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材大なれば用を為し難し

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お菓子ばかりを買う日々1 Ryou 2013-12-11 23:11:53 Ryou
チベット人の癖1 Ryou 2013-12-05 22:15:59 Ryou
其林には薬舗の番頭と1 Ryou 2013-12-05 22:15:04 Ryou
この巡査が泥棒などを1 Ryou 2013-12-05 22:14:46 Ryou
 私が始めてラサ府に着いた時は、1 Ryou 2013-12-05 22:14:27 Ryou
これらはやはり寺の中へも1 Ryou 2013-12-05 22:13:29 Ryou
 百千万の金銀を1 Ryou 2013-12-05 22:13:03 Ryou
そんなら銭を1 Ryou 2013-12-05 22:12:25 Ryou
すると私をジーッと眺めて1 Ryou 2013-12-05 22:11:42 Ryou
可哀そうなのは1 Ryou 2013-12-05 22:11:00 Ryou
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1 Ryou 2013-12-11 23:11:53 [URL]

お菓子っていろんな種類があって選ぶのが楽しいですね。

私はお菓子の中でもクッキーが特に好きで、スーパーに行ってもついクッキーを手に取ってしまいます。

ドラッグストアに行っても同じです。薬や化粧品を買うのではなく、まずお菓子のコーナーに行ってクッキーがあるかどうか確認してしまいます。

それくらいクッキーを含めたお菓子には敏感なのです。最近はスーパーでもドラッグストアでもお菓子が安く売られているからありがたいですね。

私はお金をお菓子にかけることが多いので、安ければ安いほど嬉しいと思ってしまいます。

新商品も必ず買うようにしていますから、お金もそうですが、お腹もなかなか追いつきませんね。私の部屋の中はお菓子だらけになってきてます。
 
1 Ryou 2013-12-05 22:15:59 [URL]

 五月三十日駅馬を雇いシン・ゾンカーを出立しましたが、その道々において荷持のテンバを少しく誡めなければならん事があったです。チベット人はいつも嘘を吐いたり仰々しい事を言うのが癖で、もし途中でこのお方は法王の侍従医だなんて、仰々しい事を言われるとかえって妨げになるだろうと思い、決してそういう事を言うてはならぬと誡めたに拘わらず、昨夜泊った所であのお方はどこの方かと尋ねた時分に「ありゃラマの化身である」と答えたのを聞いたです。それから其家ではわざわざ室を換えて床から何から皆別々にしてしまった。一時の便宜を得たような訳ですけれども、そんなことばかり言って人を欺いて行くと大変困った事が生ずる。
 
1 Ryou 2013-12-05 22:15:04 [URL]

其林には薬舗の番頭とその他三人の者が待ち受けて居ります。私はもちろん酒も飲まずもう御飯も済んだのですから何もやる必要はないけれども、着物を着替えなければならん。着て居る法衣を脱ぎ棄てて旅行服に着替え、これを大蔵大臣の宅に還してくれといってその人達に頼みました。
 先生らは皆酒を沢山持って飲みながらどうも別れが辛い、僅か四ヵ月位の旅ですけれども殊にインド辺りの熱い所へ行くのだから死なないようにして下さい、大変御恩になったのにお帰りになって今度また来られるかどうかその事も分らないといって皆泣き出したです。こちらはそれほどにも感じて居らんのですけれども、非常に泣き立てて送られたものですから私も荷持も泣き別れに別れました。やがてレブン寺の下を通り抜けてシン・ゾンカー駅に着いたのはちょうど日暮でその駅に泊ることにしました。
 
1 Ryou 2013-12-05 22:14:46 [URL]

 この巡査が泥棒などを捉えに行く時でも決して旅費を持って行かない。行った先で飯を喰い酒を飲み自由自在にやって行く。もし三日でも四日でも人の居ない地方へ行く時分には、その近所の人民に充分余る程の食物の用意をさせてそれから出掛けて行くです。コーチャクパの方になりますと、なかなか立派なものでそういうような事をしない。そのかわりに政府の方からも幾分の手当金があって大分に品格が違って居ります。
林中の泣別れ その巡査と別れていよいよラサ府を離れる時に、ちょっと釈迦堂へ参拝して別れを告げ、それから法王の宮殿の下を通りだんだん外へ出て、橋を渡り広原へ出てレブン寺の少し前の小さな林に着きました
 
1 Ryou 2013-12-05 22:14:27 [URL]

 私が始めてラサ府に着いた時は、正規の僧服でなくて旅服を着けて居たものですから、じきに巡査に銭をくれといってぐずられたから早速一タンガー遣りましたが、それで事が済んだです。今度出立する時にもそういう風で、着物の立派なのを着て居ったのが誤りで銭をくれろといわれたのですが、一体は僧侶にくれろということを言い得ない規則になって居るのです。もっとも何かめでたい事があって、その人の等級が上がるとか何とかいう時分にはくれろといわれるのですから、そこで私の等級が上がったと思って、くれろといったのでしょう。
 
