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日本は歴史の古い国です。 全国各所に、様々な記念館施設があります。 そしてそこに所蔵されている文物の多くは指定文化財ともなっている貴重品です。 甲冑、刀剣、槍、弓、土器や漆器、絵や掛け軸、書、人骨など、様々な物品が、日本人は、むしろ身近なものとして、100円の入館料を払って、あるいは無料で、そうした物品が所蔵されている記念館を見学しています。 日本人の感覚では、それらは、ごくあたりまえの「そこにあるモノ」であり、出土品であったりするのですが、歴史の浅い世界では、それらの品々は、まさに 1品で億単位の値が付く貴重品なのです。 日本人は、エジプト・ツタンカーメン展などというと、ありがたがって長蛇の列をつくり、何千円もする高い入館料を払って見学に行きます。 そのツタンカーメンは、いまから 3300年前の人です。 ところがどっこい、実は近所にある縄文時代の遺跡の展示館にある展示品は、7000年前、8000年前のものがあたりまえです。 また、鎌倉時代や室町時代、あるいは戦国、江戸時代などの遺品になると、当時の日本が世界でもっとも黄金を多く産出する、まさに黄金の国ジパングであったことから、総純金箔張りで 一基数億円どころか、値段そのものが付けられないような高価な貴重品が、ごくあたりまえのように陳列されています。
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