材大なれば用を為し難し

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第二は殺場と責場との二つで (コメント数:1)

1 Ryou 2014-04-01 17:46:21 [URL]

第二は殺場と責場との二つでありまして、之は読んで字の如く殺場は人殺しの場面、責場と云ふのは人を責めてぎゆう/\言はせる場面です。殺場と云ふのは以前には可なり極端な人殺しの場面を細かく演じて惨酷な印象を与へたのであります。俳優が血の出し方を非常に工夫をして斬られた所から血が出る、其の出方を成るべくほんとうらしく見せるなどといふ手品のやうなことをやりました。併し今日では一般民衆に悪影響があるといふ見地から殆ど形式的なものになつてゐます。地方に依つては全く血を見せる事を禁止して居る地方もあります。之はもう現在に於ては当然廃めなければならん事だと思ひます。之は最初日本の劇を外国の方が見て非常に驚くことであります。
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