
中学生になって (コメント数:8) |
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1 冴子 2025-12-01 15:56:02 [PC]
「あーあ、今日から中学生かぁー・・・」 壁に掛けられた紺サージの大人っぽい制服を見上げながら、あたしはぽつりと言った。 「あら?、やっと、おねえさんな中学生になれたのに、何で浮かない顔してるの?。」 ママがとぼけた顔で言う。 「だあってぇー、中学の制服着たら、もう『ちっちゃい子』じゃないって、分かっちゃうじゃない。」 あたしは、「分かっているのに!」という目でママを見ながら、口をとがらせて言った。 「まだ『ちっちゃい子』で居たいんだぁー?、悠流(ゆる)ちゃんは。」 ママはそう言いながら、あたしの布団をめくって、カバーオールのホックを外し、おねしょでぐっしょりと濡れたあたしのおむつを開ける。 「『小っちゃい子』じゃないってわかったら・・・恥ずかしいじゃない!。 その・・・、おむつしてるのが。」 あたしは、視線をそらしてぼそぼそと言う。 「悠流ちゃんも、一応恥ずかしいんだ?、まだおむつしてるのが。」 「う、うん、まあ、その。もう・・・中学生だし。」 「じゃあ、早くおもらし直さないとねぇ?。ああ、いっぱいしちゃってるねぇー、おねしょ。」 「だってぇ、出ちゃうんだもんっ。」 「はいはい。じゃあ、仕方ないよね?、おむつ当てられちゃうのも。ほら、お尻上げて。」 「う・・・」 両手で足を抱え込んでお尻を高く上げるあたし。 ママはあたしの濡らしたおむつをどかし、新しいおむつをあたしのお尻の下に敷き、あたしのおねしょで濡れたおまたを丁寧に拭いてくれてから言った。 「はい、下ろして良いわよ。」 あたしが、ぽすんとお尻を下ろすと。 「ほら、もっと足を開いて。」 いつものおむつ替えの時には言わない事をママが言った。 「え?」 あたしが驚いて体を起こし、ママが当てようとしているおむつを見ると、普段の倍くらい重ねられた布おむつがあった。 「えーっ!、今日入学式なのにそんなに当てるのぉー?。おむつ当ててるのみんなにバレちゃうよぉー。」 「入学式だからよ。今日は、お家に帰って来るまでの長い間おむつ替えられないんだから。入学式で、全校生徒の見ている前で、おむつあふれさせたいの?。」 「・・・それは、イヤ。」 あたしはそう言って、おとなしく大きく足を開いた。 |
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2 冴子 2025-12-01 15:57:51 [PC]
ママにおむつを替えてもらったあたしは、起き上がって小学生サイズの『安心カバーオール』を脱ぐ。 これは、あたしが寝ぼけておむつを外してしまわないように着せられている、道具がないとおまたのホックが開けられない『おっきな赤ちゃんの安心シリーズ』のひとつだった。 おむつだけになったあたしの姿が大きな鏡に映る。 ママの遺伝で、すでにだいぶ大きくなりかけているふくらみかけのおっぱい。 その胸よりさらに前後に大きくふくらんでいるおむつ。 中学生にもなってまだおむつを当てられている恥ずかしさと・・・ まだおむつ当てられてるんだから、ずっとちっちゃい子でいたい!、という気持ち。 「ほらほら、早く着替えちゃいなさい。」 鏡を見つめて固まっているあたしに、ママが声をかけてくる。 あたしは、はっとしてママを見て、その手にある物を見てイヤな顔をする。 「えー、今日もそれ着るの?」 「今日はこれ(おもらし管理用の『安心ロンパース』)は着なくて良い事になってるけど・・・おもらしで重くなったおむつが垂れ下がって、スカートからはみ出したらイヤでしょ?。」 「う・・・」 あたしは言葉に詰まって、おとなしくママに『安心ロンパース』を着せられた。 かちんっ!、かちんっ!、自分では外せないホックが閉まる音。 その音に、あたしはおもらしを「管理」されてしまう悔しさを味あわされるのだった。 |
