領土問題
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1 manolo 2013-01-17 06:57:43 [PC]

出典『領土問題が2時間でわかる本』(2011)ニュースなるほど塾(編)、河出書房新社

1. 国境線
国境の概念が一般化したのは近代に入ってからで、1648年にヨーロッパで調印されたウェストファリア条約によって、はじめて国境の害難が明確になったとされている。当時、ヨーロッパでは、プロテスタントとカトリックの30年に及ぶ宗教戦争が繰り広げられていた。ドイツ、フランス、スウェーデンなどの主要国は、ドイツのウェストファリアで国際会議を開き、戦争終結に向けた話し合いを実施。その場で、主権国家は明確な国土(領域)を有するものとされ、その国土を他国が侵すことは固く禁じられた。(pp.12-13)

2. 国家の成立条件:「国家主権」「領土」「国民」
19世紀のドイツの学者ゲオルグ・イェリネックがあらわした『一般国家学』によれば、「国家主権」「領土」「国民」の3つが国家の条件として提示されている。(p.14))

3. 国家の成立条件:@「国家主権」
一つ目の国家主権とは、「独立した国家の最高権力、あるいは意思」のこと。簡単に言うと、法律などによって国内を管轄する権利である。これには他国からの内政干渉を排除できる権利も含まれる。(p.14)

4. 国家の成立条件:AB「領土」と「国民」
ふたつ目の領土とは、「国家が管轄する地域」であり、3つ目の国民とはその領土に永久的に住む人々」である。(pp.14-15)

5. その他の国家の成立条件:C他国からの承認
現代において、国家が成立するには国家主権、領土、国民という3つの条件に加え、他国から国家としての存在を承認されることが重要になる。国際的に立派な独立国だと認められて初めて、国家としての地位が確立するのである。(p.19)

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