蘇える金狼(1979年)
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1 @kira 2013-02-08 22:00:00 [携帯]
の画像を貼りましょう。
102 @kira 2013-02-26 08:22:57 [携帯]
ここで編集の話をしよう。
東和油脂の朝倉のアップからジムの朝倉に時間も場所も飛んでしまうが違和感なく観れてしまう。何故ならば一瞬早くゴングが鳴る効果音が入るのだ。
シーンを前倒しする事により、作品のテンポが良くなる。
この作品とにかく音の挿入と編集のうまさは絶品である。まさに絶妙のタイミングで音が入り、カットが切り替わって行く。
それが効果音や音楽やボーカル曲の違いはあるが音によって我々は次のシーンに誘導されている。
これが巧妙である為、快適に鑑賞出来るのだ。
シーンとシーンをフェードアウト(場面を徐々に切り替える手法。回想シーンに多用される)やワイプ(窓を雑巾で拭く様にシーンが転換する手法。スターウォーズ エピソードWが有名)という手法で繋ぐ監督もいるが次のカットへの移行が緩慢になり映画のテンポが崩れるので良くない。
良いカットは少しでも長く残したいと考えるが非常に徹してバッサリ切らないと作品自体が死んでしまうのだ。作品を撮るのは監督だが作品の生死を握っているのは編集者で重要な仕事である。
やはり実力ある編集者が繋ぐと映画は生き物だと感じられる。
ただ、この作品にも一ヶ所だけ編集のまずいカットがある。
どこか分かるだろうか。
それは後ほど明かしたいと思う。
103 @kira 2013-02-26 08:28:27 [携帯]
劇場版での台詞
朝倉『こんばんわ』
『今、お帰りですか』
朝倉『はい』
近隣の住民と挨拶をしている社交的な朝倉。原作では微塵もない行動だ。
アパートの2階へと上がって行く。脚本では『清風荘』という名前だ。部屋のドアを開ける朝倉。
ランプに火を灯す。電力が供給されていない。灯りが点っても全体像が掴めない朝倉の住処。
階下へと続く階段を降りると椅子とテーブルとベッドのみの簡素な住まい。
ここはマンションなのかアパートなのか倉庫なのか。
第一に間取りが得体が知れない。
@窓がない。
A入口は二階のドアのみ。
B電力供給がない。
これらによって導き出される答は
ここは人が住む為に作られた空間ではない
という事だ。
恐らく『最も危険な遊戯』で鳴海昌平が潰れたボーリング場をアジトにしていたのと類似した状況だと思われる。
この場所で朝倉は自らの野望を飼っているのだろう。
暴れたりしても近隣からの苦情はない。
電力供給もないから到底まともな住居ではない。
一体住所はどうなっているのか。
住民票が取れなければ朝倉は現在では就職すら難しい。
或いは敵に居場所を探られない為のカムフラージュか。
朝倉は会社の同僚に分けようとした故郷の母親から送られてきたというリンゴのダンボール箱をベッドの上にぶちまけると今朝、強奪した一億が。カムフラージュのリンゴをかじりながらラジオのニュースで一億円強奪事件の捜査状況を聞きながら徐に頭に手をやる朝倉。
カツラかよ〜〜〜!
ラジオに苛立つように立ち上がる朝倉。
優作が何故こんなふざけた芝居をするかと言うと大藪春彦が優作達にとってつまらないからである。
『大都会PARTU』と同じ理由である。
『自分が乗れない状況を如何に楽しく変えてゆくか』
優作流の答えが『おふざけ芝居』である。
優作が単なる『格好つけたいだけの俳優』だったならこんな芝居は全然必要ない。原作のまま演じるだけで良いのだ。
次に何をするかが優作の売りであり、普通ではあり得ない演技こそ優作の魅力なのである。
と優作も我々もこの時点では思っていた。
だが、その後それが違う事に感づいたのは優作だった。
それは一年後、『野獣死すべし』で噴出する事になる。
104 @kira 2013-02-26 08:29:54 [画像] [携帯]
劇場版での台詞
今野『何処、行こうってんだヨ・・・ここは、通り抜けできねェんだよ!』
今野『よるな!よるなァッ!!』
朝倉『落ちつけ。お前、海神組だろ?』
今野『そうだよっ・・・』
朝倉『お前ら、ヤクはどこで仕入れてんだ?』
今野『アメちゃんの水兵だ・・・』
朝倉『取り引きの方法は?・・・取り引きの方法はっ?!』
今野『詳しくは知らねえ・・・・けど、クラブ・ドミンゴ行ってカウンターに坐れば、金に替わると言ってた!』
朝倉にとって第一の試練がナンバーが控えられた一億を安全な麻薬に換える事だ。
朝倉がバイクで向かったのは夜の横浜繁華街。
