手術の後で・・・
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1 冴子 2025-03-02 11:31:59 [PC]

「痛っ!、あ・・・」
お腹に走った痛みでビクッとなった拍子におむつの中に広がって行く暖かなおしっこの感触。
「出ちゃったの?」
あたしの肩を支えてくれている看護師さんがやさしく聞いて来る。
「うん」
こっくりとうなづくあたし。
「じゃあ、頑張って、あと1往復したらベッドでおむつ替えようね。」
「あと、1往復ぅー?」
涙目でウルウルと看護師さんを見るあたし。
「ほーら、頑張ろう!。きのうよりは痛み少ないでしょ?。少しづつでも頑張れば、退院も早くなるよ?。」
看護師さんが「看護師スマイル」であたしを励ます。
「はぁーい」
そうしてあたしは、ちょっと姿勢を崩すたびに感じる痛みを恐れながら、歩きはじめるのだった。

3日前、あたしはお腹の手術のために入院した。
先生たちは、「麻酔をかけるから痛くないよぉー」みたいな事を言っていたけど、痛くないのは「手術の間」だけで、手術が終わって麻酔が覚めると、すっごく痛かった。
まあ、しばらくしたら痛み止めの点滴を入れてくれて、あまり痛くなくなったのだけど。

2 冴子 2025-03-02 11:33:19 [PC]

翌朝目覚めると、腕に点滴、おまたにおしっこの管、お腹にもなんか血の出てくるぶっとい管が刺さっていた。
おしっこの管が、一番痛い。そしておまたにはテープ型の紙おむつが当てられている。。
着ているのは病院用の浴衣。
気の弱いあたしは、それだけで、はわわぁーっとなってしまって体を起こす気力もなかった。
なのに、10時頃看護師さんが来て、あたしに信じられない事を言った!。
「さあ、じゃあちょっと歩いてみましょうねぇー」
って!。
「え、え、えぇーっ?」
焦るあたしにニコニコしながら、看護師さんは言う。
「早く歩き始めれば、それだけ早く回復しますからねぇー」って。
そうして、ベッドが起こされ、看護師さんに支えられながら、あたしはおそるおそるベッドから足を下ろしてベッドに座る。
「痛っ!」
お腹の奥が痛む。
「あ、ごめんねぇー。慌てないでゆっくり動こうねぇー」
そうしてあたしは、何とか床に立ち上がった。
そうして、看護師さんに支えられながら、1歩、また1歩と歩いて、時々痛みに顔をしかめながら、病室を出る。
そして廊下では、少しづつ看護師さんの支えなしで歩けるようになって来て・・・
なんとかかんとか、病棟の廊下を1往復したのだった。

3 冴子 2025-03-02 11:34:21 [PC]

ベッドに戻って来ると看護師さんが言った。
「はーい、良く頑張ったね!。えらかったね!、これならもう歩いてトイレに行けそうだから、おしっこの管抜いちゃうね!。」
痛いおしっこの管を抜いてもらえる!。
あたしは顔をほころばせて、おしっこの管を抜いてもらったんだけど・・・痛かった(うるうる)。

そしてさらに・・・
「えっ!、またおむつ?」
看護師さんは、検診ワゴンから、テープ型の紙おむつと尿取りパッドを取り出して、驚くあたしに言った。
「そうよ。おしっこの管を抜いたばかりで、まだ、きちんとおしっこが我慢出来るかも分からないし、間に合わない時もあるから、みんな最初の数日間はおむつを当ててもらってるの。
もう中学生だし恥ずかしいかも知れないけど、我慢してね。」
あたしは、「みんなが当ててる」と聞いて、ふっと恥ずかしさが薄らぎ、むしろ甘えられるときめきのようなものを覚えて、
「はーい」とちょっぴり甘えた声で答えた。
そんなあたしを見て看護師さんは、くすっと笑い、ちょっぴり赤ちゃん扱いであたしに「赤ちゃんスタイル」でおむつを当ててくれた。

「じゃあ、おしっこやウンチがしたくなったら、ナースコールで呼んでね。トイレに連れて行くから。もし出ちゃっても気にしないでね。お腹の手術をしたばかりの時はそういう事も多いから。」
看護師さんは、あたしをベッドに寝かせると、そう言って去って行った。
あたしは、歩かされたダメージでヘロヘロだったのもあって、そのままうつらうつらと眠った。

4 冴子 2025-03-02 11:35:10 [PC]

「あれ?」
おまたの辺りのくすぐったい感覚で目覚めたあたしは、当てられたおむつの上からおまたを触ってみる。
ぷにぷにとした重みのある感触。
自分がおねしょしてしまったのだと気づき、ちょっぴり顔が熱くなる。
でもすぐに看護師さんの「そういう事も多いから」と言う言葉を思い出して、ほっと溜息をついた。
おもらししちゃった時は・・・どうしたらいいんだろう?。
「おしっこやウンチがしたくなった時は」ナースコールで呼んで、と言われたけど。
時刻は14時過ぎ。(きのうお腹の手術をしたばかりなので、まだ食事はない。)

なんて思っていたら、看護師さんが検温に来た。
体温と血圧を測って、看護師さんが聞いて来る。
「おしっこは?、まだ大丈夫?」
あたしは、おねしょが恥ずかしくて、布団に半分顔をうずめながらちょっぴりうつむいて答える。
「・・・出ちゃった。」
看護師さんは、くすっと笑って、やさしく言った。
「ふふ、恥ずかしがらなくて良いのよ?、そういう事も多いから。
じゃあ、おむつも替えようね。」
こくんとうなづくあたし。
看護師さんは、早速あたしのおむつを開けて、言う。
「よしよし、尿取りパッドだけで済んでるわね。尿取りパッドだけで済んだ方が楽だし、万が一あふれたりすると後始末が大変だから、おしっこでもウンチでも、出たのに気づいたら、出来るだけすぐに呼んでね。」
「はーい」
おむつを替えてもらいながら、あたしはそう返事した。

