夏の夜の出来事 (コメント数:18) |
1 ヒデちゃん 2018-07-03 12:07:46 [PC]
あれは私が小学校の低学年の頃だったと思う。 お風呂上がりに食べるアイスがとてもおいしかった。 三つ違いの妹には許されない、【おねしょ】を卒業している証だから尚更だったと思う。 でもまだ小さい妹には判っていても納得できる事では無かったのだろう。 残りが四分の一ほどになった頃、妹がアイスを奪おうとしてきた。 咄嗟の事に対応しきれなかった私と力任せでアタックをした妹。 お風呂上がりの私の体温でほどよく柔らかくなったアイスは私の手から真っ逆さまに落ちどちらの物にもならなくなっってしまった。 スローモーションのような一瞬が過ぎると溶けたアイスは私のズボンどころかパンツにまでしみこんできた。 「冷たっ!」 私の悲鳴にお母さんが気付き、まず妹が叱らた。 「お姉ちゃんも見せつけるように食べてたからいけないのよ。」 私も注意され 「片付けはお母さんがやるからお姉ちゃんはもう良いわよ。」 妹はまだ泣いていたけど私は直ぐに解放になった。 「でも、なんかベタベタして気持ち悪いよ。」 私は解放されてもどうしたら良いか判らずお母さんに下半身の不快感を訴えた。 「そうね、下だけシャワーして着替えなさい。」 すると一番楽な解決策を授けてくれた。 |
2 ヒデちゃん 2018-07-03 12:16:29 [PC]
気持ち悪さが先に立って私は脱衣所で急いで下半身裸になり 『あっ、おしっこしたいかも。』 風呂場のドアを開けようとしてその事に気がついた。 『私はお風呂場でおしっこする妹のような小さな子じゃ無い。』 そのときの私にはそんな変なプライドがあった。 とは言ってもアイスまみれの物をもう一度穿く事も出来ず出した結論は 『トイレは直ぐ隣だから大丈夫。』 そのまま下半身裸でトイレに行く事だった。 無事にトイレを済ませ出てきた所で片付けを終えたお母さんと鉢合わせした。 『んまあ、はしたない。』 そう怒られると思ったが 「ずいぶん懐かしい格好ね。」 そう言ってクスクスと笑った。 改めて自分の格好を確認する。 上半身は服を着て下半身は丸出しでトイレから出てきた。 まるでトイレトレーニング中の子供のようだった。 まだお風呂場でおしっこする方がましだったのかもしれない。 急に恥ずかしくなった私は風呂場へ逃げ込んだ。 |
3 ヒデちゃん 2018-07-03 12:20:50 [PC]
シャワーを終えて脱衣所に出るとお母さんが待っていた。 「着替えを忘れてたでしょ。」 下半身裸でトイレに行ったのでお母さんは気が付いて着替えを用意してくれていた。 「うん。」 さっきの事もあり俯き加減で返事をした。 「小学生なんだから着替えの用意も自分でちゃんと出来ないとね。」 言葉とは裏腹に怒っている様子は無かった。 「まあ、下を全部脱いでトイレに行く子にはまだ無理かな?」 そんなからかいに顔を上げると 「ねえ、久しぶりにおむつしてみない?」 優しい笑顔でお母さんが聞いてきた。 お母さんも私と同じイメージをしたみたいで 「さっきの姿、小さかった頃の事を思い出して…」 その言葉からはからかいは全く感じられず懐かしさや純真な優しさだけがにじみ出ていた。 その瞬間ほんわかとした優しさが脱衣所を満たした。 「うん。」 気がつくと私は無意識にそう返事をしていた。 「あっ、でも私に合うおむつなんて無いでしょ。」 自分の口から出てしまった言葉に驚き慌てて言い繕った。 「実はお父さんが間違えて買ってきちゃったのが有るの。」 「えっ!」 予想外の展開に驚いたと言うよりも自分の中のおむつが出来る期待感に驚いて声が出てしまった。 「まさかお父さんがいつも使ってるおむつの商品名を知らないなんて思わなかったから、テープタイプで一番大きいやつって言ったの、そうしたらスーパービッグを買ってきちゃったのよ。」 殆どの紙おむつブランドではテープタイプの一番大きいのはLサイズらしい。 細身で寝相の悪い妹はまだLサイズを無理なく使えるのでパンツタイプでは無くてテープタイプのおむつを使っている。 だからスーパービッグでは大きすぎて横漏れしてしまうので使えないそうだ。 |
