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材大なれば用を為し難し

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スレッド名コメント作成者最終投稿
ネット通販を利用すると便利にお買い物ができます1 Ryou 2013-12-05 22:08:45 Ryou
さてその後幾日か経って1 Ryou 2013-12-01 12:25:57 Ryou
それを喰い終りますと1 Ryou 2013-12-01 12:25:25 Ryou
送嫁の宴1 Ryou 2013-12-01 12:25:02 Ryou
それはさておいてまず1 Ryou 2013-12-01 12:24:44 Ryou
不意のお化粧1 Ryou 2013-12-01 12:24:22 Ryou
その乳代というのは1 Ryou 2013-12-01 12:23:55 Ryou
もしその娘の父母が1 Ryou 2013-12-01 12:23:38 Ryou
結婚は父母の随意1 Ryou 2013-12-01 12:23:23 Ryou
稀には早婚の者もあって1 Ryou 2013-12-01 12:23:07 Ryou
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1 Ryou 2013-12-05 22:08:45 [URL]

普段お買い物をする時は、いちいち商業施設に出向いて、自分のほしい物を購入して自宅まで持ち運ぶのが一般的ですが、ネット通販を利用すると便利にお買い物をすることができます。
インターネットを使用してお買い物をするので、自宅にいながら好きな商品を購入することができます。
購入した後は宅配便で送られてくるので、自宅で待っているだけで商品を手に入れることができるので、普通に自分で買いに行くよりも簡単にお買い物をすることができます。
特に重い物や大きなものを購入したい時はネット通販を利用するとより一層便利に購入することができるので、車などを持っていない人や、近くにお店がない人で荷物を運ぶのが面倒な時は、ネット通販を利用するのがいいと思います。
 
1 Ryou 2013-12-01 12:25:57 [URL]

 さてその後幾日か経っていよいよ聟さんの家に行くというその前日になると、花聟さんの父、母はその媒妁人と自分の代理者とそれから出迎えの者を十数人(貧富によって多少の差あり)嫁の家まで迎えに遣るです。で媒妁人と代理人とはまず花嫁の父母にヌーリン即ち乳代として若干の金を与えます。多いのは日本の金で千円あるいは五百円、少ないのは二、三円のもあるです。しかし娘の父母はこれをじきには受けない。まず辞退して押し戻す。それを媒妁人が無理に勧めて受けるようにさせる。
 中には絶対的に辞退する父母もありますが、その場合に娘の父母のいう言葉は「我々の可愛い娘をあなたの方に上げるのですから、決して乳代を貰うというような事は私共は願わない。ただあなたの方へ遣ったこの娘をあなたがたが愛して下すって、末長くこの子があなたの宅で幸福を受けるようにさえして下さればそれで充分です。私どもは切にそれを望む」というのです。
 
1 Ryou 2013-12-01 12:25:25 [URL]

それを喰い終りますと米飯にバタに砂糖と乾葡萄と小さき柿とを混ぜた物を饗い、夕飯あるいは終宴の時分には卵饂飩あるいはシナ料理を御馳走する者もある。
 こういう風で三回あるいは四回の美食を日々に供しますので、その間にも茶と酒とは絶えず飲ませ、その飲食の間にはあるいは面白い話をします。チベットの舞踏は俗謡を唄って舞踏をやるです。舞踏は足を揃えて歌に調子を合わせ庭を踏み鳴らして跳り立てるです。紀律がちゃんと立って居ってちょうど
兵式体操 を見るようです。けれどもともと男女が入り混ってやるものですから、その間に幾分か愛情も籠って随分面白そうに見えるです。楽器はダムニャン(チベット絃)というのを弾じてこれを謡と足拍子に合わせる。男女幾十人が数珠の環の回るがごとく歓喜に満ちて踊り巡るのですが、わが国古代の歌垣もこんなものかと思われます。こういう宴会はその家の交際の多少と貧富の度合に従って、時間に長短のあるのは前にいうた通りですが、媒妁人が迎えに来てその翌日すぐ嫁入りするというのはごくごく貧しい交際のない家の事です。
 
