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記念館は、現状、今年4月に強制的に休館とさせられていますが、市は、7月以降、記念館の電気を止めると言っているのだそうです。 理由は、市の観光商工部の横道彰部長いわく、「市では、記念館を廃館にすると決まっている。廃館になれば電気代を払う財源はない。市の所有でない物に税金を使うことはできない」と主張しているのだそうです。 どういうことかというと、市は、「市長命令で廃館を決めた」というのです。 だから「廃館なら電気代は払えない」というわけです。 けれど、少し考えたらわかりますが、これは矛盾です。 市は、もともとは市の所有物である建物について、あくまで「耐震性に問題がある」から「建物を取り壊したい」と主張していただけです。 廃館と言っていたわけではありません。 しかも建物を取り壊しても、そこには新渡戸稲造博士の愛用品や、新渡戸家伝来の甲冑(かっちゅう)が並び、室町時代の物などの遺産があるのです。 それら約8000点の資料をどうするのか。
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