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あかねちゃん、初めてのスキー (コメント数:4)

1 Rumi 2024-04-22 11:04:05 [PC]

あかねちゃんは小学4年生。小学校の冬の遠足では、1~3年生が雪遊び、4~6年生がスキーをする。今年からスキーができるのでとても楽しみにしている。

冬のプログラムの前日。

「あかね、スキー楽しみ?」
「うん!去年までは雪遊びするちっちゃい子だったけど、今年から私お姉さんだよ!」
「そうね。先生のお話をしっかり聞いて、楽しんできなさい」
「うん!わかってる」
「念のためおむつはいてるからって、トイレ行くの忘れちゃだめよ」
「もぉ~、わかってるよ~」
あかねちゃんはお姉さんだと言っているのに、どうしておむつをはいていくのだろう?それは…
1ヶ月前に遡る。

放課後の話。クラスの女子たちが掃除をしながらおしゃべりしていると、先生が来てスキーについての説明をしてくれた。
「去年と違ってトイレが遠くなるし、スキーブーツを脱いだりするのに時間がかかるからトイレは必ず済ませておくのを忘れないようにしましょう」
「えー、急に行きたくなったらどうしよう」
「1時間おきにトイレ行ってたら、スキーする時間が減っちゃうよ…
寒いとトイレが近くなるのは当たり前だから、みんなが心配している。
「じゃあおむつはいてけばいいじゃん」
あかねちゃんの友達、りさちゃんが冗談で言った。
「確かに。そうしたらあんまりトイレ行かなくて済むね」
クラスのリーダー格の子、みさきちゃんが賛成している。
「でも私たち、もうおむつはけないんじゃない?お年寄り用なんて嫌だし…」
「私の弟まだおねしょが治ってないんだけど、ビッグより大きいサイズっていうのを使っているよ。それなら私たちもはけるかも。」
「えー、やだよ」
「でも私は念のためそうしようかな」
「じゃあ私も」
「なんとなく恥ずかしいから、男子には秘密ね」
「オッケー」
ということでおむつは先生が用意し、心配な人ははいていくことになった。

再び冬の遠足の前日。
「さ、明日は朝早いからもう寝なさい」
「はーい」
あかねちゃんは楽しみでなかなか寝られなかった。

2 Rumi 2024-04-22 11:04:53 [PC]

冬の遠足当日。
「みなさん、今日は待ちに待った冬の遠足ですね。スキー場は雪もたくさん積もっているようです。ケガのないよう、しっかり楽しみましょう!」
「はーい!」
学校の校庭に大型バスが6台とまっていて、1年生から順番に乗っていく。あかねちゃんはもう楽しみで仕方ない。
バスの中では、みんなが楽しそうにおしゃべりしたり、トランプをやったりしている。あかねちゃんは友だちのりさちゃんとオセロをやっている。
「やった!角を取れた!」
「それなら…これでどうだ!」
「うーっ、そうきたか…」
オセロを楽しみながらも、あかねちゃんは朝からはいてきたいつもとは違う下着が気になっていた。
…なんだかもこもこしてる…これはいてたらトイレ行かなくていいんだよね…
「ちょっと、次はあかねちゃんの番だよ?」
「あっ、うん」
「えー、そこはずるーい」
「へへへ」
「あれ、もう置けるところがない。パスだよ…」
「やったー!勝った勝ったー!」
ちょうどオセロが終わったころ。
「みなさーん、今サービスエリアに着きました。ここを出たらスキー場まで1時間くらい止まらないので、必ずトイレに行ってくださいね」
「あかねちゃん、一緒に行こ」
あかねちゃんは少しトイレに行きたかったけれど、なんとなくおむつにしてみたいからここではしないことにした。水だけ流してトイレを出た。
サービスエリアを出て30分くらい経ったころ、あかねちゃんはかなり尿意が強くなってきた。
…ここでおむつにしてみようかな、でももうちょっと我慢…
あかねちゃんは、山道を走るバスに揺られながら眠ってしまった。