1 Ryou 2013-12-01 12:25:02 [URL]

 いよいよ嫁入の支度が整うと娘の父母は送嫁の宴会を開かなければならん。その宴会の期限はその家の貧富の度に従って長短を異にし、あるいは一日、二日ないし五日、十日また半月に渡るものもある。この宴会の間において娘の父母の親類、知合ならびに娘の朋友などはみんな贈物をする。その贈物はその人の貧富及び親疎の度合に従って違いますが、そのうちには金銭もあり衣類あるいは飲食物もある。その祝い物を贈って来た人にはまずチベット流の茶と麦の冷酒を飲ませる。チベットでは酒を煖ためて飲むということは全くない。で前に言いました通り茶と酒は終日終夜絶間なく飲むのです。即ちこれが最も幸福の状態チャ・チャン・ペンマ(酒と茶とこもごも飲むの謂なり)といって、前にも説明したようにチベット人の幸福の境涯の状態を現して居るです。で酒の肴というようなものは用いない。
 日中後の食事の時分にはまず麦焦しと肉を出す。その肉は大抵ヤク、山羊、羊の肉を多く用い稀にはラサ府では豚の肉を用いる者もある。牛肉などはほとんど用いない。殊に婚礼の場合には用いない。その料理の仕方は生肉、乾肉、煮肉の三種で焼肉は礼式の時に用うることを許さない。で大抵肉は油と塩とで煮るのですがあるいは水と塩とで煮るのもある。この三種の肉と共にツー即ち乾酪、バタ、砂糖の三種で拵えた擬製豆腐のような物を与えるです。
 
1 Ryou 2013-12-01 12:24:44 [URL]

 それはさておいてまず娘は何も知らずに今日は遊びに行けるというので大悦びで、頭の毛を洗い古い櫛で頭の毛を非常によく梳いて居ると、時分を計らって媒介人が出て来ます。あるいはその前に来て花聟さんの父、母から贈ったところの髪の道具を窃に娘の父母に渡しますと、娘の父母はその物品を娘の許へ持って来て「お前のその櫛は大分古くなって居るから其櫛を棄ててこの新しい良いので梳くがよい。ここに良い油もあるからこれで立派にお粧りするがよい」という。で、お化粧が終りますとその父母は娘に向って始めて、こういう訳で、結婚の約定が成り立ったからお前はこれから某の許へ嫁入に行かねばならんということを告げるのです。これはラサ府およびシカチェその他都会の地では一般に行われて居ることです。
 前にもちょっといった通り稀には敏捷な娘はその結婚のために髪を洗うということを知って泣いて髪を洗わないのがある。「私は行くのは嫌だ。阿父つぁんや阿母さんは嘘を吐いて私を厭な所へ遣るのだ」といって泣き立てる場合もある。そういう時にはその娘の友達が前から来て居りまして巧く慰めて強いて髪を洗わせるです。
 
1 Ryou 2013-12-01 12:24:22 [URL]

 それから両親がです、娘に向って「まあ今日は顔も身体もよく拭き取らねばならん」という。このときにはやはり顔や身体を拭いたり洗ったりするです。チベット人でも洗うことを絶対的に悪いとはして居らんですけれど、一般の風習はまず洗うのを笑う方です。しかし貴族は日々朝起きると幾分か洗う。その洗い方が面白い。ついでに申して置きますが、まず下僕なり下婢なりが湯を柄杓に汲んで持って来ると、それを両方の手の平を凹めてその湯を受けて、一旦口に含んで口から手の平に吐き出しつつそれで顔を洗います。口の中の湯がつきるとプップッと唾を吹っ掛けて洗うというその遣り方が実におかしいです。もっともまた金盥に水を取ってすっかり洗う人もありますが、唾を吹き掛けて洗う先生たちが随分ある。
 
1 Ryou 2013-12-01 12:23:55 [URL]

 その乳代というのは娘が育て上げらるる時分に乳を呑まして貰うたその乳代を納めるというので、またその家相当に耻かしからぬように持って行く。これは日本の結納とは違う。もちろん何程という内約も何もない。そこで娘と息子の両親は例のごとく卜筮者あるいは神下しに聞いて吉日を択んで、いよいよ結婚の礼式を行う準備をするのです。まずその娘の父母はいつ頃花聟さんの方から媒介人が出て来るであろうとちゃんと慮って居る。そうしてその時間の少し前に娘に向って、今日は大層天気も好いからお寺詣りに行こうとか、あるいはどこそこへリンカの宴を開きに行くから、お前は美しく髪の毛を洗わなくてはならんと言い聞けると、自分は嫁に遣らるるためにお粧りさせられるとは知らずにお粧りする者もありますが、どうかすると怜悧な娘は悟って、今まで機嫌の好かった娘はそれと悟って悲しそうに泣き立てる者もあるです。
 
