2 名前の無い頑固親父 2015-03-02 15:04:08
18歳、弱い者いじめ再三 中学同級生
川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)が刺殺体で見つかった事件。逮捕された3人のうち、事件を主導したとみられるリーダー格の少年(18)は中学時代、弱い立場の生徒にだけ強く出ることで同級生からうとまれていた。卒業後は別の校区の年下の少年らを中心に約10人のグループを形成、暴力で服従させていく。その軌跡を追うと、孤独と表裏の凶暴性が浮かぶ。
「みんなに合わせてふけるように努力しました」。小学校の卒業文集には学習発表会に向け、友達とリコーダーの練習をした思い出が残る。しかし市内の中学進学後は「自分より弱いやつをささいな理由でぶっ飛ばしていた」。中学時代の同級生(18)の話だ。
学校は休みがち。部活には入っていなかった。1人でいることが多く、おとなしい生徒へのいじめを繰り返していたという。そんな姿が反感を買い、逆にいじめの対象になったことも。卒業後、同級生と連絡を取ることはほとんどなかった。
定時制高校に進学した後、グループを形成した18歳の少年が共通の知人を通して上村さんと知り合ったのは昨年12月。アニメの話で盛り上がり、食事をおごるなど優しい態度で接した。夜通し遊ぶ仲になると、凶暴性が顔を出した。
「かみそん(上村さんのあだ名)ら年下の仲間を『生意気だ』と言って駐車場で土下座させ、拳で体全体をボコボコに殴った」。今年1月14日、現場に居合わせたという知人男性(20)はそう振り返る。かばんやポケットに「護身用」のカッターナイフを忍ばせて持ち歩いていた。酒を飲むと暴力的になり対象は仲間以外にも向けられた。焼き肉屋で店員に言い掛かりを付け、暴れたこともあるといい、別の少年(17)も「見ず知らずの人の胸ぐらをつかんだり鉄パイプで殴ったりした」。
事件の数時間前も少年はともに逮捕された17歳の2人と酒を飲んでいたという。グループの一人は言う。「すぐに殴るから、本当はグループ内でも嫌われていた」
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