企業や地域や役所、学校などで活動している党員は、共産党員であることを明かしていない
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1 2014年10月 7日 (火) 2014-01-02 13:56:03  [編集/削除]

 自由(国は富の不平等に関与しない)と平等(国が富の分配をする)という相いれない社会体制に対して、ソ連崩壊という形で決着がついた。しかし、日本での議論は、自由と平等という形ではなく、保守と革新、あるいは資本主義と社会主義という、分かり難い議論がなされ続けている。以下の元日本共産党幹部・筆坂秀世氏の小論も、まだ、保守と革新あるいは、資本主義と社会主義という概念を使って書かれている。それで、自由と平等という概念を使って、書き直してお目に掛ける。

ーー以下「JBpress10/6」(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41890)より抜粋編集 qazx

2 日本共産党(左翼)はなぜ力を失ったのか(筆坂 秀世) 1 2014-12-28 10:54:06  [編集/削除]

日本共産党(左翼)はなぜ力を失ったのか(筆坂 秀世)

ーー日本から革新勢力をなくしたソ連崩壊

 1991年にソビエト連邦が崩壊したとき、「保守と革新の対決は消滅した」という議論が多くなされた。日本共産党は、そんなことは断じてない、と主張した。それから数年後、共産党から「革新」という言葉が消えた。ソ連健在時、日本社会党(現在の社民党)と共産党の間で、革新の本家争いをしていたのに、である。

ーー

 1994年、村山富市社会党委員長を首班とする「自社さ」連立政権が誕生した。社会党は保守陣営に飲み込まれてしまった。ソ連崩壊は、日本での保革対決を消滅させてしまったのである。

3 2 2014-12-28 10:57:27  [編集/削除]

ーー保革対決は自由主義と平等主義の対決だった

 共産党の言う「日本の革新の代表だ」は、自民党に向かって言っても仕方がない文句だ。その言葉は社会党に向けられていた。だから社会党の消滅は、同時に「革新」という言葉の消滅だった。

日本における保守と革新の対決とは、自由主義と平等主義の対決であった。だが東西冷戦での東側(平等陣営)の崩壊は、平等主義の敗北を鮮やかに立証した。共産党は、「ソ連は、平等を実現していない。だから崩壊した。平等主義社会はもっと良い社会だ」と主張した。今もそうだ。だがソ連崩壊後20年以上経つのに、日本共産党は、平等社会への道をまったく示せていない。

ーー

4 3 2014-12-28 10:59:41  [編集/削除]

 社会主義・共産主義を、平等主義と書き換えれば分かり易い。以下の様になる。

 共産党綱領には、「平等(共産主義)社会をめざして」という章がある。「経済的に発達した自由諸国での平等社会への前進をめざす取り組みは、21世紀の新しい世界史的な課題である」と。「前進をめざす取り組み」では、平等社会がいつ実現するのか分からない。これでは、平等主義革命に命を懸けようなどと若者に呼びかけることなどできない。

5 4 2014-12-28 11:02:07  [編集/削除]

ーー憲法制定時は第9条に反対していた

 周知のように日本共産党は、現憲法制定時、これに反対した。共産党の得意の言い方をするなら、「占領軍よって作られた現憲法に勇気をもって反対した唯一の政党です」ということになる。最近、共産党は「憲法第9条は世界の宝」などと言っているが、その第9条に反対したのが共産党であった。

今、共産党は、「9条に反対したのは、当時の吉田首相が自衛権すら日本は持たない、と答弁したからだ。その後、自衛権は持っていると改めたので第9条への評価を変えた」と弁明している。これは真っ赤なウソである。1970年代に党大会で決定した「民主連合政府綱領提案」でも、80年代にまとめた政策集でも、憲法第9条の改正を明記しているからだ。

ーー

 憲法第9条は、日本の復讐を恐れる米が、日本を永遠に無防備状態に留めておくための仕掛けだった。

日本共産党は、「独立」も重要な政策提言であった。もちろん東側体制(平等主義)による独立であることは言うまでもない。在日米軍をすべて撤退させると同時に、憲法第9条を改正し、自前の軍事力を持つことを提起していたのだ。ところがここにきて日本共産党は、平等(共産主義)社会の建設という、独立の気概を失ってしまった。その証拠が、日本共産党の、「第9条は世界の宝」という文句なのである。