5 冴子 2025-03-02 11:36:19 [PC]

そうして、あたしの手術後の入院生活が始まったんだけど。
検査やら診察は良いとして、キツイのが毎日廊下を歩かされる事。
「歩かないと、なかなか治らないよ?。」と言われているけど、やっぱり、痛いのは痛いし、苦しい。
毎日少しづつ痛くなくなって行くとは言え。
そして、痛みが走るたびにじょろっともらしてしまう。
「・・・また出ちゃった。」
「良いのよぉー、頑張ってるんだもんね。ベッドに戻ったら、またおむつ替えよぉねぇー」
「うん。・・・えへへ。」

トイレに行くために歩くのも大変なので、おしっこがしたくなっても、ついつい「もうちょっと溜まってから」ってやってしまう。
そうして、
「うー。もう限界・・・かなぁ・・・」というところで、ナースコールを押すけれど。
「あ!」と思う間もなく、おまたに広がって行く暖かい感触。
という感じでもらしてしまって、看護師さんが来てくれて
「おしっこ行くの?」
と聞かれても、
「・・・えへ、またやっちゃった。」とはにかみながら答え、
「もお、甘えんぼさんなんだから。じゃあおむつ替えようねぇー」
と看護師さんにおむつを替えてもらうのだった。

そんな風なので、当然のように夜はおねしょしてしまう。
朝の検温の時には
「はい、体温も血圧も大丈夫ね。おしっこは?。」
「出ちゃった。」
「はいはい。お腹手術して、まだ赤ちゃんに戻ったままなんだねぇー。じゃあ、ちょっと自分であんよ持ってもらえるかな?」
「はーい」
「あーいっぱいしてるねぇー。よちよち、いっぱいしてえらかったねぇー。」
「えへへぇー」
って、赤ちゃんスタイルでおむつを替えてもらうのだった。

6 冴子 2025-03-02 11:37:33 [PC]

そうして手術が終わって、7日目。
回診に来た先生に聞かれた。
「ずっとおむつにもらしちゃってるって聞いたけど、おしっこ、我慢出来ない?」
「うん、ちょっと油断するとすぐ出ちゃって・・・」
「今はどう?、もらしちゃってる?」
「うん。」
「じゃあちょっとおむつ開けさせてもらうねぇー」
看護師さんがおむつを開けて、それを調べながら先生が聞いて来る。
「これで何回分?。」
「1回・・・かな?、いっぱい出たのは。じわっ、じわっともらしちゃうのは何回もだけど。」
「じゃあ、まったく我慢出来ない、ってわけじゃなさそうだねぇー。ちょっと甘えんぼさんになっちゃっただけかな?。」
先生はそう言ってやさしく笑って来る。
あたしはちょっぴり心の奥を見透かされたような気がして「えへへぇー・・・」と笑ってごまかした。

そんなわけで、あたしは入院中、おしっこは全部おむつにしてしまっていた。
7日目になって、ウンチも出るようになって、さすがにウンチはもらしたくなくて、ウンチだけは、頑張って2回に1回はトイレで出来るようになったけれど。
おしっこの方は、おねしょ+おもらしが直らず、予定を3日オーバーして退院した時も、あたしはおむつを当てられていたのだった。

7 冴子 2025-03-02 11:38:15 [PC]

そうして。
「えー、布おむつぅー?」
「紙は高いのよ!。せっかく5年生までおねしょ用に使ってたのがあるんだから、使いなさい!。」
「うー・・・布って濡れると気持ち悪いのにぃ・・・」
「濡れて気持ちが悪かったら、早くおもらし直す事ねっ!。」
あたしは、大きなおむつを当てられて、通学を再開する事になったのだった。
「おむつ替えは、保健室で、お昼休みと、放課後にしてもらえるそうだからね。」
「はぁーい」
そう答えて家を出たとたんに、外の冷たい風に刺激されて急におしっこがしたくなる。
そして、あたしのおまたがじわわぁーと暖かくなった。
「・・・えへ、出ちゃった。」


ちゃんちゃん!

8 冴子 2025-03-02 11:39:14 [PC]

おまけ

「「「退院おめでとぉー」」」
教室へ行くと、クラスメイトがそう言って迎えてくれた。
「ありがとぉー」
そう言ってはにかむあたしのスカートを見て、クラスメイトの一人が「あれっ?」という顔をしてあたしに聞く。
「もしかして・・・おむつ当ててるの?、そのふくらみ。」
「う、うん。その・・・入院中に色々あって。」
あたしは恥ずかしさで、ちょっとうつむいて答える。
「かわいそー」
そんな事を言う子もいたけど。
「でも、小柄だし、童顔だし、元々甘えんぼキャラだったから、違和感はないねぇー」
「うん、なんかしっくりくるって言うか?」
そんな事を言うクラスメイトの方が多くて。
「そんなぁー、あたし赤ちゃんじゃないのにぃー」
って、あたしは抗議するけど、ついつい「赤ちゃん」という言葉にときめいちゃったりして、甘えるような声と表情で言ってしまって。
ついでにおしっこもじわっともらしちゃって。

クラスで、「赤ちゃんキャラ」として定着しちゃったあたしは、みんなに可愛がられるその快適さに、ついついトイレトレーニングがおろそかになってしまい、3年生になって「高校受験で差支えがあるかも?」という事になって慌てるまで、ずっとおむつを当てられていたのだった。



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