4 ヒデちゃん 2018-07-03 12:21:37 [PC]
「じゃあ、ここにゴロンして。」 いつの間に敷いたのか床にバスタオルが敷かれていた。 バスタオルの上に寝転がるとお母さんは両足を持ち上げ軽々と私のお尻を浮かせた。 「パタパタもしようね。」 ベビーパウダーの香りが漂うと流れる様な鮮やかな手つきで私の下腹部はおむつで包み込まれた。 時々見かけていた妹がおむつを当ててもらっている姿そのままの自分の状態に恥ずかしさや嫌な感じはなく、むしろ穏やかな安らぎと甘酸っぱい不思議な感覚が胸に広がった。 「小学生にもなっておむつだなんて変だよね。」 そんな内に広がる気持ちを誤魔化したくてお母さんに聞いた。 「おねしょする子は小学生でも使ってると思うから変じゃ無いと思うよ。」 「えっ!」 予想外の返事に驚くと 「こなサイズが普通に売られているんだから。」 そういって私のおむつをポンポンとたたいた。 「ねえ、お母さん…間違って買ったおむつ…私が使っちゃ駄目?」 私は意を決して恐る恐る聞いた。 止めて貰いたかったのに逆に後押しされてしまって私はもう気持ちをぶちまけるしか無かったのだ。 「別に良いわよ。一人も二人もそんなに変わらないから。」 「本当に?」 あっさりと受け入れてくれたお母さんに拍子抜けして確認すると 「でも、お風呂上がりのアイスはおあずけだからね。」 「うん。」 こうしてアイスと引き替えに私はお母さんの愛情を手に入れた。 「おしっこ出たらちゃんと言うのよ。」 脱衣所から出る私にお母さんが声をかけてきた。 言っている意味が分からず聞き返すと 「だっておむつを【使う】のでしょ。」 からかう様にウインクをした。 私は一瞬で耳まで真っ赤になり 「そんな意味で言ったんじゃ無いのに…」 言葉では否定したが顔は自然と緩んでしまっていた。 |
5 ヒデちゃん 2018-07-03 12:22:19 [PC]
いつもより膨らんでいるお尻がとっくの昔に卒業したはずのおむつをしているのだと主張していた。 さすがにお父さんや妹にこの姿を見られるのは恥ずかしかったのでそのまま部屋に向かい自分の布団に潜り込んだ。 おむつに包まれている事がお母さんの愛情に包まれている様に感じられてふわふわとした温かい夢心地のまま眠ってしまった。 |
6 ヒデちゃん 2018-07-03 12:22:55 [PC]
次に日はとてもすっきりした目覚めだった。 何にも縛られていない解放感で心が満たされていた。 「よく眠れたみたいね。」 朝食の準備をしているお母さんが私が起きてきた事に気がついて声をかけてきた。 「う、うん。」 私は俯き加減で元気なく返事をし 「あのね…、その…、おねしょしちゃったの。」 言い淀みながらおねしょを白状した。 「おしっこ出たのちゃんと言えて偉いね。」 怒られる事を覚悟していたのにお母さんは私を褒めてくれた。 「早く寝ちゃったからいつもより寝てる時間が長かったしね。」 部屋に戻る間におねしょの原因のフォローもしてくれた。 部屋に入るとお母さんが私のズボンを脱がせてくれた。 「オムツが膨らむと脱ぎにくいからね、じゃあゴロンして。」 妹は両親と一緒の部屋で寝ているのでここには居ない。 だから赤ちゃん扱いでも私は素直に従う事が出来る。 「いっぱい出てるね、おむつしてて良かったね。」 