グローバル人材
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1 manolo 2013-08-15 11:31:02 [画像] [PC]

出典: 朝日新聞、8/15/2013、p.3

1-1. 海外でも活躍できる「グローバル人材」を育てるため、文部科学省は来春から、先進的な高校を「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に指定して支援する。初年度は全国の100校を指定し、英語力だけでなく、幅広い教養や問題解決力も身につけた生徒の育成を促すという。

1-2. 文科省は、100校の指定を前提に、留学経費や人件費などを支える国費として、20億〜30億円程度を来年度予算概算要求に盛り込む予定だ。

1-3. SGHは、「世界と戦えるグローバルリーダーを育てる新しいタイプの高校」として、安倍政権が6月にまとめた成長戦略に盛り込まれた。英語を中心とした外国語力に加え、課題を見つけて解決する能力や歴史・文化などの教養も重視して教える。必要に応じて、学習指導要領によらない教育が可能な「教育課程特例校」にも指定する。

1-4. 取り組みの背景には、大学受験向けの教育に偏りがちな進学校に対する危機感がある。文科省幹部は「高校2年で文系と理系に分かれ、例えば理系では歴史や公民教育がおざなり、それでは幅広い教養が求められる『グローバル人材』は育たない」と話す。

1-5. 対象校は、来年初めから募集し、学校から提出されたカリキュラム案を文科省が審査し、地域バランスも考慮して指定する。先進的な英語教育や、海外大学の入学資格が得られる教育課程「国際バカロレア」をすでに採り入れていたり、進学実績が各県で上位だったりする高校の申請が想定されている。

1-6. 先進的な教育をする高校を選んだ支援策をとしては、2002年度に文科省が始めた「スーパーサイエンスハイスクール」事業がある。理数系教育を支援する目的で、指定校は現在201校。

2 manolo 2013-08-21 17:18:14 [PC]

出典: 朝日新聞、(夕)8/14/2013、p.6

2-1. 米ハーバード大学の学生らが、日本の高校生と寝食を共にして「世界」を伝授するサマースクールが人気を集めている。日本の若者世代は内向きともいわれるが、海外の大学進学に興味を持つ高校生の広がりを反映しているようだ。

2-2. ハーバード大生の有志が2011年に東京で始めた「H-LABサマースクール」は、主に海外の大学進学に興味がある高校生に向けたもの。日米の大学生でつくる実行委員会によると過去2年間は約80人が参加し、計23人がハーバードなど海外に進学。東京大にも9人が合格し一度は進学したが、うち6人は海外の大学にも合格し、5人はそちらに転学した。

2-3. 3回目の今年は東京以外で初めて長野県小布施町でも開催。米国大使館が奨学金を出し、東日本大震災で被災した3県の高校生5人も招待する。応募は年々増え、今年は全国約370人から、志望書などで約120人が選ばれた。

2-4. 8月中旬、東京ではハーバード大生ら約25人と高校生約80人が旅館に泊まり込み、多彩なテーマごとに数人ずつ議論。長野では県内外の高校生約40人が住民宅などで活動する。議論や著名教授らの講演はすべて英語で行われる。

2-5. 実行委は「海外の大学進学や留学にアンテナをはっている高校生も多いが、そうでない人が留学を決心する機会にもなっている、」東大生の佐々木弘一さん(18)は群馬県立高崎高校3年だった昨年に参加。「知的興奮や将来を考える機会にあふれていた」。いずれ海外の大学で学びたいという。

2-6. 海外の学生側も熱心に後押しする。今年のハーバード大卒業生の総代に選ばれたファナイェ・ヤーガさん(21)は3年連続の参加。「日本の高校生に視野を広げてもらいたい」と話す。「来年はわがまちに」と、ほかの自治体からも開催依頼が来ているという。

3 manolo 2013-08-21 17:27:34 [PC]

2-7. 海外の大学をめざす高校生の層は広がりつつある。開成高校(東京)では今年、米エール大など海外9校に合格を出し3人が進学。「関心は間違いなく高まっている」。同高校出身でH-LAB実行委の高田修太さん(23)は話す。

2-8. 地方でも動きがある。大分県の公立小中学校から県立大分上野丘高校に進学した広津留すみれさん(20)は11年にハーバード大に合格。今月、地元大分でハーバード大生を講師に招き英語を学ぶ小学生から高校生を対象にセミナーを開いた。

2-9. ベネッセコーポレーションは海外進学希望者向けの塾や、日本と海外の大学を併願するコースを運営。12年度にはこれらの受験生全体で2年前の8倍以上の212人が海外に進学した。

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