6 5 2014-12-28 11:04:50  [編集/削除]

ーー共産党が現憲法を擁護するのは自殺行為

 個人の自由、民主政治、幸福追求権、不戦主義などの現憲法が提示している価値も、共産党は無条件に賛美している。だがこれらの価値は、自由主義社会が生み出した価値である。個人の自由や幸福追求権は弱肉強食の論理につながり、下手をすると平等社会の価値と矛盾する。軍隊を持たない不戦主義は、国や国民を守る意識を薄弱にする。

7 6 2014-12-28 11:08:07  [編集/削除]

ーーなかでも難しいのが民主政治である。

 この10年の日本の政治を振り返ってみても、小泉純一郎・田中真紀子ブームがあった。「自民党をぶっ壊す」という小泉氏の絶叫に多くの国民が狂喜乱舞した。

2009年には、メディアの「政権交代」絶叫によって、国民は民主党に投票し、政権交代が実現した。だが民主党が失敗するとその反動で自民党安倍政権が誕生し、集団的自衛権行使容認の憲法解釈や消費税増税が実現した。

この間の評価は、人それぞれであろう。

ーー

8 7 2014-12-28 11:10:04  [編集/削除]

 だが、はっきり言えるのは、民主政治が自動的に良い政治や良い社会を実現するものではないということだ。これは当然であって、一人ひとりの国民があらゆる問題について正しい判断をすることはできないからだ。

ーー

9 8 2014-12-28 11:14:22  [編集/削除]

 日本共産党に言いたいことは、占領軍が与えた価値観や、自由社会が生み出した価値観を絶対視していたのでは、平等(共産)主義政党とは言えないということだ。日本共産党には、自由主義社会が生みだした不平等を克服するような、工夫や価値観の提示が全くない。これでは、もはや、共産党は不要だということだ。
10 9 2014-12-28 11:16:35  [編集/削除]

ーー民主政治

 民主政治は、「言うは易し 行うは難し」である。それは、共産党の組織原則である民主集中制を見れば明らかである。

第三条 党は、党員の自発的な意思によって結ばれた自由な結社であり、民主集中制を組織の原則とする。その基本は、つぎのとおりである。
 (一) 党の意思決定は、民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決める。
 (二) 決定されたことは、みんなでその実行にあたる。行動の統一は、国民にたいする公党としての責任である。
 (三) すべての指導機関は、選挙によってつくられる。
 (四) 党内に派閥・分派はつくらない。
 (五) 意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない。

ーーだが「民主的に議論を尽くす」とはどういうことか。

 例えば共産党の最高意思決定機関は、党大会である。党大会の 2カ月ぐらい前に「党大会決議案」というのが「しんぶん赤旗」紙上に掲載される。最近でも新聞のページ数で 5ページとか、6ページという長大なものだ。以前は、もっと長かった。この決議案を全党員が読むだけでなく、中身をよく吟味し、それに基づいて議論を尽くすというわけである。

だが現実はどうなっているか。大会までに議案を読み切ったという党員は、自主申告ですら 3割程度だ。大半の党員は読んでいない。これでどうやって「民主的に議論を尽くす」のか。

ーー

 その基盤がそもそも出来上がってないのが党の現状である。だから党大会が終わって 1年経っても、2年経っても、「党大会決定を読もう」というキャンペーンがなされているのである。議論をするというのは、当該問題についてよほど深い知識や吟味がなければできないことである。

「しんぶん赤旗」すら読んでいない党員が多数いる現状は、そもそも民主政治が成り立つ基礎的条件が出来上がっていないということでもある。

11 10 2014-12-28 11:21:26  [編集/削除]

ーー日本共産党指導部は党幹部の意思によって作られている

 「すべての指導機関は、選挙によってつくられる」というのも、まったく正しくない。共産党の組織は基本的には、“秘密結社” である。「私は共産党員です」と公にしているのは、議員や候補者、専従職員だけである。企業や地域や役所、学校などで活動している党員は、共産党員であることを明かしていない。しかも、「党内に派閥・分派はつくらない」ために、各支部間など横の連携は禁止されている。大企業に働く労働者や公務員などは、実名とは別の党内用の名前を使っている。

ーー


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