手慣れて手つきで私のおむつを外し丁寧に拭いてくれた。 「おねえちゃんパンツは自分で穿いてね。」 時々見るおねしょした妹のおむつを外す時の対応と違う事に戸惑っていると 「ゴロンしたままなのはおむつをするの待ってるのかな?それともまだ昼間もおむつが必要なの?」 お母さんにそうからかわれて慌てて起き上がった。 「ねえ、どうして私には優しいの?」 パンツを穿きながら疑問をぶつけると 「おねしょしないって言っておねしょしちゃう誰かさんとは違うでしょ、おむつを嫌がらないし、おしっこ出たのを隠さずにちゃんと言えるんだから。」 納得行く様な行かない様な答えだったけどお母さんの態度には納得が出来た。 聞きようによっては妹よりも小さいトイレトレーニング中の子に言っているような内容にも不快感は感じなかった。 ただ少しだけ理由の分からないもやもやした気持ちはあった。 |
7 ヒデちゃん 2018-07-03 12:23:46 [PC]
「おねえちゃんアイスは?」 お風呂上がりに見せつけるように食べていたアイスを今日は食べない事に妹が不思議がって聞いてきた。 「ほら昨日の事があるから…」 妹にはおむつをして貰うためとは言えないけど、嘘をつくのもなにか負けたような気がしてぼやかした嘘では無い本当の事を答えた。 【姉妹喧嘩した】【食べ物を粗末にした】【服を汚した】【シャワーを浴び直した】 理由は妹でもいくらでも思いつく、妹がどう解釈するかは知らないけど。 「ごめんなさい。」 妹は泣きそうな感じで謝ってきた。 「心配しなくても良いよお姉ちゃん自身の所為だから。だからそのごめんのは昨日の分ね。」 お母さんが上手くフォローしてくれてその場は収まった。 「アイスを食べないと言う事は今夜も?」 妹を泣かせずに済んで良かったと思っているとお母さんが耳打ちしてきた。 「わたし今朝おねしょしちゃったでしょ、それにまた…」 私はおねしょをした罪悪感、またするかもしれない不安感を訴える。 もちろんおむつしたいという願望もある。 「そうね、アイスはおねしょ卒業の証だったわね。」 お母さんは納得したようにクスクスと笑うと 「おねしょの卒業は取り消しね、おねしょしちゃう子は寝る前にちゃんとおむつしようね。」 おむつをする理由を今日は私自身がしたいからで無く、おねしょ対策でおむつをする必要があると言う意味で言った。 そう言われていると判っていたけど私は素直に頷いた。 「おむつを嫌がらない良い子ね。」 私におむつを着けながらお母さんは褒める。 おむつをしたいのでは無く嫌がってもおむつを着けられると言う状態だと再認識すると昨日よりももっと心が温かな物で満たされた。 |
8 ヒデちゃん 2018-07-03 12:28:48 [PC]
翌朝も気持ちの良い目覚めだった、でもいつも通りの睡眠時間だったので無事おねしょはしてなかった。 それでもおむつで寝る日は数日続いた。 「明日の土曜日は休みだからみんなで何処か遊びに行こうか?」 夕食の時にお父さんがそう聞いてきた。 お父さんの仕事は土日祝日関係なく4勤2休の交代制なので私たちの休みとなかなか合わないからそれに反対する人は誰も居なかった。 |
9 ヒデちゃん 2018-07-03 12:29:49 [PC]
