とある保育士の悲劇
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1 サラ 2020-05-26 20:28:06 [PC]

園児編その1

「おねしょしたからお尻ペンペン10回」
河和田先生のいつもの教育でした。
「お漏らしはして無いしお兄さんだよ」
お漏らしをしないと約束した覚えは有りましたが、おねしょの約束をした覚えはありませんでした。
「年長か年少かなんて関係ないし言い訳しない」
「本人も頑張っていたんですからそこは認めた方が良いと思います」
恐る恐る川波先生が助けてくれました。
「他のクラスに口出さないでいい」
「苦情がきても知りませんよ」
呆れつつ川波先生が出て行ってしまいました。トイレの事は尋常でなく厳しいです。
「はい、お尻出して」
渋々出しました。手が振り上げられお尻に食い込み全身がガクンときてお尻がヒリヒリしますがどうにかなりました。泣きかけていましたがどうにか堪えました。
お昼寝の時間は先生達はなんか忙しそうでした。
午後はお粘土の時間でしたが田川先生がなんかモジモジしていました。気にせず粘土していましたが、おしっこの様なニオイがする事に気付きました。
「先生、僕お漏らししてないからね」
先生は僕を見てくれませんでした。
「分かってるよ」
「誰が漏らしたか確かめないの」
「大丈夫だよ。粘土頑張ろうね」
なんか先生が怒っているように感じました。お漏らしに気づいていないのにないのに変な時も有るんだなと思いました。こっちの方がニオイが強いので先生なら分かりそうな気がするのです。
戻ろうとした時タラタラとお漏らしの音が後ろからしました。

2 サラ 2020-05-27 21:28:39 [PC]

園児編その2
振り返ると先生がお漏らしをしていました。
川波先生がやってきました。大きな活動用ロンパースとオムツを持っていきました。
「お漏らしした人はどうするの先生」
「時間が無かったんです」
「田川先生からどう教わったかなみんな」
胸を張って答えました。
「言い訳は駄目です」
「みんな〜」
涙目で訴えてきましたが、みんな許す気はありません。
「お着替えしますよ。みんな手伝って」
「はーい」
「嫌だ」
河和田先生は座り込みましたが川波先生に持ち上げられてしまいました。
「下の服を脱がせてあげてください」
どんどん降ろされていきまいました。暴れようとしていましたが川波先生がしっかり抑え込んで上を脱がしていました。
「5歳で10回25歳は何回ですか」
「1回」
「お姉さんの方が多いじゃないですか」
「違うもん」
ブーイングが起こりました。
「難しと思うけど50回です」
「わかるもん」
川波先生が叩き始めました。河和田先生は泣いていますが当たり前の事だと思います。そうしている間に叩き終わりました。
「オムツ当てる手伝いたい人」
「はい」
手を挙げ選ばれました。お尻拭きで汚れている場所を拭きました。
「痛い吹かないで」
いつもの事なんだけどと思いました。
「いつもだけど」
顔を歪めました。
「先生、おしっこ言えない悪い子だったんだね」
「違うもん」
替え終わりましたが服を着たがりません。オムツのシルエットがわかるから嫌て言ってますが、でも川波先生も駄々っ子の対応には慣れていたので抑え込んで着させました。脱ごうとしましたが駄々っ子向けの鍵をかけられる服だったので脱げませんでした。
「鍵をください」
涙目で話していました。
「良い子にしてたらね」
よく聞く話でした。
「みんなボール遊びをしますよ」
粘土の次はいきなりボール遊びかと思いました
「うちの子に口出さないで」
「そんな事言いませんよ河和田ちゃん」
「先生だから」
「鍵を開けませんよ。みんなも河和田ちゃんに教えてくださいね」
「はーい」
お漏らしするのは赤ちゃんだから教えようと思いました。
「ごめんなさい先生」
「わかればいいの河和田ちゃん」
ボール遊びが始めました。

3 サラ 2020-05-28 21:12:29 [PC]