「あかね!起きて、起きて、着いたよ!」
「うーん…眠いよ…」
ん?
いつもと違う感覚。慌ててズボンの上から触ってみると、ぷにっとした。
…おねしょ、しちゃった…
おむつにおしっこしてみたいと思ってはいたけれど、おねしょをしてしまったあかねちゃんは少しショック。おしりを見られないように、バスを降りた。
スキー場のトイレでおむつを下ろすと、中が黄色く染まって、足には黄色い水滴が付いていた。おむつを丸めてゴミ箱に捨て、リュックから新しいおむつを取り出す。
…持ってきたおむつは2枚だけど、足りるかな…
新しいおむつをはいて、みんなのところへ戻っていった。

3 Rumi 2024-04-22 11:06:09 [PC]

「みなさん、静かに。こちらが、今回スキーを教えていただく松谷先生です。ご挨拶しましょう。」
「よろしくお願いします!」
「はいみなさんこんにちは。えー、今日はね、雪がたくさん積もっているし、そんなに寒くもないから十分楽しめますね。今日一日よろしくお願いします。」
「ではさっそく説明します。これがスキー板です。先が丸くなっている方がトップ、四角くなっている方がテールといいます。先生はいつも、チップとデールって覚えてもらいます」
「なるほど」
「私大好き」
「これはストックです。4年生のみなさんは今日が初めての子が多いと思うので、まずはこれを使わずに練習します。」
ではまず板をはめてみましょう。斜面ではめるときは、坂の下側からはめます。」
「難しい~」
「はまらないよ~」
先生に手伝ってもらいながら、みんながスキー板をはめた。
「まずは緩やかなところで、滑って止まる練習をしましょう。止まるときは、板をハの字にします。」
「わー、楽しい!」
「ちょっとこわーい」
「早くリフト乗りたいよ~」
スキーが初めてのあかねちゃんは楽しそうにしているけれど、やったことのある子たちは退屈そうにしている。
緩やかなところで滑る練習をたくさんした後。
「お昼ご飯の時間です。午後はリフトに乗りますよ!」
「やったー!」
あかねちゃんは、りさちゃんと一緒にレストランに向かう。
「楽しいねー」
「うん!午後も楽しみ!」
「りさちゃん、トイレ大丈夫?」
「実はもうおむつにしちゃったの」
「私も」
あかねちゃんもりさちゃんも、練習中にしてしまったようだった。
レストランのトイレでおむつを下ろす。
…ちょっとしちゃったけど、後1枚しかないしもう一回くらい大丈夫だよね…
あかねちゃんは変えないことにした。
お昼ご飯はカレー。
「早くリフト乗りたいよ~」
「もうすぐかな~みんな食べ終わったかな」
みんなが食べ終わって楽しそうにおしゃべりしてる間も、あかねちゃんは濡れたおむつを気にしていた…

4 Rumi 2024-04-22 11:07:11 [PC]

「それでは、みんな食べ終わったようなので午後の部に入ります!」
「ごちそうさまでした!」
向こうでは、低学年の子たちが雪遊びをしている。
…へへ、私はもうお姉さんだもんね…
スキー板をはめて、みんなが準備する。
「では、リフトに乗ります。前のリフトが行ったら、決められた位置で待ちましょう。」
「あかねちゃん、一緒に乗ろう」
りさちゃんは少し怖いようだ。
「お進みください」
「せえのっ」
なんとか乗ることができた。
「落ちないようにね」
「落ちたらケガしちゃうよ」
「雪だから大丈夫かな」
リフトからみたスキー場はとても綺麗だ。
山の上で。
「みなさん、今から滑っていきます。先生に続いて、順番にゆっくり滑りましょう。ハの字を忘れずに」
スキー板が雪をはねていくのをみて、あかねちゃんはプロのスキー選手の気分だった。
何度か登って、滑って…と繰り返した。あかねちゃんはその間にとうとう最後のおむつも濡らしてしまった。
「みなさん、今日はとても楽しかったですね。残念ですが、もうすぐ帰る時間です。」
「えー、まだ滑りたい」
「明日も来たいよー」
「また来たいー」
「では、今日一日お世話になった松谷先生にお礼を言いましょう!」
「ありがとうございましたー」
スキー板とストック、ブーツを返してバスに乗り込む。
帰りのバスではみんな疲れて寝てしまっている。
でも、あかねちゃんはおむつを全て使い切ったのに、今強い尿意を感じている。今寝てしまったら…
今日一日の疲れと、バスの眠くなる揺れには耐えられなかった。
あかねちゃんはうとうとし始めて、寝てしまった…
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