世の流れ (コメント数:3) |
1 冴子 2023-05-22 12:32:46 [PC]
「あれ?香純(かすみ)ちゃん。そういえばおしっこは?。まだだいじょうぶ?。」 「えへへぇー」 「またおもらししちゃったなぁー?」 「『おむつはいてて良かった』、ねっ!」 「もう!、ママの口癖まねしてっ。」 そんなやり取りをしていたのは、香純ちゃんが4歳の頃。 まだおもらしが直らなくて、外出の時は『念のために』とパンツの紙おむつをはかせていた。 でも、いつもおもらししてしまっていて。 それでもまあ、お家ではおトイレでおしっこ出来る事が多かったし、おもらしは小学校に入るまでに直せばいいかと思っていたのだけど。 世の中では、大きくなってもおむつが取れない子がすごく増えていて、大きい子用の紙おむつも簡単に手に入ったし、それほど気にする事はないかな?、と思っていた。 でも、その頃から紙おむつの不正投棄問題とごみ焼却場での燃料増大の問題が騒がれ始めていて。 民間の布おむつのレンタル代とかに全額補助が出るようになったり、使用済み紙おむつの収集が有料化されたりし始めて。 |
2 冴子 2023-05-22 12:33:34 [PC]
香純ちゃんが5歳の頃には、布おむつとカバーの政府による無料レンタルが始まったのと引き換えに、紙おむつの原則販売禁止が始まって、その半年後には使用済み紙おむつの一般収集がなくなってしまって。 香純ちゃんには、布おむつを『当てる』しかなくなった。 「ママぁー、ちっこ、出たぁー」 「もう、まだ大して濡れてないでしょ?。」 「でもぉ、濡れたおむつ、いやー」 「うーん、えっとぉ、あそこのベビーコーナーの台は狭かったし。誰でもトイレは・・・」 ママが香純ちゃんを連れて行くと、2回連続でふさがっていた。 「ママぁー、また出ちゃったぁー」 「もう!、そんなにおもらしする子は、罰です、そのまま濡れたおむつ当ててなさいっ!。」 「そんなぁー、ママぁー」 「お家まで我慢なさいっ。」 「ぐすん・・・」 お家にいる時は、パンツ型のカバー+布おむつでやっていたけど、外出の時は吸収力の都合で『赤ちゃんおむつ』=当てるタイプのおむつカバー、を使わなくてはならなくて。 ベビーコーナーのおむつ替え台は5歳児には小さすぎて、誰でもトイレはふさがっている事が多くて。 結局、外出中のおむつ替えはナシになって、お家を出る時に当ててお家に帰ってから交換、という事になった。 また、幼稚園でも、おもらしの多い子は『赤ちゃんおむつ』を当てられた上に、ベビー服風の制服を着せられる事になった。 そうしたら、香純ちゃんがちょっと赤ちゃん返りしちゃって、お家でも全部おもらししちゃうようになってしまって。 結局、その後はずっと『赤ちゃんおむつ』を当てる事になったのだった・・・・・ |
3 冴子 2023-05-22 12:34:32 [PC]
それでも、小学校入学の半年前には「来年からはおねえちゃんだから!」と、トイレトレーニングに励んで、お家にいる間のおむつは取れかかったのだけれど。 入学前のおもらしチェックで引っかかって、学校にいる間は自分で外せないおむつを当てられている『おむつクラス』と決まってしまって。 「ママぁー、この格好、赤ちゃんみたいでやだぁー」 「仕方ないでしょ!、香純ちゃん、おもらし直せなかったんだからっ!。」 「今日から『おねえちゃん』だったのにぃー・・・ぐすん」 香純ちゃんは、分厚いおむつを当てられて大きくふくらんだお尻を『おむつクラス』の制服の短いスカートからはみ出させて、しょぼんとして学校へと向かったのでした。 そうして。 今、香純ちゃんはおむつが取れない子が通う通称『おむ中』に通っている。 分厚いおむつでお尻を大きくふくらませて。 あれから、電車の中などをおもらしで汚す事件とかが頻繁にあって、おもらしする人に対する世間の態度は厳しいものになっている。 おもらしする人にはおむつが義務付けられ、『おむつを当てている事がはっきりと分かる服装』もさせられている。 「香純ちゃん、きつくない?」 「もう慣れちゃったし!。」 香純ちゃんはそう言って笑うけれど。そこは女の子。 「まあ、自分の好きな服とか自由に着れないのとかは、ちょっときついかな・・・ あ、出ちゃった。ママぁ、おむつ替えて。」 「はいはい。」 おむつ替えシートを敷いたベッドの上にゴロンと寝る香純ちゃん。 めくりあげた短いスカートの中には、自分でおむつを外せないようにするためのつなぎの服。 そのおまたの鍵の付いた大きなホックを、ガチャンガチャンと外して行くママでした。 ちゃんちゃん! |
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