園児編その3

「前のお友達にボールを転がします。良いですか」
「はーい」
1人返事をしていない子がいました。お友達が教えてあげています。
「お返事をするんだよ河和田ちゃん」
顔を真っ赤にし、小さな声で返事をしました。
「良い子ですね」
川波先生から褒められましたが目を逸らしました。
ボールを転がします。何人か違う方向に行きましたが、大多数のお友達は正確に転がして戻ってきました。
「横に転がしますよ」
「はーい」
今度は河和田ちゃんもお返事出来ました。ですが上手く横を向けていませんでした。川波先生が河和田ちゃんの前に行って話しかけました。
「先生を見ててください」
見本を見せていました。
「やりたくない」
「どうして」
「オムツが当たるから」
「お漏らしする子はみんなそうです。お友達もやってるからやってみましょう」
「嫌だ」
逃げようとしていましたが先生に止められ腰を回されましました。
「止めて」
「出来ましたよ。凄い凄い」
河和田ちゃんは呆然としていました。
お着替えの時間になりました。ロンパースから制服に着替えました。ですが駄々っ子は迎えが来るまでロンパースです。制服は鍵をかけられないからです。
「保護者に説明しないといけないから着替えさせて」
切羽詰まった口調で川波先生にお願いしていました。
「先生のお手伝いしたいだね。一緒にこんばんはって挨拶使用か」
手を繋いで靴箱に移動し始めました。
「着替える」
泣きかけながら喋りました。
「河和田ちゃんはその服です。」
「挨拶しない」
しくしくと泣いていました
「わかったわよ」
保育室を出る前に諦めて戻ってきました。
「いっぱいいっぱいお勉強したら着られるよ」
慰めようとしましたが更に泣いてしまいました。そうしているとママが迎えに来ました。新しいお友達の事を沢山話そうと思います。

4 サラ 2020-05-29 20:54:33 [PC]

河和田ちゃん編その1

カンカンに怒っていました。年長になっておねしょをして言い訳までするとは呆れました。親が甘やかすからこうなるのであって厳しくすればこうなりません、なので自分は厳しく教えていますが、道具に関しては周りの馬鹿からは事前に許可を取るようにと言われているので懲罰用のロンパースの使用許可を取りに職員室に行きました。
「おねしょをした上に言い訳をしたので湖山に対するロンパースの使用許可をお願いします」
「こんな雑な内容しかも書類なしで許可を降ろせる訳が無いでしょ」
呆れました。こんな対応をしているからどうしようもなくなるのです。
「これだから子供が駄目になるんですよ。なんの為に作ったと思っているんですか」
問題行動を起こした時に馬鹿でも分かる恥ずかしさや屈辱、場合によってはオムツを替えてもらえない不快感を与えて行動を矯正する為に発注してもらったのです。強い口調で園長に伝えました。
「落ち着いて、他の手段は試したんですか」
呆れました。
「はー、初めてなので分かりません」
「根気強くその子に向き合えば解決しますよ」
優しすぎる川波が口を出してきました
「アホじゃないの」
「向き合えば問題点もわかります。そうしてから対処方法を検討すべきです」
「馬鹿だらけだ。自分のクラスですけど責任取りませんからね」
「もう時間が無いから明日詳細はお願いします」
今日のところは諦めて次の準備をする事にしました。倉庫に粘土を取りに行って、急いで教室に行きました。トイレに行きたいと思いましたが大人なので我慢できると考え午後の活動を始めましたが、意識すると尿意が強まり少し漏れてしまいましたがあとは止めました。
湖山が話しかけました。自分のお漏らしは気づかないのに人のお漏らしは気づくみたいです。怒りを極力隠しつつ追払いました。ですが気が緩んで漏れてしまいました。

5 サラ 2020-05-30 16:22:15 [PC]