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3 冴子 2025-12-01 15:58:33 [PC]
中学の制服を着て鏡に映った自分の姿をチェックする。 「うー、やっぱり、横から見るとおまたのふくらみが分かっちゃうなぁー」 「しかたないでしょ?、それにどうせおむつしてるのは、『排泄管理支援クラス』にいる時点で分かっちゃうし、当てられてるおむつが『赤ちゃんおむつ』なのは、おむつ替えの時にバレちゃうんだから。」 「それはそうだけど・・・」 「クラスメイトだって、おもらししやすい子だけが集められてるんだし、いじめられたりしないわよ。」 そう、この頃はおもらししやすい子が増えて来たという事で、今年から市内のおもらししやすい子が全員1つの中学に集められて、クラスが1つ作られたのだった。 あたしと同じ『赤ちゃんおむつ』の子(通称『赤ちゃん』)が、あたしを入れて3人、 パンツ型のおむつを履かされた子(通称『おむちゃん』)が、10人、 おもらしパンツをはかされた子(通称『もれちゃん』)が、20人。 おむつの交換や履き替えは、全員教室内で。 一応、仕切りはあるらしいけれど。 『赤ちゃん』の子のおむつ替えは、お昼休みと放課後の2回だけの定時交換だった。 |
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4 冴子 2025-12-01 15:59:27 [PC]
そうして。 家を出たあたしとママが、「第3中学校行き」のバスをバス停で待っていると。 「あらあら、娘さん、もう中学生なのねぇー。くすくす。」 近所のイヤミなおばさんに声をかけられた。 「ええ、まあ。」 あたしとママはそっぽを向いて投げやりに答える。 「まだおむつも取れないから、てっきり、体が大きいだけの保育園児だと思っていたわぁー、くすくす。」 あたしは、口をとがらせて、恥ずかしさにじっと耐える。 あ・・・ 緊張のせいかおしっこの出口がゆるんで、じわっとおしっこがもれてくる。 朝、おむつを替えてもらってから、すでに3回くらいはもらしていて、すでにおむつは濡れていたけど、他人に見られている前でおもらししてしまうのは、とっても恥ずかしく、顔が熱くなるのを感じた。 「たいへんねぇー、おむつが取れてたらすぐそこの2中に歩いて通えたのにねぇ。 ・・・あ、でもいっぱいおむつ当てられてて、ガニ股歩きになっちゃうんじゃ、歩きにくいでしょうから、バス通学でかえって良かったのかしらねぇー。おーっほっほっほ。」 イヤミな近所のおばさんは、バカにしたようにそう笑って去って行った。 バスが来て、ママと並んで座席に座ったけど、あたしがおむつに足を押し広げられて大股開きをしているせいで、ママは窮屈そうだった。 「明日からは、座席に座らないか、通路側の席に座った方が良いかもね。」 ママがポツリと言う。 「うん・・・」 あたしは、恥ずかしさにうつむいて答えた。 |
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5 冴子 2025-12-01 16:00:24 [PC]
3中に着いて。 普通のクラスの子達は校庭でクラスごとに集まっていたけど、あたしたち『排泄管理支援クラス』の子は一度教室に入らされ、そこで1人づつおむつをチェックされた。 「大陸奥悠流(おおむつ ゆる)ちゃん、よし、ちゃんとおむつ当ててるわね。濡れもこれくらいなら大丈夫ね。はい次の、緒母良志保(おもら しほ)ちゃんー」 スカートをめくられ、おむつに指を入れられておむつをチェックされるのはとっても恥ずかしかった。 今日は入学式と言う事で、『もれちゃん』の子も含めて全員がおむつ。 『赤ちゃんおむつ』はあたし達3人だけだけど。 間違えておもらしパンツを履いて来ちゃった『もれちゃん』の子が2人、パンツ型カバーのおむつに履き替えていた。 