歳上カノジョ
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1 プリン 2017-10-03 11:51:04 [PC]

「優くん、合格おめでとう」

「ありがと、美玲さん」

歳下の彼の大学合格祝い。
無理を言って私と同じ大学に進学してもらったんだから、お祝いとお礼を兼ねて何かプレゼントをあげたいんだけど、まだ何も用意できていない。
あまり良くはないけど、彼に何が欲しいか聞いてみようかな?

2 プリン 2017-10-03 11:52:39 [PC]

「合格祝いに何かご褒美あげなきゃね」

「なんでもいいの?」

「さすがに、マンションを買って、とかは無理だけどね」

「そんなに高いものはねだらないよ」

そう言って、彼は立ち上がった。


「ちょっと美玲さんにしてほしいことがあるんだけど、付いてきてくれるかな?」

「勿論! 今日は優くんの願いなら何だって聞いてあげるんだから!」

彼に連れられてドラックストアまでやってきたけど、こんなところに欲しい物が売ってるの?
店内の奥へと突き進む彼の背中を追いかける。


「ねえ、何を買ってほしいの?」

「んー? まだ秘密」

シャンプー売り場を通り過ぎ、これより奥の売り場と言ったら生理用品コーナーのはずだけど、まさかナプキンがほしいの?
まさか、彼にそんな趣味があったなんて…


「着いたよ」

彼が立ち止まった売り場には私の予想通り、生理用ナプキンが並んでいた。

「優くん、ナプキンなんかが欲しいの?」

私はジト目で彼のことを見る。
男の子だから、こういう物に興味を持つのもわかるけど…

「ちがうちがう。美玲さんに買ってもらいたいのはこっち」

そ、そうよね。ナプキンなんて欲しいなんて思わないわよね。
生理用品売り場が近いから驚いちゃった。


「ナプキンよりも、美玲さんにはアレを穿いてほしいんだけど…」

彼の指をさす方を見る。

3 プリン 2017-10-03 11:54:40 [PC]

「えっ?」

彼が指をさす場所には赤ちゃん用の紙おむつが並んでいた。

「は、穿いてほしいって …あのおむつを?」

「うんっ」

笑顔で頷く彼。


「おむつを穿いた美玲さんも可愛いと思うんだよね〜」

「む、無理よ」

「なんで?」

「だって、赤ちゃん用でしょ? 私には小さすぎて穿けないよ」

「赤ちゃん用が無理なら、大人用のでもいいよ」

おむつを穿いた自分の姿を想像してみる。

「嫌…恥ずかしいよ…」

「あ、そう。俺は美玲さんの為に頑張って超難関大学に入ったのに」

拗ねた様子の彼。

「あーあ、俺の願いを叶えてくれるってのは嘘だったんだ」

むー、確かに言ったけど…
だけど、おむつって… 恥ずかしいよ……
彼の顔を見る。凄く期待した目。
そんな目で見られたら、断れないじゃない…

「……どのおむつがいいの?」

「え、おむつ穿いてくれるの?」

「だって、優くんの願いを叶えるって約束したし…」

「ありがと、美玲さん」

私の頬にやさしくキスする彼。
もうっ、反則だよ…
これじゃあ、『やっぱり嫌』って言えないじゃない。

4 プリン 2017-10-03 11:56:16 [PC]

「じゃあ、コレとコレとコレ」

「……3つも買うの?」

「お金は俺が出すから」

「駄目よ。今日は私が優くんの願いを叶えてあげる日なんだから、お金も私が出すわ」

「いや、俺の願いは美玲さんにおむつを穿いてもらうことだから、お金は俺が払う。その代わり、レジには美玲さんが持っていってね」

そう言って、おむつ3袋と一万円札を私に渡す彼。
私はそれを受け取り、レジに並ぶ。
『スーパーBIG』と書かれたパッケージには、小学生位の女の子の写真が印刷されている。本来なら、 大学生の私には必要の無い商品。
レジの人に、私が使う物だと思われちゃうのかな?
気のせいかもしれないけど、まわりのお客さんの視線も気になる…
恥ずかし過ぎて、私の顔は真っ赤だろう。


「次の方どうぞー」

私の会計の順番がきた。
レジの上におむつを置く。


「こちらの商品、テープでよろしいでしょうか?」

「え? あ、はい…」

咄嗟に返事をしてしまった。
おむつの袋のバーコード部分にテープを貼る店員さん。
え!? 袋に入れてくれないの?
それじゃあ、おむつ丸見えで家まで持って帰らなきゃならないの?

どうしよう…

私、弟も妹もいないんだから、大学の知り合いにおむつを持ってるところ見られたら、私が使う物だと思われちゃうじゃない!