「お母さん、おねしょしちゃった。」 私は悪びれる事無くお母さんに申告する。 遊びに行く事に備えて早めに寝たのが原因だった。 いつもは興奮してなかなか眠れなかったから同じように思っていたのにおむつの安らぎですんなりと眠ってしまったのだ。 「やっぱり寝る時間が長いとやっちゃうみたいね。直ぐ行くから部屋に戻ってなさい。」 お母さんは予想していたみたいだった。 「ハイ綺麗になったよ。」 お母さんはおねしょしていてなくてもおむつを外して綺麗に拭いてくれる。 そしていつもは『おねえちゃんパンツは自分で穿いてね。』と続く。 それなのに今日は 「今日はお出かけだから念のため赤ちゃんパンツ穿こうね。」 そう言って脇の下に手を差し込んで私を立たせ 「ハイあんよあげて、次は反対のあんよ。」 パンツ型のおむつを穿かせてきた。 妹でも卒業している昼間のおむつなんだけど嫌な気はしなかった。 股のギャザーを確認してお尻をポンポンとたたき 「今日はおしっこ気にしなくて良いからね。」 そう言って朝食の準備に戻っていった。 出発してすぐお母さんの言っていた事の意味が分かった 「二人とも熱中症にならないようにちゃんと水分補給するのよ。」 そう言って私にウインクしてきた。 私は分かっていてもおしっこの事を気にしていつも水分を抑制してしまっていたのだ。 なので私は安心していつもよりも水分を多く取る事が出来た。 でも妹の為の自然なトイレ誘導などでいつも通りに過ごせて何の問題も無かった。 それで今まで必要以上に節制していた事がよく分かった。 「ママ、アイス買って。」 妹は普段から十分な水分を取っていたのが私の抑制が無くなった事でわがままが通りやすくなって逆に必要以上に取ってしまっていた。 「帰りにおねしょしても大丈夫なようにおむつ穿くなら良いわよ。」 お母さんはそれに気付いていてそう注意するほどに。 「おねしょなんかしないもん。」 そう言いながらもアイスのために妹はおむつを穿く事を承諾した。 |
10 ヒデちゃん 2018-07-03 12:30:38 [PC]
はしゃぎ疲れた私たち姉妹は帰りの車で眠ってしまった。 「だからおむつ穿きなさいって言ったのよ。」 そして水分を取り過ぎた現役のおねしょっ子がおねしょしないわけ無かった。 「水分は取らないといけないけど、取り過ぎにも気をつけないとね。」 久しぶりの昼間のおねしょで落ち込んだ妹は水分の取り方をようやく考え始めた。 「はい綺麗になった。パンツは自分で穿いてね。」 処理が終わったお母さんがそう言うと私を連れて私の部屋へ向かう。 「次はおねえちゃんの番ね。」 そう、私もおねしょしておむつを使っていた。 幸い妹は自分のおねしょでいっぱいで私の事には気付いていなかった。 「脱ぎ脱ぎしようね、ビリビリ、ビリビリ、ヨイショ。」 お母さんが私のオーバーパンツを脱がせサイド破いておむつを外した。 妹よりも赤ちゃん扱いだけど部屋に入るなり膨らんだおむつは脱ぎにくいからと全てお母さんに任せるように言われたのだ。 「拭いてないからまだ動いちゃ駄目よ。」 拭くぐらい自分でしようとしたけど止められた。 「後ろ向いて、前、よしOK。」 拭き残しの確認して終わりと思ったら。 「赤ちゃんパンツは三枚入りだったからまだ残ってるけどおねえちゃんパンツとどっちが良い。」 パンツを穿くかパンツ型おむつを穿くか聞いてきた。 戸惑う私に 「それとももうねんねのおむつの方が良い?」 そう付け加えた。 私は付け加えられる前からパンツ型のおむつを穿きたかった。 それ故の戸惑いだったのだ。 「じゃあ赤ちゃんパンツ…」 お母さんのくれた三択の真ん中と言う言い訳に飛びついた。 「あれれ、もうおうちに帰ってきたのにまだお漏らしが心配なのかな?」 私の様子がおかしくてお母さんはからかってきた。 そう言われて自分向けられた選択が一般的にどういう意味なのか思い当たった。 普段はおねしょでおむつを使っている昼間はおねえちゃんぱんつが穿ける女の子。 そんな子がお出かけの時に用心で赤ちゃんパンツを穿いた。 家に帰った後、お出かけ中に赤ちゃんパンツを使った事で挫けてないか心配される。 完全には挫けてないけど失敗しない自信も無いから赤ちゃんパンツが穿きたい。 年齢を考慮しなければ一般的にはそう答えた事になると言う事に。 |