狼が獲物を探して街をうろつく。
向かった先に番犬のようにチンピラ今野(飯田敏之)が立ち塞がっている。
恐らくその上には朝倉が目指す海神組の事務所があるのだろう。
諦めたかに見せかけて空き地に誘い込む朝倉。目的はヘロインであり、チンピラ相手の腕自慢で目立つ事じゃない。
チンピラのボディーに容赦ないパンチが炸裂する。
このシーンの優作のアクションは通常とは若干違っている。
優作は元々、極真空手の有段者でアクションには自信があった。
しかしオンエアを見ると得意なはずのアクションに全然迫力がない。
本物と見せるアクションの違いを知る。そして徹底的に動きを研究した結果、優作独自の迫力あるアクションを体得した。
その代表的なアクションが腕を外側に振って走ったり、人を殴る時は逆の腕を振る仕草である。
その積み重ねが優作をアクションスターにし、数々の代表作を残したのだ。
だがここでは大振りなアクションは控えてあくまでボクサーのようなパンチを繰り出している。
ナイフを振り回すチンピラからからそれを取り上げ逆にヤクの取引方法を訊き出そうとする。
最初は強がるチンピラだが朝倉の気迫に負け『クラブ・ドミンゴ』の名を吐く。
105 @kira 2013-02-26 08:34:29 [画像] [携帯]
ここでも優作の『クラブ・ドミンゴか』のセリフを敢えて消して前野耀子の『野獣死すべし』を前倒しで挿入している。驚くべき事にこの映画で使用されているボーカル曲の全てが彼女の歌なのだ。日本人とは思えない声量だ。そして全タイトルが大藪春彦の作品名になっている。心憎い反面、企画モノかという脱力感も感じる。
朝倉はここでチンピラの息の根を止めなかったがこれには理由があるのだ。
東和油脂のボンクラ重役のように朝倉を見くびっていると単なる間抜けにしか見えない行動にも計算がある。
『朝倉って馬鹿だなぁ』と思っている貴方。
気づいた時には朝倉に寝首を掻かれているかも知れない。
106 @kira 2013-02-26 08:36:00 [画像] [携帯]
クラブ・ドミンゴ
その名はドミニカ共和国の首都から取られたのだろうか。
一歩足を踏み入れればソウル・ナンバーが大音量で鳴り響き、客の大半は外国人で日本人の姿は見当たらない。横須賀という土地柄か米軍基地から流れて来た猛者連の下品な笑い声が響き渡る。黒人女性のヌードダンサーが扇情的に腰をくねらせ、日本では違法なカジノが平然と営業している。ここは日本であって日本じゃない。
治外法権なのだ。
『安保』と呼ばれるモノの実態が横須賀という街に来れば理解出来るのかも知れない。
大藪春彦の原作はベトナム戦争開戦直前の横須賀が重要な舞台となっている。
小説はその辺の雰囲気を詳細に描写しているが優作版では舞台は現在(1979年当時)となっている為、描写は抑えられている。大藪春彦は無国籍を標榜しており、主人公も名前こそ日本人だがその風貌は全てが南米の美青年であった。
内容も舞台がどこかという事はどうでもよかった。
そんな大藪にとって横須賀は作品の格好の舞台だったのだ。
大藪は韓国から、死ぬような思いをして辿り着いた日本が米軍基地に取り囲まれていった次第をどう見ていたのだろうか。
異国情緒という甘いイメージは無くリアルな異文化の交流があるのみ。
民族学の学者はこういう場所に来るほうがより真実に近い民族データを出せるのではないだろうか。
こういった空気を肌で感じている朝倉が民族学の分野に足を踏み入れていれば相当な権威になってノーベル賞くらい穫っているかも知れない。
■補足情報
ヌードダンサー役の黒人女性はドラマ『探偵物語』にも出演しています。
107 @kira 2013-02-26 08:43:08 [携帯]
劇場版での台詞
吉村『兄ィちゃん・・・悪いな・・・一緒に来てもらおうか・・・ここで騒いだっていいんだぜ?よォ?・・・立てっ!』
今野の指示通りカウンターで飲んでいる朝倉。
おかわりしようとした時、ある男に背後から拳銃を突きつけられる。海神組の吉村だ。
吉村を演じるのは山西道広。優作とは、デビュー作『太陽にほえろ!』第72話『海を撃て!ジーパン』で共演。その後も『俺たちの勲章』『殺人遊戯』『俺たちに墓はない』『処刑遊戯』『探偵物語』『野獣死すべし』『ヨコハマBJブルース』『探偵物語』と多くの作品で優作と共演している。
一緒に来るように言われるが余裕の表情の朝倉。吉村に騒ぐと言われ、渋々カウンターを離れる。
バーテンダーに胸ポケットから紙幣で支払いを済ませる朝倉。
今野が朝倉の事を話したのは明らかだ。朝倉絶体絶命!
