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問題は、こうした穏やかな 「国際交流」 「異文化理解」 を 「多文化共生」 と称して (あるいは勘違いして) 、「日本と異なる文化の民族と、一緒に生活しよう」 に持っていこうとするということです。 また、「日本には中華料理もイタリア料理もインド料理もある! スポーツでも多くの外国人選手がいる! だから日本は異文化を許容し、共存する寛容さがある! 外国人労働者をどんどん入れよう!」 などと大真面目に書かれているビジネス書まで発見して呆然としたことがありますが、これも、「文化交流」 の範囲と 「多文化共生」 を (意図的にかもしれませんが) 勘違いした事例の変型版と見ることができるのではないでしょうか。 例えるならば、その外国のレストランがあまりにも増えすぎて、ついには和食が駆逐されて、日本に和食を食べられる食堂がなくなり、家でも和食を作らなくなり、和食の文化がやがて廃れていくのが多文化共生、ということです。(フランスではイスラム移民などと 「多文化共生」 しようとした結果、イスラム教徒が豚肉食を禁じられていることから、学校給食から豚肉が除去されるようになりました) あるいはスポーツでは、相撲の人気が過去に比べても非常に落ちていますが、その理由はお察しの通り、ではないでしょうか。 サッカーや野球の選手にしても、もし過半数が外国人選手だったら、国際戦で 「侍ジャパン」 を熱心に応援する若者の姿もなくなってしまうのではないでしょうか? これを、以前このブログで説明した、「グローバル」 と 「インターナショナル」 の事例に当てはめてみましょう。
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