野獣死すべし(1980年)A
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1 @kira 2013-02-25 23:02:45 [携帯]

の画像を貼りましょう。
12 @kira 2013-02-25 23:26:13 [携帯]

シーン77
劇場版の台詞
柏木『ヤマか?!』
警官『銀行が襲撃されました』
柏木『いつ、どこで?!』
警官『30分前、東洋銀行の日本橋支店です。13人射殺され、相当な金が強奪されたそうです』
無線の声『本部より各移動、各移動。車で逃走したと見られる犯人2名の内1名は、身長180センチ以上、着衣はベージュ色のブッシュマンコート、同じ色のレインハットを着用。マスクで顔を隠し、あとの一人は米軍のコートを着用・・・』
柏木『よし、わかった!ご苦労さん!』

13 @kira 2013-02-25 23:27:12 [携帯]

シーン77
 
ガード下を伊達と柏木が歩いて来る。
上空をヘリコプターの爆音が鳴り響く。
パトカーが何台も通り過ぎて行く。
柏木、その中の一台を警察手帳を見せて止める。
伊達は構わずに歩いて行く。
30分前、日本橋の銀行が襲撃され、13人が射殺された事を知る。
その時、無線が入り、犯人は二人組で犯人の衣服、外見を伝える。
柏木、振り返って先を歩いている伊達を見る。
逆光のガード下を歩く後ろ姿。
服装は違うが伊達に犯人の背格好がダブる。
パトカーを行かせて、伊達の後を追う柏木。

14 @kira 2013-02-25 23:39:55 [携帯]

シーン78
 
歩いて来る伊達と柏木。
出版社の前までやって来る。
創立五十周年の貼り紙がしてあり、シャッターが閉まっている。
打ち合わせがあるという伊達の嘘がバレる。
出頭しようとする伊達に柏木は犯人は二人である事と、令状を取らずに取り調べるのはまずいという理由で断っている。
伊達がやったという確証が無い為、もう少し様子を見るつもりである。
伊達が持っているバッグを見る柏木。
 
本編ではカット。
 
この後のシーンに続く遣り取りがあるが、出版社のシーンもカットされているから、初めから撮影はしていないのかも知れない。
 
シーン79
 
夕暮れの上野駅。
夕陽が差し込んでいる。
伊達が歩いて来る。
 
本編ではカット。

15 @kira 2013-02-25 23:40:50 [画像] [携帯]

ロケ地探偵団
 
伊達と柏木が歩いているガード下の横断歩道>>85
 
JR神田駅東口神田駅前交差点付近
 
撮影されたのは横断歩道を渡りきった辺りだろう。
ここで柏木がパトカーを止めている。
そして、伊達は横断歩道から左に曲がって高架沿いを歩いている。

16 @kira 2013-02-25 23:42:28 [携帯]

シーン80
 
上野駅
プラットフォームの急行・八甲田、列車車内。
 
伊達の腕時計のズーム。
19時10分。
列車が発車する。
動き出す車輪。
賑やかな車内。
ホッとしたかのような伊達、本を開く。
背後のドアが開き、男が入ってくる。
柏木。
伊達の斜め後ろの座席に座る。
柏木の方を見る伊達、眼鏡の奥の眼が見開かれる。
柏木、内ポケットからトランジスタラジオを取り出し、駅弁を食べている。
 
シーン81
 
暗闇の中を急行・八甲田が走り去る。

17 @kira 2013-02-25 23:44:08 [携帯]

シーン82
 
乗客が減った車内。
検札している車掌が立ち去る。
そこへ柏木がやって来て、伊達の向かい側の座席に座る。
窓際にトランジスタラジオを置く。
軽快な音楽が鳴っている。
 
柏木『こんなの、3千円もするんだってよぉ・・・高いよなぁ。それに、乗車券が3千9百円に、急行券が9百円か・・・。こんなのみんな、必要経費にしてくれるんだろうねえ』
 
伊達『難しい問題でしょうねえ』
 
柏木『難しいよお・・・必要経費プラス金一封貰えるか、厳重戒告処分になるか、あんたが鍵を握ってるんだからね。責任は重大だよ』
 
伊達『・・・・・・・・・・』
 
柏木『しかし俺も、定食屋殺人事件をほっぽりだすわ、本署に連絡しねえわ、こんなアホなデカいねえなあ・・・』
 
音楽番組が中断され、臨時ニュースに切り替わる。
 
ラジオ音声『番組の途中ですが、東京日本橋の銀行襲撃事件で、新たなニュースが入りましたのでお伝えいたします。犯人が逃走に使用したと見られるライトバンが、つい先ほど、発見されました。場所は東洋銀行日本橋支店のすぐ裏手の駐車場で、このことから捜査当局では、犯人二人は、車で逃走したのではなく、日本橋を通過する三つの地下鉄のいずれかで、逃走を図ったものと断定し、捜査体制を大幅に変更する模様です』
 
柏木『こんなアホな刑事は・・・やっぱ、いてもいいな』

18 @kira 2013-02-25 23:49:28 [携帯]