脱いだおもらしパンツがちらっと見えたけど、おもらししちゃったらしくて、中が濡れていた。 おむつチェックが終わって教室を見渡すと、 『赤ちゃん』の子用のカーテンで囲えるようになっているおむつ替え台が2つ。 1つは普通の(?)小さなベッドと言う感じだけど、もう一つは産婦人科の内診台みたいな足を乗せる台とか手足を固定するベルトとかが付いていて、ちょっとコワかった。 その横に、布おむつやおむつカバーが積み上げられている引き出しの付いた棚、汚したおむつを入れると思しきポリバケツが置いてあった。 それから、『おむちゃん』や『もれちゃん』の子達用の、カーテンで囲えるようになっているおむつ履き替えスペースがあって、そこにオマルが5台置いてあった。 明日から自分がこの部屋で、クラスメートがいる中でおむつ交換されると思うと、ちょっと恥ずかしかった。 小学校では保健室で替えてもらってたから。 |
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6 冴子 2025-12-01 16:01:23 [PC]
クラスの子たち全員が、大きなおむつでスカートをふくらませて入学式をやる体育館へと向かう。 今日はおむつをはかされてしまった『もれちゃん』の子達が、一番恥ずかしそうにしていた。 校庭にいた普通クラスの子達はもう会場に入った後で、あたし達6組=『排泄管理支援クラス』、通称『おもらしクラス』の子達がちょっと遅れて入場する。 スカートが大きなおむつでふくらみ、歩き方もちょっとガニ股なあたし達が入って来ると、途端に会場から押し殺したくすくす笑いの声が起こる。 そして最後に『赤ちゃんおむつ』を当てられているあたしたちが、大きなおむつに足を取られながらよちよちと入って来ると、押し殺されていたくすくす笑いはもう押し殺される事なく、「かわいい」とか「もう中学生なのに・・・」といった声があちこちから聞こえて来たのだった。 恥ずかしさと、退屈さで入学式が過ぎて行く。 あたしの頭に浮かぶのは、小学校の時の後悔。 小学校に入学した時は、おむつが取れていないのは同じだけど、一応自分でトイレに行けるパンツのおむつだった。 でも、おむつを替えに行くのを忘れたり、「まだ大丈夫だろう」と思って替えに行かなかったりで、何度も授業中にあふれさせてしまった・・・ そのせいで、とうとう 「この子には自分でおむつの管理も出来ないようだから、こちらで管理させてもらいます!」 と先生たちに言われて、『赤ちゃんおむつ』を当てられてしまったのだった。 それが3年生の時。 それでも、お家ではパンツのおむつをはかせてもらってたんだけど。 その後、クラスメートにおむつをからかわれたり、濡れたおむつの気持ち悪さがイヤで、こっそりおむつを外してパンツをはいている時に、おもらしで盛大に教室を汚してしまって、その後は自分で勝手におむつを外せないように専用の道具がないと脱げない『安全ロンパース』を着せられるようになってしまった。 それが、4年生の時。 それで、「あたしは、おむつの取れない赤ちゃんなんだ」と思うようになって、お家でもトイレに行かず、全部おむつにしちゃうようになって、ママも呆れて、お家でも『赤ちゃんおむつ』を当てられるようになって、学校に行く時も、ママとお出かけする時も、幼いデザインの服を着るようになった。 |
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7 冴子 2025-12-01 16:02:34 [PC]
