Tokon Debatabank II

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HIV、エイズ (コメント数:3)

1 manolo 2013-08-30 23:22:45 [PC]


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出典:『よくわかる健康心理学』、森和代他編、ミネルヴァ書房、8/20/2012、pp.80-81(III-5. HIV/AIDS」)

1-1. 1. HIV/AIDSの定義
 HIV感染症とは、ヒト免疫不全ウィルス(HIV: Human Immunodeficiency Virus)がリンパ球に感染し、免疫系が徐々に破壊されていく進行的な疾患です。HIVウイルスが、細胞の中に侵入し増殖し続けると、体内の免疫を維持できなくなり、無治療例では、①感染初期(急性期)、②無症候期を経て、③AIDS発症期としての感染から約5~10年後に厚生労働省が定めた日和見感染症といわれる*23の合併症のいずれかを発症し、AIDS(Acquired Immunodeficiency Syndrome)と診断されます。しかし、AIDSの発症を遅らせるための治療薬の開発・研究により、「HIV = AIDS」、また「AIDS = 死」ではないことを正しく認識することが大切であると言えます。(pp.80-81)

*サーベランスのためのHIV感染症・AIDS診断基準
A. 真菌症(カンジダ症(食道、気管、気管支、カリニ肺炎など))
B. 原虫症(トキソプラズマ脳症(生後1か月以後)など)
C. 細菌感染症(化膿性細菌感染症(13歳未満で、ヘモフィルス、連鎖球菌等の可能性細菌により以下のいずれかが2年以内に、2つ以上多発あるいは繰り返して起こったもの)など)
D. ウイルス感染症(サイトメガロウイルス感染症(生後1カ月以後で、肝、脾、リンパ節以外)など)
E. 腫瘍(カボシ肉腫など)
F. その他(反復性肺炎など)
(p.80)

2 manolo 2013-08-30 23:25:56 [PC]

1-2. 2. HIV/AIDSの歴史的変遷と現状
 1981年、アメリカで男性同性愛者5名がカリニ肺炎・カボジ肉腫を発症し、調査の結果、「ヘルパーT細胞が減少するという免疫異常により、日和見感染症を起こす病気=AIDS」が発表され、1983年、フランスのパスツール研究所のモンタニエ博士が後の「ヒト免疫不全ウイルス・HIV-1」を発見しました。1985年、第1回国際AIDS会議が開催されて、WHOは世界の患者数を1万4000人と発表し、日本でもアメリカ在住の日本国籍の男性が初の日本のAIDS患者として認定されました。1989年にはエイズ予防法が施行されました。(p.81)

1-3.
 エイズ予防情報ネット(http://api-net.jfap.or.jp)に示されたWHOのUNAIDS(国連合同AIDS計画)のデータによれば、2009年の世界のHIV陽性者数3330万人、新規感染者は260万人と推計されています。先進国の中には予防対策が効果を上げ、感染者の増加が抑制されている国もありますが、日本では依然として感染者・患者ともに増加が続いています。しかも、都市部では20~30代の今後社会を担う若者の感染が多くみられるため、若年者への予防啓発が最重要課題です。(p.81)

1-4. 3. HIV/AIDSの感染・治療
 HIVの感染を診断するには、血清中のHIV抗体の有無を調べます。現在では、保健所などで、匿名・無料で検査を行うことができます。感染して陽性であっても検査結果として陰性が出てしまうウインドゥ・ピリオドと呼ばれる時期があるため、HIV感染の可能性がある行為から約2~3カ月経過した時期の抗体検査実施が望ましく、確実な結果を得ることができます。感染経路としては、①性行為感染、*②血液による感染、③母子感染の3つがあります。(p.81)

*薬害エイズ問題
おもに血友病の患者が止血あるいは予防するための特効薬として用いられた血液製剤(非加熱製剤)の中にHIVが含まれていたために、全血友病患者の約4割にあたる1,800人がHIVに感染した。医師はその危険性を患者に告知せず、製薬企業も輸入と販売を続けていたために、多くの被害者を出した。(p.80)

3 manolo 2013-08-30 23:27:40 [PC]

1-5. 4. HIV/AIDSの教育・サポート
 現在HIVは、性行為感染(同性間及び異性間)が主であったため、コンドームの正しい使用が有効な感染予防の一つであるといえます。さらに、各自が自分自身の行動に中止することが必要であるため、「性の健康教育」「HIV予防介入」などの予防的な教育と、AIDS患者自らが健康管理を行うことができるための心理的サポートが必要です。また、HIV感染・AIDSをめぐる問題が人間にとって世界共通のテーマであることから、差別や偏見をなくす*レッドリボン運動、12月1日の世界エイズデーによるAIDS予防啓発などの社会的活動にも関心を寄せることが必要であると言えます。(p.81)

*レッドリボン運動
レッドリボンがAIDSのために使われ始めたのは、アメリカでAIDSが社会的な問題となってきた1980年代の終わりの頃だった。追悼の気持ちとAIDSに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すために“赤いリボン”をシンボルにした運動が始まった。この運動は、その考えに共感した人々によって国境を越えた世界的な運動として発展し、UNADIS(国連AIDS計画)のシンボルマークにも採用されている。(p.81)

**12月1日世界エイズデー
WHOは、1968年に世界的レベルでのエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として、12月1日を”World AIDS Day”(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱した。1996年よりWHOに代わって、国連のエイズ対策の総合調整を行うこととなったUNAIDS(国連合同エイズ計画)もこの活動を継承している。(p.81)
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