材大なれば用を為し難し

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これらはやはり寺の中へも (コメント数:1)

1 Ryou 2013-12-05 22:13:29 [URL]

 これらはやはり寺の中へも出て来ますが、寺では平生乞食の入ることを許さないこともありまた許す時がある。平生遣って置かないと、その時に来てぐずつかれて大いに面目を失するような事がありますから、平生でも皆相応に遣るです。その貰って来た金は巡査中の頭取(コーチャクパ即ち警部にあらずして三十人の巡査部長のごときもの)に渡して、その中から月に幾らといって銘々分けて貰いますので、一文でも盗むことは出来ない。盗むとすぐに知れますから……。
 なおこの巡査らはそういう事をして金を得るばかりでない。田舎から道者がラサ府へ出て来ると金をくれろというです。そこで田舎者は一タンガーも遣れば沢山だと思って遣ると、お前もその位よい着物を着て居ながらよくこの位の金を出したなといって喧嘩を吹っ掛け、うかうかして居るとぶんなぐられた上謝って、また金を沢山取られるようになるということはかねて田舎へも聞えて居りますから、なるべくその鋒先を避けてこちらから頼んで金を取って貰うようにするです。
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