「会計終わったんだね。じゃあ、帰ろっか」

店の外で私の会計を待っていた彼。
いつもなら私の買い物袋を持ってくれる優しい彼だけど、今日は持ってくれない。結局、私がおむつを3袋持ったまま、私の住むアパートまで歩く。
彼の隣を歩くのはいつもドキドキするけれど、今日は違う意味でドキドキした。
運良く知り合いに遭わずにアパートまで帰ってこれた。

5 プリン 2017-10-03 11:59:46 [PC]

「ねえ? このおむつ、私の家に置いとくの?」

「そうだけど? 美玲さん一人暮らしなんだし、部屋におむつがあっても、親に見られたりしないでしょ?」

彼の部屋じゃなくて私の部屋に運ばせれた時点で、だいたい予想はついたけど…
部屋におむつが転がってたら、親には見られなくても、遊びにきた友達には見られちゃうじゃない。
とりあえず、おむつはクローゼットにでも隠さなきゃ。


「3袋も買ったけど、どのおむつを穿けばいいの?」

パッケージを見て、買ったおむつは全部種類が違うということはわかった。

「ん? 美玲さんが好きなのを穿いて、大学にきてくれたらいいよ」

「えっ 今穿くんじゃないの?」

「それじゃあ、あまり萌えないよ。美玲さんみたいな美人なお姉さんが、授業中、誰にも気付かれずにおむつの中におしっこするところがいいんだよ」

「なんか目付きがヤラシー」

「あと、当日はスカートで来てね」


そう言って、私の頬にキスをして帰る彼。

部屋に残されたおむつを見る。【スーパーBig】と書かれたおむつが2袋と【トレーニングパンツ】と書かれたおむつが1袋。スーパーBigにはパンツタイプとテープタイプがあるみたいだけど…
おむつの種類なんてよくわからない私は、スーパーBigのパンツタイプの袋を手に取ってみる。



「一晩中のおしっこも安心……って、私はおねしょなんかしないのに……」

おむつを穿いた女の子が好きだという彼の意外な趣味を知り、思わず溜め息を吐く。



「とりあえず、穿けるかどうか試してみなきゃ…」

おむつのパッケージには適応体重35キロと書いてある。
彼が言うには少しくらい体重オーバーしてても穿けるって言ってたけど、本当なのかな?
パッケージを破り、中から紙おむつを一枚抜き取る。



「赤ちゃん用なのに、意外と大きいなぁ……」

穿くタイプの生理用ナプキンに似てるかも。だけど、ナプキンと比べると分厚いし、可愛らしいハートや星のデザインがプリントされている。
実物のおむつを見たら、確かに私でも穿くことのできるサイズかもしれない。



「小さかったら、穿けなかったって言えたのに……」

6 プリン 2017-10-03 12:01:49 [PC]

物心つく前におむつは卒業していた私。
そのおむつを穿くとなると、彼の為とは言ったって、やっぱり恥ずかしい。顔が紅くなるのがわかる。



「でも、約束だもんね」


意を決して私は穿いていたショーツを脱ぎ、紙おむつに穿き替える。
少しはキツいものかと思ったけど、案外ラクに穿けてしまった。


「すごい…穿けちゃった……」

下半身を覆うふんわりとした感触。いつもよりお尻が大きいような気がするのも気のせいではないだろう。
恥ずかしくなって直ぐにおむつを脱いだが、別のおむつの袋が目に入ってしまう。



「テープタイプもつけてみたほうがいいよね…」

そう思って私はパッケージを破り、おむつを1枚抜きとる。
パンツタイプは普通に穿くだけだが、テープタイプではそうはいかない。
パッケージに書かれた説明通りに私は、ベッドの上におむつを広げた。指で立体ギャザーを立ててから、ゆっくりと紙おむつの上にお尻をおろす。お尻を包み込むように両サイドについたテープをとめる。
はじめてにしては上手にできたのではないかと思う。それでも…



「おしっこ漏れちゃったりとか…しないのかなぁ…」

おむつを穿いて大学に行ったら、講義中に彼からおしっこをするように言われるのは先程の会話からも予想ができる。その際におむつからおしっこが漏れてしまったら…




「試しに一回おしっこしてみたほうがいいよね…」

声に出してみて、自分の言っていることに恥ずかしくなる。


「やだ、私ったら。そんな恥ずかしいことできるわけないじゃない…」

紙おむつを穿いてることだって恥ずかしいのに、そこにおしっこをわざとするなんてできるわけない。1度でもそう考えた自分が恥ずかしくて、私はベッドに潜り、その日は疲れて眠ってしまった。



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