材大なれば用を為し難し

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そりゃそうだろうけれども (コメント数:1)

1 Ryou 2013-12-01 12:13:35 [URL]

「そりゃそうだろうけれどもお前にも金儲けが出来、私の方にも便宜を得る訳だから言って見たがよかろう。それともお前達はどうしても政府に告げる気はないのか。」「ないどころじゃない、チョオー・リンボチェ(誓いの言葉)、そういう事は死んでもいいません」という。これがチベット人のラサ府における最後の誓いである。
 チョオー・リンボチェというのは救世主宝という意味でラサ府の釈迦牟尼仏を指していうのです。すなわち釈迦牟尼仏に対し「もし私がこの事を発言するならば死んでよろしい、どうか殺して下さい」というくらいに強い誓いを立てるのです。で、そのチョオー・リンボチェといって左の手を拡げてラサ府の釈迦牟尼仏の居る方向に指して一生懸命に祈るがごとく恐るるがごとくに誓いを立てました。その時の様子はいかにも人を欺くような素振は少しもない。全く深い心の底から出て来たとしか見られない。
 するとその妻君も同じくチョオー・リンボチェと言って「決してそういう事はしません。たといあなたが告げてくれろとどれだけお頼みになってもそういうお頼みはチョオー・リンボチェ決して肯くことは出来ません。」この誓いを得さえすればチベットでは公正証書を取ったよりも確かなものである。そこで私は「そんなら無理に頼む必要もない」というてその事は一段話が極りました。
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