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3.一部報道による事実誤認について 一部の報道では、北海道に派遣された職員が PCR検査について「入院を要する肺炎患者に限定すべき」と発言し、「検査をさせないようにしている」との疑念が指摘されています。 しかし、積極的疫学調査では、医療機関において感染の疑いがある患者さんへの PCR検査の実施の必要性について言及することは 一切ありません 本所において、職員に対して聞き取り調査を行ったところ、 ・ 感染者の範囲を調査により特定し、対応を行っていく積極的疫学調査のあり方についてアドバイスを行った ・ 検査に関する議論の中で、「軽症の方(あるいは無症状)を対象とした検査については、積極的疫学調査の観点からは、「PCR検査確定者の接触者であれば、軽症でも何らかの症状があれば(場合によっては無症状の方であっても)、PCR検査を行うことは必要である」と述べた ・「一方、接触歴が無ければ、PCR検査の優先順位は下がる」と述べた とのことでした。 職員が述べた考え方は、感染伝播の状況を把握することを目的とした、積極的疫学調査における 一般的な考え方です。 しかし、この考え方は、体調を崩して医療機関を受診する患者さんに対する PCR検査についての考え方ではありません。 現在の政府の方針、すなわち、「医師が総合的に新型コロナウイルス感染症の疑いありとした患者に関しては検査が可能である」という考え方を否定する趣旨はなく、また、医療機関を受診する患者さんへの PCR検査の実施可否について、積極的疫学調査を担っている本所の職員には、一切、権限はございません。 よって、本所職員の発言の趣旨が誤った文脈に理解され、事実誤認が広がった可能性があるものと考えます。
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