11 ヒデちゃん 2018-07-03 12:31:27 [PC]
「それじゃあお漏らししても大丈夫なように赤ちゃんパンツ穿こうね。」 お母さんは朝と同じようして穿かせるとポンポンとお尻をたたき。 「あと一枚あるから交換してあげられるからね。」 “交換”を強調して部屋を出て行った。 その日はお父さんの要望で妹はお父さんとお風呂に入った。 「おしっこは…まだ出てないみたいね。」 私がお風呂の順番を待ってテレビを見ているとお母さんは当たり前のようにおむつチェックしてきた。 「赤ちゃんパンツの子は一人じゃ危ないからお母さんと一緒にお風呂入ろうね。」 だからいつもは妹と入っているお母さんが代わりに私を誘った。 妹は遊び疲れからお風呂の途中からもう眠そうだったみたいで出てくると直ぐに眠ってしまった。 「お待たせ、おしっこは大丈夫?」 妹におむつをつけて戻ってきたお母さんから声がかかる。 「ちょっとしたいかも…」 いつもお風呂の前に妹に言っていた事なので特に気にしなかったけど。 「じゃあ、お風呂の前だからそのままおしっこしちゃていいよ。」 直ぐにはお母さんの言葉意味が分からなかった。 「赤ちゃんパンツ穿いているんでしょ。」 お母さんの優しい視線に誘われるように温かい物が心と下半身に広がった。 お父さんは妹を見ているのでここにはいなかったのだ。 |
12 ヒデちゃん 2018-07-03 12:32:00 [PC]
お風呂は服を脱がせてもらう所から全てをお母さんにゆだねていた。 頭の先から足の先まで全て洗って貰い湯船も一緒、脱衣所からの移動さえも。 お風呂上がりはお母さんと一緒に入ったので今日はそのままもうおむつをして貰う。 もちろんパジャマも着せてもらった。 いつもよりちょっと早いおむつ、実質的にはお風呂を挟んだおむつ交換、そしてここは始まりの脱衣所。 私の心は天にも昇りそうだった。 リビングにお父さんが戻っている事に気が回らないぐらいに いつものように髪を乾かして貰うためにリビングに入ると 「懐かしい格好してるね。」 お父さんは驚く事も無くそう聞いてきた。 「えっ、お、お父さん。」 膨らんだお尻はごまかせないと固まった私に 「お父さんにおねしょの事を知られてないと思ってた?車でおねしょをしたのよね。」 後ろからお母さんの声 「それにしても付き合いでおむつ穿いていて良かったね。」 お父さんの慰めみたいな言葉に 「おむつは付き合いで穿いていた事にしといたのよ。」 お母さんがそっと耳打ちしてくれて私は安堵した。 でも付き合いなのにおねえちゃんだけが朝からおむつ穿いてたと言う矛盾が普通は通るはずが無い事に私は気付かなかった。 お父さんはこの時にはというか自分が間違えて買ったおむつが始まりだった事もあって全てお母さんから聞いていたみたいだった。 |
13 ヒデちゃん 2018-07-03 12:33:08 [PC]
「お母さん、おねしょしちゃった。」 日曜日の朝、私は戸惑いながらそう告げた。 いつもと同じ時間しかねてないのにおねしょしてしまったのだ。 「じゃあお部屋戻ろうか」 でもお母さんは気にした様子も無くいつも通り 今日もお母さんの処理は完璧だった。 「まだ気付いてないの?昨日は寝る前におしっこ行った?」 落ち込んだままの私に聞いてくる。 昨日はあれから寝るまでお父さんとの久しぶりのふれあいだった。 別に妹がうらやましかったとかじゃないよ私の懐かしい姿にお父さんが赤ちゃん扱いしてきたの。 お父さんはただ抱きしめるだけだった。 そのままの姿勢で一緒にテレビを見て、時々ポンポンとおむつをたたく。 でも大きく包まれるてるようなお母さんとは違った安らぎがあった。 「そう言えば行ってない。」 