秘密の遊び
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1 内藤ホライゾン 2024-07-08 21:14:19 [PC]

昼下がりの理科室はガランと静まり返っていた。穏やかな日の光が窓から差し込み、30分もじっとしていれば眠りに落ちてしまいそうな穏やかな空気が流れる。そして理科室の中にも外にも人はいない。今は小学校は春休み中だ。

そんな中、廊下に静かな、でも小刻みな足音が響く。ぺたん、ぺたん…タイルの床を叩く、ゴムの上履きの音。その足音は理科室へと続く廊下を歩いていき、男の子が一人、そこに入ってきた。

「うぅっ…オ、オシッコしたい…でも、我慢…。」

中野あゆむ。短い半ズボンの前部分を両手で押さえ、内股の脚をもじもじ擦り合わせて落ち着かない様子だ。ぺた…ぺた…室内に彼の小刻みな足踏みの音が響く。

もうお分かりだろう。オシッコ…トイレを我慢しているのだ。でもトイレは休み期間中も開放させている。それに今はもちろん授業中でもないので、トイレに行かせてもらえないわけではない。それでもトイレに行かず、オシッコを我慢しているのだ。

「や、約束の時間…ふ、ふうちゃんまだかな…」

2 内藤ホライゾン 2024-07-08 21:26:59 [PC]

その時、あゆむのキッズ携帯が鳴った。「もしもし…あ、ふうちゃん!」

「あ、あゆちゃん…あたしも今学校着いた。理科室行くね。うぅっ…」

その後、また廊下にぺたん…ぺたん…と足音が響く。そしてトイレの前を通り過ぎ、女の子が理科室の扉に手をかける。

神崎ふうか。スカートの前部分を両手で押さえ、そこから伸びる両脚は内股でもじもじと膝を擦り合わせている。スカートの前はすっかりくしゃくしゃだ。彼女もトイレを我慢しているのだ。オシッコがしたいのに…トイレにも行けるのに…

丁度その頃時計は9時を指した。二人の約束の時間だった。

3 内藤ホライゾン 2024-07-08 21:42:44 [PC]

実は二人が今日学校に来たのは、ある計画を実行するためであった。二人は以前からこの計画を立てており、二人にとってこれは今までできなかったある願望を実行するために不可欠なものであり、そしてその内容は決して誰にも言えないものであった。

「ふ、ふうちゃん、ずっと我慢してたの?大丈夫?け、結構辛そうだよ…」

「うん…あたし朝から一回もトイレ行ってないんだ。も、もうオシッコ漏れそうだよ。あゆちゃんも凄い我慢してそう…大丈夫?」

「ぼ、ぼくは大丈夫だよ。実はぼくも朝から一回もトイレ行ってなくてさ…もう漏れちゃうよ。」

二人とも顔は真っ赤だ。恥ずかしい。お互いの顔を見る事もできず、うつむいていた。そして二人の膀胱の中のオシッコは、二人の出口をこじ開けようと溜まり続けていた。それでも二人はトイレに行かない。

そう、二人の計画の目的とは「おもらし」をする事なのだから。

4 内藤ホライゾン 2024-07-08 21:57:31 [PC]

二人は幼馴染だった。小さい頃から近所に住んでおり、よく一緒に遊んだり、宿題をしたり、夏休みはプールに行ったりもしていた。

そして二人共、おもらしを経験した。

4年生の頃、下校中にあゆむがトイレに行きたくなった。でもそこは学校に戻るのも家まで急ぐのも少し遠い距離だった。公園のトイレは故障中で、近所の駅のトイレは清掃中だった。そしてもう我慢できなくなって、草むらで立ちションしようとした。そこにふうかが通りかかった。

「あ、あゆちゃんじゃん!何してんの?」

「あ、ふ、ふうちゃん!?あ、あの、えっと、これは、その…あ、あ、あ、あぁ…」

そこで限界だった。「み、見ないで…」みるみるうちにあゆむの半ズボンが濡れ、足元に水たまりが広がった。おもらしをしてしまったのだ。ふうかの前で。

「あ、あゆちゃん!?う、?でしょ…トイレ行きたかったんだね…ごめんね…」

「い、いいよっ!ぼくは大丈夫だから…バ、バイバイ!」

そしてあゆむはオシッコで濡れた半ズボンをランドセルで隠し、逃げるように走って家に帰った。股間が気持ち悪かったがそれどころではなかった。

5 内藤ホライゾン 2024-07-08 22:12:21 [PC]

「やっちゃた…しかもふうちゃんの前で…ぼ、ぼく明日からどうやって学校行きゃいいのさ…」

その夜あゆむはなかなか寝付けなかった。4年生にもなっておもらしをしたというだけでなく、むしろその一番恥ずかしい所をふうかに見られたという事が彼の黒歴史であった。

そりゃそうだ。二人共、いや皆お互いを異性として認識し始めるお年頃。女の子/男の子の前ではちょっぴり大人でいたい。それなのに…よりによってなかよしのふうかの前でおもらしという子供の失敗をやらかしてしまったのだから、悶絶するほど恥ずかしいに決まっている。

そして明日になれば必ず学校でふうかと会わなければならないのである。自分の一番恥ずかしい瞬間をバッチリ見られてしまった彼女に。明日が来なければいいのに…それでも明日は確実にやってくるのである。

次の日、彼はふうかの顔をマトモに見られなかった。

そして下校時、二人は一緒に帰る事になった。

「あ、あゆちゃん、あのさ…」

「へ、え、あの、その…」

思い切りキョドるあゆむ。そこへすかさず

「き、昨日の事なんだけどさ…あたしなーんにも見てないから!き、記憶が無いなぁ〜」

「ふうちゃん…ありがとう…エヘヘ…」

ふうかの精いっぱいのやさしさだった。

6 内藤ホライゾン 2024-07-08 22:26:06 [PC]

それから二人はおもらしの事なんかすっかり忘れて(?)また一緒に帰るようになった。でも自然にあゆむは男子同士で、ふうかは女子同士で過ごす事が多くなり、学校でも一緒にいる機会は減っていった。そんな時、2回目の事件が起きた。

5年生の頃、授業中にふうかがトイレに行きたくなった。前の時間が体育で、着替える時間のためトイレに行けなかったのだ。

「授業終わるまで我慢できるかな…うぅっ、ヤバイよぉ…」

ふうかは授業が終わるまで何とか我慢しようとしたが、もう我慢できなかった。彼女は意を決して席を立った。

「先生、トイレに行きたいんですけど…行ってきてもいいですか…?

「トイレ?今か?まぁでも生理現象だからな…しょうがないな。行ってこい。」

先生はなんとかトイレには行かせてくれた。でももう限界だった。トイレのドアに手をかけた時が、限界だった。

「あ…」

手で押さえているスカートの前が濡れ、オシッコが脚を伝わり床に広がった。もうトイレに行く必要はなかった。ここで、おもらしをしてしまったのだから。まだ授業中で、誰にも見られていない事が幸いだった。