材大なれば用を為し難し

返信投稿フォーム
ニックネーム:
30文字以内
URL:
* コメント: [絵文字入力]

1000文字以内
文字色:
* 印の付いた項目は必須です。

送嫁の宴 (コメント数:1)

1 Ryou 2013-12-01 12:25:02 [URL]

 いよいよ嫁入の支度が整うと娘の父母は送嫁の宴会を開かなければならん。その宴会の期限はその家の貧富の度に従って長短を異にし、あるいは一日、二日ないし五日、十日また半月に渡るものもある。この宴会の間において娘の父母の親類、知合ならびに娘の朋友などはみんな贈物をする。その贈物はその人の貧富及び親疎の度合に従って違いますが、そのうちには金銭もあり衣類あるいは飲食物もある。その祝い物を贈って来た人にはまずチベット流の茶と麦の冷酒を飲ませる。チベットでは酒を煖ためて飲むということは全くない。で前に言いました通り茶と酒は終日終夜絶間なく飲むのです。即ちこれが最も幸福の状態チャ・チャン・ペンマ(酒と茶とこもごも飲むの謂なり)といって、前にも説明したようにチベット人の幸福の境涯の状態を現して居るです。で酒の肴というようなものは用いない。
 日中後の食事の時分にはまず麦焦しと肉を出す。その肉は大抵ヤク、山羊、羊の肉を多く用い稀にはラサ府では豚の肉を用いる者もある。牛肉などはほとんど用いない。殊に婚礼の場合には用いない。その料理の仕方は生肉、乾肉、煮肉の三種で焼肉は礼式の時に用うることを許さない。で大抵肉は油と塩とで煮るのですがあるいは水と塩とで煮るのもある。この三種の肉と共にツー即ち乾酪、バタ、砂糖の三種で拵えた擬製豆腐のような物を与えるです。
Ads by Google
(c)Copyright mottoki.com 2007- All rights reserved.