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一方、突然の取り壊しの話に驚いた記念館側では、独自にコンクリート強度についての調査を進めました。 ちゃんとした教授に依頼して調べたところ、なんとコンクリートの強度は、38ニュートンです。 建築状況も、新渡戸家所蔵の建物の設計図面で専門家に分析を依頼しました。 結果は、耐震性では「まったく問題なし」というものでした。 38ニュートンもあるものが、どうして 7.6ニュートンになってしまうのか。 しかも取り壊しを主張する 十和田市側は、「耐震性に問題あり」としながら、その時点で「新渡戸家から設計図面を見せてもらっていない」のです。 つまり、コンクリート強度の調査の内容も不明瞭、しかも設計図面の確認もしないで、ただ「耐震性に問題があるから、取り壊す」と言ってきています。 常識的に考えるなら、普通、耐震性に問題ありというのなら、補強工事をします。 それがどうして「取り壊し」になるのか。 取り壊し費用は 3700万円です。 それなら補強工事をしたほうが、断然、安上がりです。 しかも(ここが一番の問題なのですが)、市は、展示物の保護について、この段階でも何も明示していないのです。
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