2 manolo 2013-08-21 17:18:14 [PC]
出典: 朝日新聞、(夕)8/14/2013、p.6
2-1. 米ハーバード大学の学生らが、日本の高校生と寝食を共にして「世界」を伝授するサマースクールが人気を集めている。日本の若者世代は内向きともいわれるが、海外の大学進学に興味を持つ高校生の広がりを反映しているようだ。
2-2. ハーバード大生の有志が2011年に東京で始めた「H-LABサマースクール」は、主に海外の大学進学に興味がある高校生に向けたもの。日米の大学生でつくる実行委員会によると過去2年間は約80人が参加し、計23人がハーバードなど海外に進学。東京大にも9人が合格し一度は進学したが、うち6人は海外の大学にも合格し、5人はそちらに転学した。
2-3. 3回目の今年は東京以外で初めて長野県小布施町でも開催。米国大使館が奨学金を出し、東日本大震災で被災した3県の高校生5人も招待する。応募は年々増え、今年は全国約370人から、志望書などで約120人が選ばれた。
2-4. 8月中旬、東京ではハーバード大生ら約25人と高校生約80人が旅館に泊まり込み、多彩なテーマごとに数人ずつ議論。長野では県内外の高校生約40人が住民宅などで活動する。議論や著名教授らの講演はすべて英語で行われる。
2-5. 実行委は「海外の大学進学や留学にアンテナをはっている高校生も多いが、そうでない人が留学を決心する機会にもなっている、」東大生の佐々木弘一さん(18)は群馬県立高崎高校3年だった昨年に参加。「知的興奮や将来を考える機会にあふれていた」。いずれ海外の大学で学びたいという。
2-6. 海外の学生側も熱心に後押しする。今年のハーバード大卒業生の総代に選ばれたファナイェ・ヤーガさん(21)は3年連続の参加。「日本の高校生に視野を広げてもらいたい」と話す。「来年はわがまちに」と、ほかの自治体からも開催依頼が来ているという。
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