入学式が終わって、教室でオリエンテーション。 入学式の間にもらしたおしっこで重くなったおむつが垂れ下がる。 パンツのおむつの子達は、オリエンテーションが始まる前に、教室でおむつを履き替えている。 いいなぁー・・・ 今日は、排泄管理の先生=おむつ替え係の先生がいないからあたし達のおむつ替えはナシ。 あたし達は、おむつ替えの説明とかトイレやオマルの使い方なんかの説明があったので、ちょっと長め。 内容は、普通の学校生活の説明に加えて、 授業中は、全員トイレ禁止とか、 休み時間のトイレは、『もれちゃん』と『おむちゃん』の子は、間に合った時は普通のトイレを使って、おもらししちゃった時だけオマルを使ってねとか、 あたしたち『赤ちゃん』の子は、お家でおむつを当てて、学校指定の『安心ロンパース』を制服の下に着て登校する事とか、 「ちゃんと、お昼休みまであふれないように、学校指定の布おむつを20枚以上当てて来てね。」とか、 『赤ちゃん』の子のおむつ替えは、給食を食べ終わった後のお昼休みと、授業が終わった後の放課後だけど、 すぐに家に帰る時は、一応おむつチェックを受けて大丈夫そうなら、無理におむつ替えはしないでそのまま家に帰っても良いよ、 とか言われた。 『もれちゃん』と『おむちゃん』の子たちが、あたしたち『赤ちゃん』の子に対する説明を聞いた時、くすくすと笑っていて、くやしかった。 オリエンテーションが終わって、教室を出ると、クラスの子のママ達が待っていた。 ママ達も、学校に来る時にあたし達に当てるおむつとかの説明を受けたんだって。 ママと一緒に学校を出る。 ぐっしょりと濡れたおむつが気持ち悪い。 あたしがお尻をもぞもぞと動かしていると、ママが 「明日からずっとなんだから、慣れないとね。」 とぽつりと言った。 「うん。」 あたしはうつむいて答えた。 |
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8 冴子 2025-12-01 16:04:09 [PC]
こうして、あたしの中学生活が始まったんだけど。 1カ月くらいしたら、あたし達のクラスの子が、普通クラスの子達にいじめられるようになった。 『もれちゃん』の子達は、トイレに入るのを邪魔されて、廊下でおもらししてしまう事が多くなり、 『おむちゃん』の子達も、同じように邪魔されて、全員が教室のオマルでおしっこをするようになった。 オマルが足りなくなって、おもらしする子ばかりになって。 『もれちゃん』だった子が10人ほど『おむちゃん』になり、『おむちゃん』だった子が5人『赤ちゃん』になってしまった。 いじめの原因は、普通クラスの子達が、あたし達と同じ3中に通っているせいで、他の中学の子や通学路の人達に、「おもらしが直らない子」として扱われたり、からかわれたりした事だった!。 そんなわけで、結局、あたしたち『おもらしクラス』の子は、別の制服を着せられる事になった。 特に、おむつを当てられている子は、おむつを当てられている事がはっきりと分かる制服に。 幼稚園の制服みたいな可愛いデザインで、おむつのふくらみがチラ見えするくらいスカートが短い制服。 (一般の人におむつが丸見えではさすがにまずいだろうと、校外ではおむつの上に伸縮性に富んだ生地のぴっちりしたスパッツ着用。校内ではおむつを替えやすいように脱ぐ。) ただ、さすがに、すぐに制服を買い替えることは出来ないので、一応来年入学する子達からと言う事にはなったけど。 あたし達は、とりあえずスカートだけ買い替えて、校外では体操服ジャージの下をはく事になった。 でも。 翌年、あたしはママに頼んで、新しい制服を買ってもらった。 「中学でもまた、可愛い制服が着れて良かったね。」 と、ママが皮肉交じりに、あたしに言う。 「えへへぇー」と笑うあたしに、ママは 「悠流ちゃんが、おむつが外れておねえさんになる日は来ないのかしらね・・・」 と寂しそうに言った。 ちゃんちゃん! PS 10年後、おむつが外れていない中学生が激増して、3中はおもらしする子だけが通う中学になり、『おむ中』と呼ばれる事になったけれど、おむつを当てられている事が一目で分かる幼いデザインの制服は変わらなかった。 |
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