蘇える金狼(1980年)A
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1 @kira 2013-02-26 21:41:36 [携帯]
の画像を貼りましょう。
22 @kira 2013-02-26 22:41:48 [画像] [携帯]
清水『坐りたまえ!』
清水『報酬は、重役の椅子だ』
朝倉『しかしぃ・・・・・・・』
清水『前を向きたまえ』
朝倉『はい』
小泉『朝倉君、今君は会社の為なら命をかけられると言ったじゃないか。ええ?どうなの?』
小泉『重役の椅子が待ってるんだぞ』
清水『聞けば君は、夜間大学出らしいし、条件は必ずしも良くない。このままじゃ、定年まで頑張ったとしても、せいぜい係長どまりだ。それぐらいの損得勘定が出来ない君じゃあるまい』
朝倉『し、しかし・・・殺人罪で警察に捕まれば、元も子もありませんし・・・』
小泉『その点は、大丈夫。君の身替りになる奴をちゃあんと用意してある・・・・どうする?』
朝倉『わか・・・分かりました・・・やります』
清水『そうか・・・』
清水『座りなさい。よく了承してくれた。それじゃあ、ビジネスの話に入ろう』
朝倉『あのぉ・・・先程の重役の件ですが・・・何か保障するものを頂けるんでしょうか・・・』
清水『分かってる・・・・・・金子君』
清水『朝倉君、今渡す書類によく目を通したまえ・・・君は今、経理部だが、近日中に君を資材仕入部次長、3年以内に同部長、そして5年以内に部長兼常務に昇進させる為、取締役会は万全の努力を払うという事で、社長以下、主だった役員の署名捺印だ。よく読みたまえ』
朝倉『ありがとうございます』
清水『それじゃ、用件に入ろうか・・・・・・金子君』
23 @kira 2013-02-26 22:48:55 [携帯]
朝倉は、自分でかけた売り込みの電話が功を奏し、重役たちから石井と殺し屋二人の殺害を依頼される。
朝倉が金子に案内されたのは重役会議室。
暗がりの中に椅子に座った預4人の男がいた。
清水が名乗るが、朝倉は既に察しがついているだろう。朝倉自身がこの瞬間を待ち望んでいたのだから。
朝倉は学歴が低いから、定年まで勤めても出世は望めない。だが、我々の命令通りに人を殺せば、すぐにでも重役にしてやる。
この清水の上から見下した言動がどうにも苛つく。
要するに自分たちの不始末の尻拭いを朝倉にさせるつもりなんだ。
しかし、この腑抜け共がヘマをしてくれたお陰で朝倉は出世交渉の席に就く事が出来たのだ。
しかし、朝倉の真の目的はそんなものではない。
24 @kira 2013-02-26 22:50:40 [携帯]
シーン96
劇場版の台詞
小泉『ですから、その、何度も申し上げているように、要求の一億円はですねえ、そのぉ、あくまでも、証拠のテープと写真などと引換えでと、申し上げているのです』
国友『今日はどうしても、渡せないってのかい?』
小泉『いや、あのぉ、証拠の品さえ揃えば、一億円は間違いなくお払いいたします』
国友『相棒の福田は死んだんだ。奴の香典代も含まれてるってことを忘れるなよ』
小泉『承知してます・・・さぁ、では・・・車を待たせてありますので・・・』
国友『よし、わかった。』
シーン97
タクシーに乗り込んだ国友を朝倉がバイクで追跡する。
脚本段階では朝倉はヒルマンで追跡する設定。出来れば映像化して欲しかったシークエンスだが、優作が無免許だったから仕方なかったのだろう。
シーン98
シーン99
シーン100
25 @kira 2013-02-26 22:51:41 [画像] [携帯]
脚本に登場するヒルマンとはいすゞ・ヒルマンミンクスの事と思われる。
ヒルマンミンクスはかつていすゞ自動車が販売していた自動車であり、それまでトラック/バス専業メーカーだった同社の乗用車分野進出の先駆けとなった。
ラインナップにはセダンのスーパーデラックス、スタンダードの他に、2ドアのライトバン(ワゴン型)であるヒルマンエキスプレスがあった。
日本でポピュラーな1956年からのモデルは、レイモンド・ローウィによるスタイリングである。
26 @kira 2013-02-26 22:52:47 [画像] [携帯]
シーン101
シーン102
シーン103
シーン104
シーン105
27 @kira 2013-02-26 23:00:41 [画像] [携帯]
シーン106
劇場版の台詞
朝倉『・・・・!』
国友『こンの野郎!』
石井『待て!こいつには聞きたいことがある!お前・・・どこの組のモンだ?』
朝倉『わかった!喋る、喋る!喋ります!』
朝倉『私は貴方と同じ、興信所の探偵なんですよ・・・東和油脂って会社、知ってるでしょ?あそこに雇われたんですよ。それで、あの人を尾行して隠れ家を突き止めるように、そういう風に頼まれたんです』
国友『なるほど・・・その後で俺達をバラせと言われたのか』
朝倉『とんでもない!私は殺しなんかやりません。あなた方が桜井さんから奪った、あの〜写真とかネガとか、それから録音テープとかを奪い返すように依頼されたんです』
国友『なるほど・・・』
福田『会社の奴ら、俺達が証拠の品を掴んでると思っ・・・』
石井『黙れ!!ドジ踏みやがって!お前達みたいなのに、クチかけたのが間違いだった・・・死んでしまえ!』
国友『石井さんよォ!今、何て言った・・・こいつは俺の相棒だ。ええ?まさか本気で言ったんじゃねえだろうな』
福田『国友ぉ・・・』
石井『グワァッ!』
28 @kira 2013-02-26 23:04:51 [画像] [携帯]
シーン106
またしても石井たちに簡単に捕まってしまい手首をロープで縛られる朝倉。
勿論、これも石井たちが写真とテープを持っているか探る為の作戦だ。
福田が口を滑らせ、証拠を持っていない事が判明する。
石井が福田をなじった事から、仲間割れが生じる。
その間隙を突いて朝倉が逃げる。
追ってきた国友の体に朝倉のナイフがめり込む。
国友の拳銃を奪った朝倉は、反撃に転じる。
石井を撃つ!
