が生じるようであれば、金融機関や投資家は英国よりもEU内の国を欧州拠点として選択するかもしれない。(p.82)
13 manolo 2014-07-03 00:02:24 [PC]
出典:『日本版ニューズウィーク』、6/17/2014、「イギリスはEU離脱も辞さず」、p.15
6-1.
先月末の欧州議会選挙では反EU勢力が躍進したが、その影響が早くも現れた。キャメロン英首相が選挙後、焦点のポスト欧州委員長にEUの権限強化を訴える人物が選出されればイギリスはEU脱退もあり得る、と語ったのだ。
6-2.
欧州委員長の選出には、欧州議会の承認が必要。欧州議会選挙の結果、最大会派の座を維持した中道右派勢力はEUの権限強化を唱えるルクセンブルクのユンケル前首相を推し、メルケル独首相も支持している。
6-3.
今回の選挙でイギリスの第1党になったのは、保守党でも労働党でもなくEU離脱を掲げる英国独立党。EUの推進が、イギリスの自主性や国力を弱めるという主張が支持されている。キャメロンが強硬なのは、EU推進派が委員長に就任すると国内で自身の政権維持が危うくなるからだ。一方のメルケルにとっても、イギリスの圧力に屈したとみられるため、ユンケル支持を取り下げることは難しい。
6-4.
委員長は今月末までに決定されるが、「ヨーロッパの夢」だったEUの存続をめぐる駆け引きはしばらく続きそうだ。
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