テレビを見終わるとそのままお父さんがだっこで布団まで運んでくれたの。 「よし綺麗になった。もう一枚あるけど赤ちゃんパンツ穿く?」 理由が判り元気になった私にお母さんが最後の一枚を見せてくる。 私は首を横に振ったけど起き上がりもしない。 「ゴロンしたままなのはおむつをするの待ってるのかな?」 昨日“交換”と聞いた時にあの朝のモヤモヤした気持ちの理由に気がついた。 そして今日は日曜日、学校に行かなくても良い日。 私は嬉しそうに頷いた。 「ハイ出来た。おしっこ出たら教えてね。」 お母さんは寝る前と同じようにおむつを着けてくれた。 |
14 ヒデちゃん 2018-07-03 12:34:24 [PC]
「赤ちゃんみたいなおむつ交換…」 満足げにそう呟く私に 「いいの?昼間のおむつはさすがに隠せないわよ。」 お母さんが聞いてきた。 この家で私のおむつを知らないのはもう妹しかいない。 つまり妹に知られても良いのか聞いてきたのだ。 「今日だけって出来ないかな?」 そんな都合のいい事出来るわけ無いと分かっているけど聞いてしまう。 「じゃあ今から罰を与えるね。」 お母さんは突然そう言い出した。 「罰?」 「そう、おしっこ行かずに寝ておねしょした事の罰。」 事実だから妹に対しても嘘をついた事にならない。 「それってどんな罰?」 でも昼間のおむつとはまだ結びついていない。 「トイレに行く事の大切さを知るため一日トイレ使用禁止って言う罰、駄目かな?」 無理矢理ではあるが妹に説明は出来る。 「駄目じゃ無いよ、大歓迎だよ。」 妹から見れば昼間のおむつは十分に罰に感じる。 でも私にすればそれは親公認のお漏らしの許可証なのだ。 その日、私はお漏らしを十分に楽しんだ。 「次の時の為にどんなおむつがあるのか確認に行こう。」 昼過ぎには悪乗りしたお母さんが私と妹を連れ出した。 もちろんこの時も私は一枚だけ残っていた赤ちゃんパンツを穿いていた。 もちろんおむつを見に行くのも罰の一環と言う設定だった。 妹は私への罰だと思っているから今日はいつもは寄りつかないおむつ売り場でも平然としていられる。 だから端から見れば妹のおむつを選んでいるように見えるのでお母さんと私も不自然さは無い。 「どれが良いかな?」 お母さんの問いかけに 「これが良いよ。」 妹がいかにも赤ちゃん用というおむつを指さした。 私をからかったつもりなのに 「あなたの時はこれが良いのね、よく覚えておくね。」 自分の時のおむつを選んだ事にされてしまった。 「おねえちゃんはどれが良いと思う。」 「わたしこれが良いと思う。」 「これね。」 他の人には妹のおむつの話をしている様に聞こえ、妹には自分の物を選んだように聞こえるようにお母さんと私は会話する。 実はここに来た本当の目的はこの機会に妹へ注意喚起するためだったのだ。 |
15 ヒデちゃん 2018-07-03 12:37:16 [PC]
それ以降、功を奏して妹はどんなに眠かっても寝る前のトイレを忘れなくなった。 その日でお父さんが間違って買ってきたおむつの殆どを使い切ってしまった私は再び寝る時のおむつから卒業した。 |
16 ヒデちゃん 2018-07-03 12:38:11 [PC]
「お姉ちゃんはどっちが良い。」 おばあちゃんの家で夕食後のデザートにアイスを出してくれた。 「私は要らない。」 あの夏から数年経ち私もアイスのカロリーが気になりだしたのだ。 そのときはそんな些細な事で断ったつもりだった。 「アイス食べなかったと言う事はあれかな?」 そしてそんな私をお母さんが気にした事に気がつかなかった。 「はいこれ。」 お風呂を上がるとお母さんが待っていた。 渡された近くの百均の袋を覗く 「これって…」 数年前の記憶がよみがえる。 