小話 (コメント数:1) |
1 米雨 2010-08-06 20:00:00 [PC]
ちょっと長文ですが、面白いので読んでみてください(^^) メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。その魚はなんとも生きがいい。 それを見たアメリカ人旅行者は「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたいの」と尋ねた。 すると漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。 旅行者が「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」と言うと、漁師は「自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だ」と言った。 「それじゃぁ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、漁師は「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシェスタ(昼寝)して。夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって・・・・・ああ、これでもう一日終わりだね」 すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。 「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。 いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。 お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を二隻、三隻と増やしていくんだ。 やがて大漁船団ができるまでね。そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産加工工場を建てて、そこに魚を入れる。 そのころにはきみはこのちっぽけな村を出てメキシコシティーに引越し、それからロサンゼルス、さらにはニューヨークへと進出していくだろう。 きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」 漁師は尋ねた。「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」 「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」 「それからどうなるの」 「それから?そのときは本当にすごいことになるよ」と旅行者はにんまりと笑い、 「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」 「それで?」 「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシェスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたってすごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」 向上心を失くしてはいけないと思いますが、のんびりする時間も大切ですよねぇ☆ |
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