香港占拠運動
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1 manolo 2014-10-13 21:22:00 [画像] [PC]

出典:『日本版ニューズウィーク』、10/7/2014、「香港の占拠運動はアジア版「アラブの春」?」、p.20

行政長官選挙の自由化をめぐり
中国に反発する香港市民の複雑な心理

1-1.
 香港には中国にはない素晴らしいものがたくさんある。地に根を張った民主主義。収益性の高い民間企業への経緯――。香港は自由と資本主義のとりでた。

12 manolo 2014-11-04 08:03:59 [PC]

3-8.
 Yet the combination of *exhortation, co-option and tear gas have so far failed to clear the streets. Now the government is trying to wait the protesters out. But if Mr Xi believes that the only way of ensuring stability is for the party to reassert its control, it remains possible that he will authorise force. That would be a disaster for Hong Kong, and it would not solve Mr Xi’s problem. For mainland China, too, is becoming restless.

*exhortation: n. 勧告
**co-option: n.

3-9.
 Party leaders are doing their best to prevent mainlanders from finding out about the events in Hong Kong. Even so, the latest news from Hong Kong’s streets will find ways of getting to the mainland and, and the way this drama plays out will shape the government’s relations with its people.

3-10.
 The difficulty for the Communist party is that while there are few sign that people on the mainland are hungering for full-blown democracy, frequent protest against local authorities and widespread expressions of anger on social media suggest that there, too, many people are dissatisfied with the way they are governed. Repression, co-option and force may succeed in silencing the protesters in Hong Kong today, but there will be other demonstrations, in other cities, soon enough.

3-11.【A different sort of order】
 As Mr Xi has accumulated power, he has made it clear that he will not tolerate Western-style democracy. Yet suppressing popular demands produces temporary stability at the cost of occasional devastating upheavals. China needs to find a way of allowing its citizens to shape their governance without resorting to protests that risk turning into a struggle for the nation’s soul. Hong Kong, with its history of free expression and semi-detached relationship to the mainland, is an ideal place for that experiment to begin. If Mr Xi were to grasp the chance, he could do more for his country than all the emperors and party chiefs who have struggled to maintain stability in that vast and violent country before him.

13 manolo 2015-01-14 23:03:47 [PC]

出典:『日本版ニューズウィーク』、12/9/2014、「追い詰められた香港デモ 共産党は勝利者なのか」、p.14

拠点は撤去され、リーダーが逮捕された「雨傘革命」だが
この運動は中国指導部の挫折の始まりかもしれない

4-1.
 わずか18歳で香港の民主派デモを指揮した黄之鋒(ホアン・チーフォン)は、間違いなくこの「雨傘革命」の顔だ。だが黄はヒーローになり切れなかった。商売を邪魔しているという市民からの申し立てに基づき、デモ隊が1ヵ月半立て籠もり続けた繁華街・旺角(モンコック)のバリケードが先週撤去され、黄も警官隊に逮捕された。翌日釈放された黄は、若者2人から顔に生卵を投げ付けられた。

4-2.
 17年の香港特別行政区の行政長官選挙をめぐり、誰でも出馬できる普通選挙を求める民主派と、民主派の立候補を阻止したい共産党の対立から始まった今回のデモは一時「89年の天安門事件の再来になる」とみられた。共産党にとって完全な自由選挙は到底受け入れられず、一方で、流血の事態になれば、再び世界から経済制裁を受けかねない。しかし、香港では今のところ、大規模な流血は起きていない。デモ隊はその後も旺角で警察と衝突を続けているが、黄ら学生リーダーは香港政府との直接対話を再開するめどもなく、内部分裂で運動は手詰まりになっている。最後まで学生に主導権を渡さなかった行政長官の梁振英(リャン・チェンイン)、そして絶対に妥協しない姿勢を示していた習近平(シー・チンピン)国家主席の高笑いが聞こえるようだ。

4-3.
 しかし共産党は本当に「勝利」したのだろうか。香港中心部をデモ隊が占拠する半年前、約800キロ離れた台北で学生が立法院(国会)を占拠するヒマワリ学生運動が起きた。彼らが直接批判したのは、中国とのサービス貿易協定をめぐる国民党政権の強引な対応だが、その背後にいるのは大陸の共産党政権だ。台湾の学生たちは、中国大陸との経済関係が強まることで、いずれ台湾の民主政治や言論の自由が失われることを恐れていた。

14 manolo 2015-01-14 23:07:11 [PC]

4-4.
 今回の香港デモが求めたのも、共産党政権の価値観とは相いれない制限なき普通選挙だった。同じ1年の間に、台湾と香港で共産党に対して、自由や民主主義を守ろうとする政治運動が起きたのは、偶然か必然か。「台湾と香港は共に、中国の経済的恩恵とセットになった自由の縮小、民主の後退というリスクに直面している」と、台湾の社会学者・林宗弘(リン・ツォンフォン)は言う。「似たような状況にあれば社会運動が起きる確率は高くなる」

4-5.
 これまで共産党は圧倒的な経済成長を背景に、香港と台湾に「同一化」を迫ってきた。香港では12年に、中国人としての愛国心を育成する教育を小学生に押し付けようとの動きがあった(今回のデモで活躍した黄らから猛抗議を受けた)。台湾で08年に親中派である国民党の馬英九(マー・インチウ)が総統に当選し、いまだに政権を維持しているのは、大陸への貿易依存度が3割に達していることと無縁ではない。

4-6. 【馬は風の変化を読んだ?】
 一方で、中国との経済関係の強化は、台湾や香港で格差の拡大や若者の就職難というデメリットももたらしている。さらに今まで育んできた自由、そして民主主義という価値観が奪われかねないとなれば、台湾や香港の人々が反発するのも当然だ。空気の変化を何より雄弁に物語るのが、親中派と見られていた台湾の馬総統の言葉だ。香港デモについて馬は「中国は普通選挙による行政長官選出という約束を守るべきだ」と、あえて共産党政府を批判した。低支持率にあえぐ馬なりの打算もあるだろうが、台湾世論の風向きの変化を感じ取っているはずだ。

4-7.
 香港と台湾の学生デモは共産党の一党独裁によって、挫折の始まりなのかもしれない。当の共産党だけでなく、敗北したかに見える黄ら学生リーダーも気付いていないかもしれないが。


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