1 Ryou 2013-12-01 12:23:38 [URL]

 もしその娘の父母が媒介人に対し「どうにか成りましょうから互いによく話して見ましょう」と返事をすると、媒介人はその後五、六遍娘の家に行って、いわゆる媒介人口をきいて勧めるです。そこでその娘の父母が「それでは娘を遣りましょう」とほぼ承諾しても、まず卜筮者とかあるいは高僧に判断を乞うとか、または神下しについてまずその吉凶いかんを尋ねに行くです。自分がよいと思ったから遣るというような事はほとんどチベットでは例を見ることが出来ない。卜筮者なり神下しがきっとよいといえばそれで忽ち結婚の相談が成り立つのです。
縁談は秘密 けれどもその子女の父母はその息子、娘に対してはその相談は全く秘密なんです。どうも非常な圧制のもので、これらの相談中に日本とかあるいは欧米の風俗のように幾許かの結納を納めて、そうして財産はどれだけ持って来るとか、あるいは何箇の荷物を贈るというような事は決してやらないです。あるいはまた夫の財産はどれだけで妻の財産はこれこれ、それで婚姻を取り極めるということもやらんです。その持って行く物にもどれだけという極りはないけれど、その家に相当して世間の人に誇られる位の物を持たして遣らなければ、娘の親も耻であるということは承知して居る。貰う方でも娘の母親に対して乳代を納めるのです。
 
1 Ryou 2013-12-01 12:23:23 [URL]

結婚は父母の随意 そこで結婚はその娘の自由選択によるということはほとんどないです。すべて父母の随意に出るもので子女はその相談にも与かることが出来ない。また其事に喙を容れる権利もない。また娘はその親からこういう息子があるからお前行ってみないかという相談を掛けられることもない。全く父母が絶対的圧制で結婚せしめるのです。そうですからこの国では離婚の不幸に遇うことが実に多い。けれどそれはこういう圧制な事をやったから離婚の不幸を来たしたのである、こりゃ注意しなくてはならんというような事は全くない。今でもこの強圧なる風俗は依然として存して居るのでございます。
 だが辺鄙の地方あるいはラサでも随分野合は行われて居る。野合の後にその子女が予めその父母に告げ、承認を得て結婚の礼式を挙げる者もまた有るです。けれどもそれらはまあ例外の方で、どっちかというとその子女の父母がやるのが一般に通じて居る習慣です。通常結婚期に達して居る男子の父母は、自分の財産および家の系統、階級等に相応した家に結婚期に達して居る娘があると、その娘の父母の家に媒介人を遣わしてその娘をばどうかくれろと申し込むのです。もしその娘の父母がその媒介人に対し最初に断然と謝絶する時分には、その媒介人がこりゃもう話が成り立たないというて、その息子の父母に告げて結婚は成り立たぬようになるのです。
 
1 Ryou 2013-12-01 12:23:07 [URL]

稀には早婚の者もあって十五、六歳で結婚する者もある。また晩婚の者があって三十歳以後にやる者もある。しかしそれらは例外で普通は前にいうたとおり同一であって、その女の歳が大抵男の歳と同一である。しかし折々女の歳の少ない事もある。晩婚の者は非常に歳が違って居るのもあります。女房に子が出来た場合には、たとい兄弟が五人あっても阿父っつぁんと呼ばれるのは一番の兄さんだけで他は決して父と呼ぶことを許されない。おじというて居るです。
 ところがある欧州人の著書には、チベットでは一番の兄を称して大なる父、その次の者を称して小なる父というとこう書いてある。これは大方チベット人が嘘を吐いたのを、その西洋人が真面目に受けて書いたからこんな間違いが出来たのでしょう。小さな父などというて呼ぶことは決して許されて居らない。あるいは私は行かぬ東北のカム地方ではそういうかも知れないが、私の通った地方では決してそんな事はない。ある西洋人は自分が実見せずにチベット人の嘘を聞いて、チベットではこれこれだと書くものですからそんな間違いが出来るので、その著者に対しては誠に気の毒である。
 
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