このシーンは岸田森の独壇場だ。
これまでも奇妙なコスプレ、中国語訛りの片言の日本語、過剰な芝居で完全に役柄を超越していた岸田森だが、ここで一気に爆発する。
松田優作に撃たれた岸田は後方に吹っ飛んで絶命するつもりだった。
しかし、岸田の後方の障子が壊れない。
岸田は障子にエルボーを喰らわす、しかし、障子は壊れない。当然だ。事前に打ち合わせしていないから、そんな段取りを組んでいない。
更に肘打ちする岸田。
まだ壊れない!
この時点で岸田は相当焦った事だろう。
岸田が3度目の肘打ちを繰り出すと肘打ちの女神が微笑んだ。
奇跡的に障子が壊れた!
ここぞとばかりに思う存分吹っ飛ぶ岸田。
実に見事な死にっぷりを見せてくれる。
己の演技に絶対的なプライドを持っているからこそ出来る芝居である。
岸田の役者魂は、並みの俳優では到底及ばない境地にあったと言えよう。
現在の俳優なら最初の一撃で諦めて、『これNG大賞で使うんでしょう』なんて言って終わるのがオチだ。
私が想像するに、これは岸田の暴走だと思われる。
事前に打ち合わせしていれば、スタッフも障子を壊れやすくしただろう。
普通に撃たれて死ぬだけではつまらないと考えた岸田は、吹っ飛んで派手に死のうと考えた。しかし、運悪く後ろには障子があったというのが真相ではないだろうか。
岸田の執念に感服すると共に、打ち合わせが重要だという事を思い知らされるシーンである。
朝倉はバーナーでロープを切断すると銃弾をナイフで火薬をテーブル上の短く切ったローソクを周りを囲むように配置。さらにその周りをガソリンをスプーンで垂らしてゆく。最後はポリタンクでガソリンを石井たちの死体や部屋中に撒き散らす。
29 @kira 2013-02-26 23:17:38 [携帯]
シーン107
シーン108
劇場版の台詞
警官『もしもし、もしもしー!』
通報を受けて警官がやって来た。
警官を演じたのは榎木兵衛。
東映ヤクザ映画の悪役で活躍した俳優である。
松田優作の『探偵物語』ではおっとりした宝石鑑定士、山崎を楽しく演じていました。
シーン109
シーン110
劇場版の台詞
警官『う・・うわあぁぁぁ!』
しかし、榎木兵衛さんは、この作品ではほとんど顔が映っていないのに、あの声だけで榎木さんだと分かるもんなぁ。
炎に包まれるシーンを観て、なんか気の毒な感じがする。だってこの警官、全然悪くないんだよね。
シーン111
火達磨になった警官と炎上するアパートを確認して、その場を立ち去る朝倉。
人が死んでも眉一つ動かさない、恐ろしい朝倉の本性が端的に描写されている。
30 @kira 2013-02-26 23:18:24 [携帯]
ロケ地探偵団
石井と殺し屋二人の隠れ家>>73
現在鋭意捜索中!
31 @kira 2013-02-26 23:19:20 [画像] [携帯]
『蘇える金狼』の男優たち
榎木兵衛
1928年3月1日生まれ。
三重県出身。
本名 榎本兵衛
1951年に東映京都に入社し、本名の榎本兵衛名義で若干のキャリアを積む。
1953年より日活に所属し、1970年代まで脇役・端役として膨大な数の映画に出演。
その本数は計り知れず、日活映画では最多出演を誇る俳優といわれる。
アクション系作品では個性的な悪役として活躍し、石原裕次郎ら大スターを相手に数々の怪演を残した。
1974年に日活を退社し、以降はテレビドラマや舞台に活動の場を広げつつ、東映を中心に他社の映画にも出演。
松田優作主演作品への出演も多く、ドラマ『探偵物語』ではセミレギュラーとして活躍した。
1970年代前半は『木夏衛』(「きなつ まもる」)名義での出演作もある。
松田優作との共演作
『あばよダチ公』(1974年、日活) - 田舎の警官
『最も危険な遊戯』(1978年、東映) - 雀荘の男
『殺人遊戯』(1978年、東映) - 守衛
『蘇える金狼』(1979年、角川映画 / 東映) - 警官
『探偵物語』(1983年、角川映画/東映)-アパートの住人

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