河和田ちゃん編その2

園児の前でお漏らしをして途方も無い恥ずかしさと後悔に襲われていました。ですがビックリして話し掛けて来ない事が救いでした。
少ししてから川波先生がロンパースとオムツを持っていました。任せようとしました、湖山の許可が降りたと思いました。
「許可降りたんですか」
「1番問題行動を起こしている人のね」
恨みや怒りが籠もっていると思いました。想定外でした。
「ありがとうございます。着せときます」
「何でそう思ったですか、河和田先生ですよ」
驚きました。
「え、何で」
「数々の暴言に加えてお漏らし当たり前じゃないですか」
何も考える気がわかなくなりました。
「お漏らしした人はどうするの先生」
優しくも強く川波が聞いてきました。
「時間が無かったんです」
説明しましたが完全に見捨てられてしまったと気づきました。ポロポロ涙が落ちてきました。
着替えが始まりました。園児も手伝っています。こんなのごめんだと思い逃げようとしましたが、抑え込まれました。
脱ぎ終わり園児が離れて行き安心しましたが、次はお尻ペンペンでした。恥ずかしいしトイレですると解っているので1回で良いと言いましたが50回になりました。少しは手加減してくれると思いましたが一切手加減してくれず体が揺れお尻はヒリヒリです。
オムツを当てるのを手伝いたい子がいないか川波が聞いていました。逃げようとしましたが両手首掴まれていたのでチャンスが来るまで待つ事にしました。オムツには鍵はありません。考えているうちにオムツが当て終わりました。
右手首しか掴まれていないので逃げようと全力で引っ張りました。
「オムツが分からない普通のロンパースにせめてして」
「情けない先生ね。恥をかいたしいいでしょう」
飛び出しましたが直ぐに目の前が真っ暗になりました。何が起きたかその瞬間は分かりませんでしたが、ロンパースに突っ込んでしまったと気付きました。脱ごうとしましたが鍵がかけられていました。
「嘘つき」
「お漏らしの件はです」
精一杯引っ張りましたがやはり脱げませんでした。
「鍵をください」
涙目で訴えてきました
「良い子にしてたらね」
恨みました。昨日まで自分がしていた事は棚に上げて。
川波が私を園児扱いしてきてボール遊びをする事になりました。

6 サラ 2020-05-31 20:35:17 [PC]

河和田ちゃん編その3

ボール遊びの説明を川波がしてきましたが園児では無いので返事はしませんでしたが、バカ正直な子が教えてきました。ここで返事をしないと園児以上に馬鹿て事になりますし、脱がせてくれなくなるかもしれないので屈辱では有りましたが返事をしました。
悔しかったですが指示通りに前に転がしました。そこまでは良かったのですが、横に転がすようにと指示が出てからは大変でした。腰をひねろうとするとオムツが触れ嫌でもオムツを着けている事を意識しないといけなかったのです。しばらく何もしないで座っていましたが川波が来たので逃げようとしましたが、オムツのせいで上手く動けず捕まって回されてしまいました。褒められましたが園児扱いだったので虚しさと悔しさだけでした。
着替えさせる時間になりました。自分は保護者に説明をしないと行けないので懲罰服を着せた園児とは違って着替えさせてもらえると思いましたが、どんどん時間が過ぎていきました。忘れられていると思い川波に話しかけました。
「保護者に説明をしないといけないから着替えさせて」
「先生のお手伝いしたいだね。一緒にこんばんはって挨拶使用か」
笑顔で話し掛けてきて絶望しました。手を繋がれてそのまま連れて行かれそうになりました。
「着替える」
泣きかけていました。
「河和田ちゃんはその服です。」
もう諦めることにしました。泣きながら教室の奥に行きました。園児にまで完璧に子供扱いされましたがどうにか全員帰って行きました。
翌日辞表を提出しました。周りからは自業自得や因果応報などと散々言われました。冷静に考えると自分の保育にも問題が有りました。なので子供相手の仕事から離れようと思います。

7 サラ 2020-06-05 16:38:51 [PC]

人物設定

田上龍(たうえりゅう)5歳
トイレトレーニングを頑張っていますが同年代の子と比べて膀胱の成長が遅くて上手く出来ませんが、それ以外は普通の園児です。

河和田未希(かわだみき)35歳
年長さんを担当している保育士で、厳しい家庭で育ったので体罰を当たり前と考えていて次第にエスカレートしていく。

川波恵理子(かわなみえりこ)30歳
年少さんを担当している保育士で、保育に関する情報収集に余念がない真面目な性格。河和田に対するある計画を立案する。

山谷次郎(さんこくじろう)38歳
園長ですが癖の強い保育士が多く本音として逃げる気満々ですが、後継者が来るまでは何とかする覚悟です。



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