かりそめの恋人 (コメント数:6) |
1 冴子 2019-01-06 17:52:41 [PC]
「えっと、チェックのシャツを着て、ジーンズをはいていて、ちょっと小太り。 目印は、『異世界に転生したのでチート魔法で無双しようとしたら魔法取締法で逮捕されちゃいました』という本を胸に抱えている、と・・・あ、いた。」 あたしは、それらしき服装のだいぶ太目の男を待ち合わせ場所に見つけて、歩いて行った。 えっと、名前は出部野厚志(いぶのあつし)。『あつしさん』で良いかな?。 声をかけようとすると、やっぱり、ちょっと緊張する。 「あ・・・」 おしっこの出口がゆるみ、おまたに暖かい感触が広がって行った。 (うー・・・。ま、良いか。どうせ替えてもらうんだし。) 今日はお客さんのリクエストで、布の赤ちゃんおむつを当てている。 替えのおむつとカバーも2セット用意してある。 あたしは、男の持っている本の題名が間違いない事を確認すると、大きく深呼吸して、その男に声をかけた。 「あつしさん、待ちました?。」 「あ、え、えっとぉ・・・そっ、その、雪花(ゆきか)、さんですよね?。」 男は、緊張した様子で、でもちょっとほっとした様子で答える。 「はい。今日は楽しく過ごしましょうね!。」 あたしは、そう言ってにっこりと笑い、男と手をつないで、繁華街の方へと歩き始めた。 あたしは、いわゆる『恋人代行業』をしている。 一緒に映画を見たり、食事をしたり、カラオケを歌ったりするお仕事。 お店の規則が厳しくて性行為なんかは出来ないことになっているから、デリヘルなどの風俗に比べるとずっと安全。 お客さんも、こういう感じのちょっと奥手な人が多いし、精神的にも楽だった。 何より・・・あたしみたいな、その、おむつが取れない子でも、喜んでもらえるから。 |
2 冴子 2019-01-06 17:54:38 [PC]
まずは、ちょっと高級めのファミレスでお食事。 コーヒーとか、ジュースとかをやたらと勧めてくるのが笑える。 そんな事しなくたって、もうおもらししちゃってるのに。 あたしの今日の服装は、ウエストをきゅっと絞った清楚な感じのワンピース。スカート部分は、よく広がるふんわりした膝上スカートになっている。 あたしが振る話題に、男=『彼』は、あいまいな笑みを浮かべて、照れながら答えている。 ワンピースで強調されたあたしの大きめの胸をチラッチラッと見ながら。 どうしようかな・・・ おむつはだいぶ濡れて来ていて、気持ち悪い。 事前に取り決めた予定では、この後、映画を見て、その後でおむつを替えてもらう事になっていたけど。 あふれさせても困るし。 あたしは、はあ、と大きくため息をついてちょっと切なそうな表情をする。 それから恥ずかしそうにうつむいて。言った。 「あつしさん、そのぉ・・・あたし、おもらし、しちゃった、の。」 そこでそっと甘えるように、『彼』を上目づかい見る。 『彼』ののど仏が大きくごくりと動いた。 「お食事終わったら・・・その、おむつ、替えてもらえますか・・・?。」 「う、うん。もっ、もちろんだよ!。」 『彼』は、咳き込むように言った。 かき込むように食事を食べる『彼』に合わせて、あたしも食事をすばやく済ませ、二人で手をつないで、店を出た。 |
3 冴子 2019-01-06 17:57:35 [PC]
映画館への途中にある『誰でもトイレ』に2人で入って、扉を閉める。 若い異性と2人っきりの密室。やっぱりちょっとこわい。 天井に付けられた自動監視カメラをちらっと見る。AIが監視していてよからぬ事をしていたり急に具合が悪くなったりしたら自動で通報してくれる、という触れ込みのカメラ。 でも、『おむつ替え』はこの場所の本来の使用目的で、『介護行為』だから、摘発される事はない。たとえそれが異性に性器をさらす行為でも。 それゆえに、あたしのような『おもらしが直らない女の子』でも『恋人代行業』で、求められ、中には性器を見せて稼ぐのが目的の偽者の『おもらしが直らない女の子』までいるのだった。 濡れて冷たくなっていたおむつが、緊張でもれ出したおしっこで、またじわじわと暖かくなって行く。 『彼』がベッドを広げ終わり、あたしに寝るように手招きする。 あたしは、ごくりとつばを飲み込むと、バッグから替えのおむつと濡れたおむつをしまう袋とお尻拭きを出して、『彼』に渡した。 それからゆっくりと、ベッドに寝て、膝を少し曲げて足を大きく広げる。 そして、あたしは、恥ずかしくて赤らめた顔をそらし、甘えるような声で彼に言う。 「おむつ、替えて。」 彼が震える手で、ベッドの上に大きく広がったあたしのスカートをおそるおそるめくり上げる。 大きなおむつが当てられたあたしのおまた。 それを見て、『彼』が大きくつばを飲み込み、意を決してそっとおむつカバーのホックに手をかけた。 |
