Tokon Debatabank II

天下り (コメント数:2)

1 manolo 2014-05-12 16:22:21 [PC]


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出典:『エコノミスト』/5/20/2014/p.15

1-1. 【丹呉元次官のJT会長就任で再び強まる財務省の影響力】
 丹呉泰健元財務事務次官(1974年旧大蔵(現財務)省)が、6月末に日本たばこ産業(JT)の会長に就任することが内定した。JTは同省OBの天下りを受け入れないとみられていただけに、驚きを持って受け止められた。

2 manolo 2014-05-12 16:33:22 [PC]

1-2.
 JTの前身は日本専売公社で、歴代総裁は同省OB。85年に民営化されてからも3代連続で同省出身者が社長を務め、2000年に生え抜きの本田勝彦社長が就任してからも、財務省は会長を送り続けてきた。財務省はJTの発行済株式の3分の1強を保有する「筆頭株主」であり、同省幹部らは「JTはわが社(財務省)の子会社」と公言していた。

1-3.
 それでも、12年に涌井洋治元主計局長(64年)が会長を退任してからは、社長・会長とも生え抜きになり、JTは財務省の影響力から脱した、とみられていた矢先の今回の人事だ。

1-4.
 丹呉氏の就任は、同期の杉本和行元事務次官が1年前に公正取引委員会委員長に就いているため、財務省が丹呉氏にも本格的な天下り先をみつける必要に迫られたからだ。またJTは国と地方と合わせて約2兆円のたばこ関連税収を稼ぐ、財務省にとっての「ドル箱」でもある。いったんは緩めたグリップを、大株主の権限を行使して再び強めたいと思うのは、財務省の本能でもある。
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