我が皇祖・皇宗が (コメント数:1) |
1 Ryou 2014-06-21 19:22:15 [URL]
我が皇祖・皇宗が、先住土着の民族に対し給える大方針は、実際上決して残忍酷薄なるものではなかった。威を以て臨み、恩を以て誘い、ことごとくこれを優秀なる天孫民族に同化融合せしめて、彼らを幸福なる国民となし、自他ともにその慶に浴せしめ給うことが、万古不易の一大信条となっていたのである。さればその頑冥にして、到底教導し難きものは、時に或いは兵を加えて、これを征伐し給うのやむなき場合も少くはなかったが、それにしても決して殺戮をこれ能事となし、敵を滅ぼすを以て目的となし給うというが如きことは、古史の決して言わざるところである。景行天皇の襲国に熊襲梟帥を誅し給うや、「少く師を興さば則ち賊を滅ぼすに堪へず、多く兵を動かさば、是れ百姓の害なり、いかでか鋒刃の威を仮らずして、坐ながらに其の国を平げん」と仰せられて、謀計を以てその巨魁を誅戮し、以て多数の民衆を安んぜしめ給うたのであった。 |
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