4 冴子 2019-01-06 18:01:46 [PC]
ポチッ、ポチッ、ポチッ、ポチッ、・・・おむつカバーのホックがはずされ、おむつカバーが開けられた。 「い、いっぱい出ちゃって、え、えらかったね・・・」 『彼』が、あたしにそんな赤ちゃんにでも言うような言葉を掛けてながら、ぐっしょりと濡れたあたしの布おむつをそっと開ける。 おしっこで濡れたおまたが、外の空気に触れ、ひんやりとする。 『彼』の前に、無防備でさらされるあたしのおまた。 中学の時に脱毛されてつるつるのおまた。 「え、えっとぉ・・・」 目の前に無防備な女性の秘部が広げられ、『彼』がどうして良いかわからず、そこで立ちすくむ。 あたしは、自分でそっとお尻を浮かせて、『彼』にそっと言う。 「先に、濡れたおむつを外して。」 「あ、う、うん、そっ、そうだったねっ。」 『彼』が、おむつカバーごとあたしの濡れたおむつを外して、濡れおむつ袋にしまう。 「そうしたら、拭いて。前の方から。」 「あ、はい。うん。」 『彼』は、緊張でガクガク震える手で、目の前にぱっくりと大きく開けられているあたしのおまたを、丁寧に丁寧に拭き始めた。 恥ずかしさとその感触で、あたしの体がつい反応してしまう。 「あれ?、なんかぬるっと糸を引く・・・。」 『彼』の声に、あたしの体が、恥ずかしさで、ビクンとこわばる!。顔が熱くなる。 「え、これって?っっ!、うっ。」 『彼』が、『糸を引いたもの』の正体に気付き、興奮して、あたしから手を離して自分の前を押さえた。 「うっうっう・・・・ふう。」 『彼』の大きなため息。イッちゃったんだろうなぁ・・・。 |
5 冴子 2019-01-06 18:02:12 [PC]
「え、えっとぉ、そのぉ・・・」 彼が恥ずかしそうに、すまなそうに、あたしに声をかけて来る。 「気にしないで。早くおむつを当てて?。」 あたしは努めてやさしい声で『彼』にそう言った。 「え、あっ、ごめんなさい!。今当ててあげるねっ!。」 『彼』は、あわててそう言って、あたしの足を大きく持ち上げ、赤ちゃんのおむつ替えの格好で、あたしのお尻の下に替えのおむつを敷いた。 お尻に触れる乾いた気持ちの良いおむつの感触。 あたしは、思わずほーっ、とため息をつく。 『彼』が、戸惑いながら必死に手順を思い出して、あたしのおまたを布おむつで包んでいく。 足を押し広げる分厚いおむつ。恥ずかしくて、でもほっとする感触。 おむつに守られたあたしのおまた。 ぱつっ、ぱつっ、と止められていくホックの音。 あたしの心に、安心感が広がって行く。そして、強姦する事もなく、無事おむつを替えてくれた『彼』に対する信頼感が。 「雪花さん、出来たよ!。」 『彼』が、額の汗をぬぐいながら、あたしにうれしそうに言う。 「ありがとう!。」 あたしは、そう言って、まだ残る恥ずかしさに、はにかみながらベッドから降り、『彼』の手を両手で抱きかかえるようにして、『彼』に甘えた。 『彼』は、目いっぱい照れながらもうれしそうだった。 |
6 冴子 2019-01-06 18:04:32 [PC]
それから、本物の恋人同士のように、あたしたちはいちゃいちゃしながら映画を観た。 そうして、もう一度おむつ替え。 今度は、『彼』も少しは落ち着いて、でもしつこいほど丁寧に、あたしのおまたとお尻を拭いて、おむつを替えてくれた。 あたしも、今回は少し恥ずかしさも和らいだので、彼を見ていたんだけど、彼の股間は、目いっぱいテントを張っていて、あたしのおまたに新しい布おむつを当てたところで果てていた。 漂う栗の花の匂い。 でもあたしは、知らん振りをしてあげた。 そうしてファーストフードに入って、最後のおしゃべり。 『彼』の緊張も取れて、いっぱい話した。 『彼』の趣味の事、家族の事、今社会人2年目だという事・・・ そうして、時間が来た。 その瞬間の彼の悲しそうな顔。 あたしも、ちょっと、胸がぎゅっとしたけれど。 これは、あくまでも『ごっこ』だから。あたしは、お金で時間を買われたこの場限りの恋人だから。 あたしは、ちょっぴりさびしそうに言った。 「今日は楽しかったわ。ありがとう。また、機会があれば逢いましょうね。」 『また機会があれば』=『お金があれば』だけれど。 「う、うん、また、ね!。」 『彼』は、そう言って、あたしの手をぎゅっと両手で握って、離し、ちょっぴりうつむいて言った。 「ありがとうね、雪花さん、ぼくも今日はとっっても楽しかったよ。」 顔を上げてにっこり笑った『彼』の目には、涙が光っていた。 そうしてお互いに軽く手を振り合って別れた。 お金で買われたかりそめの『彼女』と、買った『彼』のひと時のデートだった。 ちゃんちゃん! |
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