柏木『ところで、あんた・・・どうして通信社やめたんだ』
 
疲れたような伊達、眉間をマッサージする手を止めて―。
 
伊達『もう調べはついてるんでしょ?』
 
柏木『アンゴラ、レバノン、インドシナ、それに去年まではウガンダだ・・・。よくもまァまァあれだけの戦場を渡り歩いたもんだ。通信社行って、お宅の写真を見せて貰ったんだよ。・・・・・・ありゃあ、ひでぇなあ・・・』
 
伊達『・・・・・・』
 
柏木『特に2、3年前からのは・・・あれは俺達が見る検死の写真よりひでぇや・・・。』
 
インサートされる戦場の報道写真。
 
柏木『ボロッキレのようにブチ殺された兵士・・・住民。そして潰された顔とか、飛び出した内臓とか、そんなもんばかりじゃないか・・・日本の新聞は穏健だから、あんたみたいなハードな写真は載せないだろう。本社も見るに見かねて呼び帰した・・・無理もねぇなぁ・・・。』
 
柏木『あんた、どうして、ああいう写真しか撮らなくなったんだ』
 
窓に映る黙ったままの伊達。
柏木から顔を逸らし、窓の外を見る。

19 @kira 2013-02-25 23:50:58 [携帯]

シーン85
 
下車する家族連れ。
発車する列車。

20 @kira 2013-02-25 23:52:34 [携帯]

シーン86
 
伊達と柏木しかいなくなった車内。
伊達は眼を閉じている。
 
ラジオ音声『今日最後のニュースをお伝えします。今日午後3時、東京日本橋で発生した銀行襲撃事件は、いまだ犯人の手がかりすらつかめておりませんが、捜査当局は射殺された13人の内、客としてただ一人殺された女性について重大な関心を寄せています。この女性は、中央区日本橋のUSワックス社長秘書、華田令子さん、23歳ですが、なぜ大勢の客の中で華田さんだけが射殺されたのか、不可解な点(プツッ)』
 
拳銃の撃鉄を起こす音。
伊達、ゆっくりと眼を開ける。
柏木が銃口を伊達に向けている。
 
柏木『ようやく令状なしで取調べる決心がついたよ。・・・・・・いい女だったがなぁ、あの娘は・・・』
 
ニュースで華田令子の名が出た瞬間、柏木の頭の中のパズルのピースが埋まった。
最早、令状など必要ない。
 
柏木『動くな・・・』
 
素早く、伊達のボディチェックをする。 凶器らしいものは何も見当たらない。
バッグを開けて、中身を調べる。
迷彩柄の戦闘服が入っている。
 
柏木『・・・・・・?!どういう訳だ、これは・・・』
 
困惑する柏木。
 
伊達『インドシナで着てた、U.S.アーミーの戦闘服です』
 
伊達、柏木を見つめながら答える。
 
伊達『次の駅で引き返す決心・・・つきました?』
 
柏木『馬鹿言っちゃいかんよぉ!相棒はどうした?!どこでおち合う予定だ!』
 
伊達『質問の意味が・・・よくわかりませんが・・・』
 
柏木『妙な気分だよ・・・。俺はあんたを殺(バラ)したくなってきた。・・・・・・どうしてかな、・・・・・・あんたの目がそうしろと誘ってるんだよ』
 
柏木『・・・・!』
 
真田『はい、どうも』

21 @kira 2013-02-25 23:57:39 [携帯]

車内アナウンス『間もなく、午前0時になります。車内を少々暗くしますので、明日の朝までごゆっくりお休み下さい』
 
このアナウンスの声、どこかで聞き覚えはないだろうか。
ないって?
それもそのはず。
このアナウンスを担当したのは、村川透監督本人なのだ。
 
伊達、柏木から奪った拳銃の弾倉を開け弾を全て抜き取り、一発づつ床に落としてゆく。
残った一発を弾倉に戻して回転させる。
そして、柏木に銃口を向ける。
 
伊達『寝ますか・・・寝る前に・・・お話、ひとつしてあげますよ・・・・・・リップ・ヴァン・ウィンクルの話って知ってます?』
 
伊達『いい名前でしょ?リップ・ヴァン・ウィンクル・・・・・・』
 
伊達『彼がね、山へ狩りに行ったんですよ・・・。山へ狩りに・・・』
 
引き金を引く伊達。
 
柏木『・・・・・・!・・・・・・』
 
伊達『そこでね、小人に会ったんです。なんていう名前の小人だったかは忘れましたけどねぇ・・・ずいぶん昔の話だから・・・』
 
伊達『とにかくその小人に会って、ウィンクルはお酒をご馳走になったんですよ。そのお酒があまりにもおいしくて、どんどん酔ってしまったんです・・・。そして、夢を見たんです・・・眠りに落ちて・・・夢を見たんです・・・』
 
引き金を引く伊達。
 
柏木『・・・・・・!・・・・・・』
 
伊達『寒いですかぁ?寒いでしょ?』



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