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以下の文は、調査に基いて記した新渡戸記念館の休館までの経緯です。 時点は 6月3日までの時点です。 ====== 2015年2月26日、十和田市は、十和田市議会全員協議会の耐震診断の一環として行った「コンクリート強度診断」で新渡戸記念館の建物のコンクリートが極低強度と判明したと発表した。 診断数値は 7.6N/mm2と、1964年の開館以前、1950年当時の最低強度 9.0N/mm2 もクリアしていないというものであった。 報告書には「技術的に補修は不可能である」と記載された。 この結果を受けて、市は市民や観光客の安全確保のためにと、記念館の 4月1日からの休館、および建物取壊しを決定した。 ところがこの時点で、休館後の資料展示保存のための代替施設については、「耐震強度不足の市内全施設の建設計画を 今後2年間で一体的に策定するので、その中で市民と共に検討していく」とした。 つまり、建物を取り壊しても、向こう年間は施設内の資料の保全はされず、また、その 2年間はあくまで「検討する」ための期間であって、資料を保全するための措置について、何の決定もなされていない。 これに対して 十和田市議会は危機感を強め、3月19日当館資料を 4月1日以降も展示閲覧できるように善処するよう市に求める決議案を提出し、全会一致で可決した。(本文の決議文) ところがこの決定に対して 3月26日、記念館の指定管理者である太素顕彰会は、その役員会において、「施設が休館となり観覧料の徴収業務が無くなる」ことを理由として、「指定管理の契約を 5年契約の 2年目途中で中途解約する」と記念館に一方的に通告した。 これにより、館長はじめ館の職員全員が 6月末で解雇されることとなった。
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