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岩倉市自治基本条例(案) 前文 わたしたちのまち岩倉は、まちの中央を流れる五条川とその桜並木、また郊外に広がる農地をはじめとして、身近な自然が感じられるまちです。 由来、人々は、縄文の時代からこの地で生活を営み、活気ある歴史や文化をつくりあげてきました。 わたしたちは、それらの自然や文化を享受し、交通の利便性が高くコンパクトな生活都市の利点が生かされたこのまちを愛しています。 今日、地方分権や少子高齢化の時代を迎え、直面する様々な地域課題を解決していくために、岩倉らしい自治のあり方の確立が求められています。 そのために、市民は役割と責任を自覚し、議会と行政は市民の信託にこたえ、ともに協働のまちづくりを進めていかなければなりません。 未来、幸せな地域社会をめざして、わたしたちは、小さなまちから大きな夢を抱きながら、自治の普遍的な基本理念を分かち合うため、ここに岩倉市自治基本条例を定めます。 【解説】 「過去、現在、未来」を軸として、岩倉市の特徴や自治基本条例の制定に至った理由を表現しています。まちの中央という表現には、地理的な意味合いだけでなく、文化や市民の心の中央という意味合いも含んでいます。「活気ある歴史」とは、岩倉街道、要衝の地であったことなどを表しており、「活気ある文化」とは、山車曳き、音楽のあるまちづくりなどを表しています。 市民は、地方自治における主体です。しかし、その多くの部分を市民の具体的、直接的な行為によらず、制度などにより、市政やまちづくりを市役所に任せてきました。これが「市民の議会や行政に対する信託」です。しかし、そもそも、市政やまちづくりのすべてを信託しているわけではありません。さらに、今後の地方分権、少子高齢化の時代では、相互の関係を今一度見直し、ともに協働してまちづくりを進めていく必要があるといえます。
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