野獣死すべし(1980年)A
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1 @kira 2013-02-25 23:02:45 [携帯]
の画像を貼りましょう。
32 @kira 2013-02-26 00:21:45 [携帯]
シーン87
トンネル。
停車した列車から警告の発煙筒の赤い煙が立ち上っている。
鉄橋の向こうから、伊達と真田が走って来る。
逃げた柏木が残した血痕を追っている。
伊達、立ち止まる。
周りを見渡す。
柏木を見失った。
伊達、森の方向を見ると走り出す。
33 @kira 2013-02-26 00:22:26 [携帯]
シーン88
森の中を、伊達と真田が駆けて行く。
朽ちた塹壕の前。
バイクが停まっている。
やって来る伊達と真田。
34 @kira 2013-02-26 00:23:43 [画像] [携帯]
ロケ地探偵団
伊達と真田が彷徨する森
猿島(正式名称は『えんとう』だが、広く一般的に『さるしま』と呼ばれる)
神奈川県横須賀市、東京湾に浮かぶ無人島。
湾内唯一の自然島である。
地勢
面積 約0.055km2
周囲 約1.6km
標高 最高39.3m
横須賀市平成町より北東へ約1.15km、また三笠公園(戦艦三笠保存地)東方約1.75km 沖合に浮かぶ
概要
京急本線横須賀中央駅から徒歩と船で約30分という立地ながら、海水浴、バーベキュー、釣り、散策などのレジャーに適する無人の自然島。
島内からは縄文時代の土器や弥生時代の土器・人骨が出土し、また日蓮上人にまつわる伝説が残るなど、古くから人々に親しまれた島である。
幕末から第二次世界大戦前にかけては、東京湾の首都防衛拠点となる。
幕末には江戸幕府の台場が築造され、明治時代に入ると陸軍省・海軍省の所管となり、東京湾要塞の猿島砲台が築造された。
実際に本施設が実戦に用いられたことはないが、島内の岩壁を掘って煉瓦で覆われた要塞跡は現在も残り、日本では数少ないフランドル積みが見られる。
第二次世界大戦後はまでの間は連合国の1国であるアメリカ軍に接収される。
その間にもに渡船の運航が開始、には海水浴場が開かれる。
その後に海水浴場は閉鎖、航路も廃止され立ち入り禁止とされる。
横須賀市が大蔵省から管理委託を受けて散策路等を整備し、航路も再開、翌には海水浴場も再開された。
横須賀市が国から猿島の無償譲与を受けた。
35 @kira 2013-02-26 00:25:15 [画像] [携帯]
猿島全景
36 @kira 2013-02-26 00:40:34 [携帯]
猿島@〜BF
37 @kira 2013-02-26 00:42:21 [携帯]
シーン89
塹壕内部
伊達と真田が入ってくる。
入口から伊達が落ち窪んだ眼で辺りを見回す。
何かを発見して、ほくそ笑む。
そして、いきなり真田の肩を掴む。
伊達『良く聞け。お前は立派な兵士だ!わかるか?!もう、立派な兵士だ!何があっても驚かないよう、これからは自分の意思で行け!自分の意思でだ、わかったか、わかったか、わかったか、わかったかぁ!』
伊達が押し殺した声で真田に言い聞かせる。
真田、伊達の気迫に圧倒される。
真田『わかった・・・・』
伊達『よし!』
伊達『ぶっ殺せ!』
伊達が真田を塹壕の中央に押し出す。
真田が立ち止まり、前方を見据える。
内部は細長い床の先に円形状に広がったフロアがある。
床には瓦礫が散乱し、朽ちた煉瓦の隙間から漏れた雨水が溜まっている。
円形状のフロアの奥にある瓦礫の上で特攻服を着た男と女が交わっている。
真田に気づかず、行為を続けている。
女『あぁ〜ん・・・あはぁ・・・』
愉悦の声を漏らす女。
男の方が真田に気づいて、立ち上がる。
男『誰だ?!何だよ、馬鹿野郎!!見せモンじゃねぇんだぞ、このぉ!』
男は、真田に対して向かってくる。
真田が撃つ。
男に命中する。
男『ぐわぁー!あ痛ぇ!痛ぇ!!』
痛みに堪えきれず、転がる男。
真田が駆け寄る。
馬乗りになって男を殴りつける。
伊達『ほら、やれ!ほら、やれ!ほら、やれ、ほら、やれ、ほら、やれ、ほら、殺れ!・・・・・・・』
伊達が興奮して、壁を蹴る。
38 @kira 2013-02-26 00:43:23 [携帯]
真田が男に馬乗りになり、瓦礫の欠片で男を殴り殺害する。
女『キャー!!』
悲鳴をあげる女。
真田、立ち上がって女に近づく。
女、壁に張り付いて怯えている。
真田、抵抗する女を殴り倒し、押さえつける。
真田『動くな、動くな!そのまま動くな!!』