1 Ryou 2013-12-05 22:13:29 [URL]

 これらはやはり寺の中へも出て来ますが、寺では平生乞食の入ることを許さないこともありまた許す時がある。平生遣って置かないと、その時に来てぐずつかれて大いに面目を失するような事がありますから、平生でも皆相応に遣るです。その貰って来た金は巡査中の頭取(コーチャクパ即ち警部にあらずして三十人の巡査部長のごときもの)に渡して、その中から月に幾らといって銘々分けて貰いますので、一文でも盗むことは出来ない。盗むとすぐに知れますから……。
 なおこの巡査らはそういう事をして金を得るばかりでない。田舎から道者がラサ府へ出て来ると金をくれろというです。そこで田舎者は一タンガーも遣れば沢山だと思って遣ると、お前もその位よい着物を着て居ながらよくこの位の金を出したなといって喧嘩を吹っ掛け、うかうかして居るとぶんなぐられた上謝って、また金を沢山取られるようになるということはかねて田舎へも聞えて居りますから、なるべくその鋒先を避けてこちらから頼んで金を取って貰うようにするです。
 
1 Ryou 2013-12-05 22:13:03 [URL]

 百千万の金銀を持たるる方の施しを受くべき者は我らなり。何もなき身の頼みに応じ千万金を惜気なく与うる主は君らなり。茅屋親爺の三十人に大判三十与えよや。茅屋婆の三十人に大判三十与えよや。君は世間を救う主。すべての情を汲み分けて我らの苦患を救う主。今日君よりの賜物を、今宵我が家に持ち行きて、飢えたる婆を悦ばせん。欠けたる椀に芳しき酒なみなみと注ぎ湛え、前後知らずに酔い臥して、飲まれぬまでに賜えかし、ラハーキャロー

 このラハーキャローという言葉は、善神の勝利を得たという意味です。右の歌のようなものをこつこつと何遍か述べ立てて居ると、家内から金盆の中へ麦焦しを入れ、その真ん中によい家なれば銀貨三枚位、悪い家なれば一枚あるいは半分の銀貨を入れて、その糧の所にカタ(薄絹)の小さいのを一つ添えてあるです。もしその家に似合わず少しくれると、こういう事は前から習慣がない、あなたの家では確かに銀貨二枚ずつ月に一遍ずつくれたではないかという談判を始める。いろいろな事を言われるのが嫌ですから、もうどこでも始めから当り前にやるだけの物はやるです
 
1 Ryou 2013-12-05 22:12:25 [URL]

 そんなら銭を遣らなくちゃあならんわいと思って居ますと、その男は三礼を済ましそれから舌を出して頭を突き付けた。そこで私は頭へ片手を付けて遣って一タンガー遣りますと、彼は舌を出しつつ大いに悦んで去ってしまいました。今ラサ府を離るるという釈迦堂の辺においてです。こういう言葉を聞くというのは、途中滞りなく目的地へ到達し得るというおめでたい縁起になったかも知れない。
巡査は無給 この巡査の事についてちょっと言って置きたい事がある。チベットの巡査には大変悪風があって実に困った事があるです。第一この巡査には極った月給がない。その月給は何から仰ぐかというと市中へ貰いに廻るのです。貰いに行くといっても乞食のようにへいこらいって一生懸命頼む訳ではない。大抵、三人連れで町家の門に立ち大きな声で怒鳴り立てる。その言葉がなかなか面白いです。
 
1 Ryou 2013-12-05 22:11:42 [URL]

すると私をジーッと眺めて「おめでとうございます」という訳なんです。どういう訳でそういう事をいい居るのか一向訳が分らん。分らん事にどうとも挨拶が出来んものですから黙って居りますと「実におめでとうございます。まあ何もかもよく整いましておめでとうございます」と何をいい居るのか少しも分らんから、私は「ふーん」と一声放った切りで様子を見て居ますと、その男が三遍礼拝しました。
「こりゃあ私を捉える訳でもないらしい。しかしどうも奇態だ礼拝するというのは」と思って居るうちに不意と気がついた。なるほど私の着て居る法衣は大臣の所から借りて来たので、いわゆる高等官吏まず侍従医にならなければ着られぬ位の着物です。ところでその時分私が侍従医になるとかならぬとか非常に評判の高い矢先に、そういう立派な着物を着て出掛けたものですから、先生いよいよ私が侍従医になったと判断を下したに違いない。それ故に何もかも整うておめでとうございますといったのでしょう。
 
1 Ryou 2013-12-05 22:11:00 [URL]

 可哀そうなのはその家の十一になる姉娘と五つになる男の子供です。その二人が行かれるのが厭だといって泣いて居る。殊に姉の方は俯伏せになったまま、顔も見せないでさも悲しそうに啜り泣きをして居る。もういよいよ立つという時になったものですから、母親がお訣れしないかというと大きな声で泣き立ててどうもしようがなかったです。いかにも親しくなると子供でもこういうものか知らんと思いましたが、やはり人情上自分も幾分か離別の苦痛を感じた訳でございました。
 で、その家の弟と妻君の弟とそれから妻君の姪になる娘と、テンバという私の連れて行く男の女房四人が私を見送ることになったですが、そう一緒に連なって行きますと人の疑いを惹くからというので、ラサ府を離れてレブン寺の前の林の中で出遇うことにしようという約束で、皆別々に出かけた。私は荷持を連れ僧服を着けてぼつぼつラサの町を出て、釈迦堂の少し前の所へ来ると気の知れぬ巡査 巡査が一人居りましてずかずかと私の前へ走って来まして、時が時ですから何か変な事でも発覚して捉えに来たのじゃないかと、ちょっと私も注意を惹き起したです。
 
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