「アイスを食べなかったのはこれの合図でしょ。」 「でも…」 記憶のよみがえった私はなぜか拒否する事が出来なかった。 「万が一でおばあちゃんの家のお布団を汚さない為にもなるからね。」 お母さんの後押しに私は自身の奥底に眠っていた欲望との戦いに破れた。 「じゃあゴロンして。」 赤ちゃんみたいに私は素直におむつを着けて貰う。 大人用の素朴な紙おむつとパットだけど私はあの時に戻った感覚になっていた。 むしろパットで膨らんだモコモコ感があの時よりも赤ちゃんの様なおむつを連想する。 「おむつを嫌がらない良い子ね。」 お母さんも優しく褒めてくれる。 |
17 ヒデちゃん 2018-07-03 12:43:44 [PC]
「どうしてあの時、私のおむつを許してくれたの?」 安心感、抱擁感、夢想、白昼夢、そういったおむつがもたらす平穏。 あの頃には思い至らなかったお母さんの対応への疑問が湧いてきた。 「最初は下半身裸でトイレに行った事へのからかいとお仕置きのつもりだったのかな?実際におむつを着けるつもりは無かったのよ、」 お母さんは懐かしそうに思い出しながらそう話しだした。 「でも濡れたままの下半身だけ裸で項垂れる姿がお漏らしした後みたいでね、何て言うか懐かしさとかを思い出してね。」 「とか?」 なぜかそこに引っかかりを感じて聞き返す。 「赤ちゃん返りした時に重なったからね。」 私は妹が生まれた時に赤ちゃん返りしていた。 気を引きたくてわざとお漏らしとかもしていたみたい。 「その時の感情が湧いてきてあなたにおむつしてあげたくなってね、聞いてしまったの。」 「でも小学生だよ。」 「もちろん嫌がるなら冗談だって言ったよ、でもおむつしてくれたから嬉しかったよ。」 そこでお母さんからの話は終わってしまった。 「そうじゃなくて、その後も昼間までもの我が儘を聞いてくれた事だよ。」 いつまで待っていても続きが始まらなかったので詰め寄った。 「あの頃、あなた自身も含めて誰も気付いていなかったんだけどあなたの心は少し荒んでいたの。」 突然の告白に言葉を詰まらせると 「その年の担任の先生に対する不満や妹に対するちょっとした嫉妬と変な強がりとかで、極々一般的な一過性の心の乱れだから放っておいても大丈夫な程度のよ。」 そう言って私を安心させてから 「でもおむつしてからはそれが和いで妹に優しくなったり夏休みの宿題が捗ったりしたの、変に強がる事も無くなってお母さんに甘えてきてくれるのも嬉しかったしね。」 そう聞いてずっと心の奥に引っかかっていた何処か後ろめたい気持ちが解消された。 「だから高校受験に向けてまたちょっと心が乱れてきたみたいだから必要かなってね。」 そう言って膨らんだお尻をたたくお母さん あの夏の人に言えない私の秘密の出来事は一時的なもので無くなった。 だっておむつは私の心の避難場所だったのだ。 もう気付いてしまった事で一生消えないだろう。 そして結ばれた私とお母さんとの絆も。 「わたし高校受験頑しっかり張るね。」 完 |
18 ヒデちゃん 2018-07-03 12:47:01 [PC]
おまけの話 「お姉ちゃんズルい。」 家に帰る車の中で必死でトイレを我慢している妹が叫ぶ。 同じぐらいの水分を取っていたはずの私が平然としている事の理由に気付いて。 昨日一緒に買ってきてくれていたパンツ型にパットを入れて穿いているから我慢出来なくても平気なため私は余裕でお茶を飲んでいたのだ。 「だってあなたはおむつを嫌がるでしょ。」 お母さんは私がおむつを穿いている事を認めて妹が小さい頃のおむつを嫌がっていた時の事を持ち出す。 私の膨らんだおむつはもう隠しようが無いからね。 |
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