真田、ベルトを外してズボンを下ろす。
開かせた女の脚の間に腰を入れる。
伊達『そうだ、そうだ、やってしまえ、やってしまえっ!!』
目の前で女を犯している真田を見ながら、興奮している伊達。
39 @kira 2013-02-26 00:44:03 [携帯]
伊達『あの時と同じだ!あの時と同じだよっ!!わかるか、わかるかわかるか?!やれ!!』
伊達『やれ!やれやれやれやれ!!』
伊達『おんなじだ。その時、俺は一人だったんだ。一人だったんだ!わかるか、わかるか?!』
伊達『倒れた兵士が一人いた、倒れた兵士が一人いたんだよ』
伊達『そいつはな、国籍もわからない傭兵なんだ、傭兵!!』
伊達『場所は、場所は!!ベイルートから10マイルの場所だ、わかるかわかるか?!思い出したか?!』
伊達『やれやれやれやれ!やるんだ、やるんだ!!』
40 @kira 2013-02-26 00:45:08 [携帯]
シャッターを切る伊達。
伊達『よし!』
シャッターを切る伊達。
伊達『そいつはなぁ、腹に!腹に!3発の銃弾をくらってたんだよ!わかるか?!』
伊達『そいつはな、自分で、自分でモルヒネを打ったんだ、モルヒネを!何故かわかるか?何故かわかるか?!』
シャッターを切る伊達。
伊達『食い込んだ3発の弾をな・・・食い込んだ3発の弾をそいつはな、自分で、かっさばいて取り出そうとしたんだ!わかるか!わかるか?!えぇ?!』
伊達『俺はな、狂ったようにシャッターをきった!狂ったようにだ!!』
伊達『エクスタシー、エキサイト!官能だった!』
伊達『そん時だ、そん時だ。その時突如、生き残ったゲリラの一人が出てきたんだ、生き残ったゲリラの一人が。』
伊達『そいつはな、左足を、左足を!フッ飛ばされてたんだ!わかるか?!そん時の興奮がわかるか?!』
伊達の問いには答えず、一心不乱に女を犯している真田。
伊達『いいか!そいつはな、ロシア製の銃を持って、俺の前に、にじり寄って来たんだぞ!わかるか!俺はな、咄嗟に自分で恐怖を感じた。これは撃たれる!間違いなく撃たれる!慌てて俺は!傭兵の銃を握って、そいつに向かって、寄るな、寄るなー!俺はプレスだ!日本人だ!関係ないんだ!撃つな!』
自分の世界に埋没していく伊達。
伊達『しかし、ゲリラは近寄ってきた。俺は・・・俺は、恐怖に打ち震えて思わず、思わず銃を撃ったんだ!!』
41 @kira 2013-02-26 00:50:02 [携帯]
伊達『うぅー、うぅー、うぅぅー、助けてくれ、助けてくれー!うわー!助けてくれー!』
伊達『でも・・・その時・・・言い知れない・・・興奮を覚えたんだ・・・俺は・・・人を殺したんだと・・・』
伊達『それから3日3晩・・・3日3晩!俺はジャングルを彷徨い歩いた・・・彷徨い歩き続けたんだ!』
伊達『何の為に・・・それは何の為に?!それは!!次の獲物を獲る為にだ!』
伊達『俺の思いはもう、人を殺すこと以外、なくなってしまったんだ!わかるか、わかるか、この気持ちがわかるか?!これがエクスタシーだ!これが神を超えることだったとは、俺は気がつかなかったんだ!』
伊達『ジャングルが消えた時、獲物はいた・・・生き残ったゲリラの一人が、年端も行かない少女を、犯していたんだ、陵辱していたんだ!俺は言った!やめろ!やめ・・・・・・』
伊達『・・・・・・!!』
話の途中、ふと真田を見る伊達。
女を犯し続ける真田。
女の意識はない。
伊達『やめろ・・・やめろ・・・』
少女をレイプするゲリラの姿がオーバーラップする。
伊達『やめろぉ〜〜!!その少女から離れるんだ!離れるんだぁ〜〜っ!!!』
錯乱して叫ぶ伊達。
伊達の叫び声に気づき、振り返る真田。
もはや、完全に覚醒している。
真田『・・・・・・なんだ?!お前ぇーっ!』
伊達『お前、死ね』
伊達、真田をライフルで撃つ。
真田の体が一瞬、静止する。
しかし、尚も伊達に近づいて来る。
次の瞬間、ライフルから無数の銃弾が真田に浴びせられる。
歓喜の表情の伊達。
真田の体から、血煙が立ち上る。
真田、ガックリと膝を落とし、水溜まりの中に倒れる。
静寂―。
歓喜の表情から、穏やかな表情へと変わって行く。
体勢を戻し、ライフルを下ろす伊達。
その場に立ち尽くしている。
伊達の左手が上がり、天空を指差す。
突如、クラシックが大音響で鳴り響く。
伊達の頭がガクッと落ち、左手を下ろす。
徐々にカメラが上昇する。
天を仰ぐ伊達。
カメラ、、さらに上昇し、無数の星が煌めく夜空に移行して行く。

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