茶の三年も続けた者たちや (コメント数:1) |
1 Ryou 2014-06-26 19:40:47 [URL]
茶の三年も続けた者たちや、名器名幅の四、五点も入手した輩というのは、ただもう嬉しくて無我夢中滑稽きわまりないナンセンスに終わるのが常である。真剣に芸道から眺めている者からは、我慢の出来かねる存在であって、人間離れした猿じゃないかとさえ思われるばかりである。よくいう思い上がるということ、それはこんなことを指すのではないかと思えてならないくらいである。善い金の使い方をしていながら悪い金の使い方に終わっているようである。この種の人たちは時に猿になって芝居をしているかであり、天狗の化身になってさまざまと鼻の先にありたけをぶらさげているかであり、これが現代茶人の不可解きわまる典型だという人もある程である。これをみてなにがなにやらさっぱり腑に落ち兼ねているのが現代社会知識層の大多数である。そしてこの両者は勝負なしの角力を大分永々と続けている。 |
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