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つまり市川氏は、池上氏の原稿(http://www.asahi.com/articles/ASG935H4GG93UPQJ008.html) が「人権侵害や営業妨害」になると判断したようなのだが、いったいどこがそれに該当するのか、何も書いてない。「過ちを訂正するなら、謝罪もするべきではないか」と書かれると、社長が謝罪に追い込まれることを恐れたのだろうか。 この市川氏は、問題の植村記者の記事が大阪で出たとき、東京の社会部で彼と連携して慰安婦報道の中心になった人物だ。彼は『朝日vs.産経ソウル発』という産経の黒田勝弘氏との対談で「貧乏な家で、女衒にだまされて、気がついたら戦地に行かされて、中国などで慰安婦をさせられた」との証言はあったとしながら「僕の取材でも、腕を引っ張られて、猿ぐつわはめられて、連行されたという人は一人も現れていません」と認めている。 この本が出たのは2006年で、市川氏はソウル支局長だった。彼は同じ本で韓国マスコミは、挺身隊イコール慰安婦であるとか、誤解を植え付けて、外交問題になって、宮沢首相も謝罪せざるを得なくなって、そのうちに黒田さんが「慰安婦狩り証言はウソだ」という記事をバーンと書いて、日韓関係もぐちゃぐちゃになった。と言っている。彼は「強制連行」がデマであることを、遅くとも2006年には知っていたのだ。
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