108 @kira 2013-02-26 08:47:32 [携帯]
劇場版での台詞
吉村『来ました』
坂本『ふぅ〜ん・・・こいつか?』
坂本『おい、調べろ』
野坂『へい』
野坂『これだけです』
坂本『こんだけ?これじゃお前、何にもわかりゃしねぇじゃねぇか』
坂本『オメエ、一体何者なんだ?おい!』
朝倉『俺はヤクが欲しいんだ』
坂本『ヤクぅ?!ふざけんなよ。そんなモノありゃあしねえ!』
坂本『俺が聞きてえのはな、オメエが一体何者だということなんだよ!』
朝倉『忘れたな・・・』
坂本『へっへっへっへっへっへ・・・・。おい、思い出させてやれ』
野坂『へい・・・名前から思い出してもらおうかァ?!』
野坂『・・・・いい度胸してんじゃねえか・・・』
吉村『出てこい!出てこーい、コノヤロウ!!』
吉村が案内した先には海神組幹部の坂本、用心棒の野坂、先程のチンピラ今野がいた。
野坂が朝倉をボディーチェック。
4対1。
しかも丸腰の朝倉。この危機を乗り越えられるのか。
海神組はヤクザでもチンピラに近い部類だろう。
毎度、構成員の連携プレーで麻薬目的の素人から金を巻き上げているのだろうか。
坂本があれこれ問いただすが終始無言で余裕の朝倉。朝倉のブーツにはワルサーPPKが忍ばせてある。
野坂がナイフで口を割らせよう朝倉の頬に当てた瞬間、足で野坂を蹴り倒し、反動で椅子から転げ落ち様に引き抜いたワルサーの銃弾を見舞う。
殺気立つ海神組。銃撃戦となるが、俊敏な朝倉の動きと、巧みな銃捌きによって絶叫に包まれたまま、一瞬にして坂本以外の構成員は射殺されてしまう。
ここで朝倉という男が大胆でありながら非常に用心深い性格である事がわかる。
自分に分がない内は感情を表に出さない。しかし勝利を確信するとその本性を現すのだ。
坂本を演じたのは、今井健二。
優作とは
『太陽にほえろ!』第96話『ボスひとり行く』、第110話『走れ!猟犬』。
『大都会PARTU』第51話『北九州コネクション』
『殺人遊戯』
『蘇える金狼』
『探偵物語』第6話『失踪者の影』第24話『ダイヤモンド・パニック』
等で共演。
野坂を演じたのは、阿藤快。当時は『阿藤海』だった。
優作とは『最も危険な遊戯』『殺人遊戯』等、多数の作品で共演している。
109 @kira 2013-02-26 08:55:00 [携帯]
劇場版での台詞
坂本『う、撃つな、撃つな・・・・』
朝倉『だから最初に言ったろう!俺はヤクが欲しいんだよ!』
坂本『そ・・・そんなモンなんてありゃしねえよ・・・ないんだよ!ここには!』
朝倉『トボけんな!バックがいるだろ、バックが!!ええ?!死にてえのか?お前』
坂本『か・・海神組が・・・ヤクの取り引きしてんのは・・・・』
朝倉『誰だっ!』
坂本『ああ・・・市会議員の磯川だよぉ!!』
朝倉『市会議員の磯川?』
坂本『ああ!市議会でもそうとうの顔だ。おまけに県の公安委員までやってる・・・』
坂本『だから、誰も手は出せねえんだよ!あんただって・・・手なんか出せるハズねえんだい!』
朝倉『何処に住んでんだ?』
坂本『家か・・・・塚山公園のすぐそばだよ・・・でっけえ屋敷だから、行きゃあすぐわかるよ・・・』
坂本『一つ聞かしてくれ・・・あんた、一体、何者なんだよ・・・なあ、あんた、何を企んでんだ・・・ええ?!』
朝倉『聞きたい?』
坂本『聞きたい・・・・教えてくれ・・・』
朝倉『今日の夕刊、読んだ?』
坂本『ああ・・・』
朝倉『じゃあ、知ってるハズだ・・・ほら・・・今朝、共立銀行の現金運搬人が襲われた事件。あの記事だよ、知ってんだろ・・・』
坂本『あ!あれ、あんたか!』
朝倉『ああ、俺がやった・・・一億円盗んだのも、この俺だ』
坂本『い、一億・・・』
朝倉『ところがねェ・・・その金のナンバーが全部控えられててなァ・・・使いたくてもヤバくて使えねえってワケだよ・・・』
坂本『ま、待ってくれ!』
朝倉『ま、そこで、俺は考えたんだよ・・・まずそのヤバイ金を、一旦、安全なヘロインに替えた方が・・・いいんじゃないかと思ってサ・・・』
坂本『まっ、待ってくれっ!あんた・・・全部しゃべり終わったら・・・俺を・・・バラす気だろ・・・』
朝倉『その通り!』
朝倉『要するにだっ!俺はヤクなんて、どうでもいいんだよ・・・金が欲しいんだよっ!だから、お前も最初から下手なマネしなけりゃ、こんな風にはならなかったんだよっ!』
坂本『わ、わかった・・・・撃つな・・・た、頼む・・・・お願いだ・・・殺さないで・・・』
朝倉『ダメ・・・ダ〜メ』
坂本『頼むよぉ・・・』
朝倉『女房、子供、いるのか』
坂本『いる・・・いるいる!い〜っぱい、いるんだ!』
朝倉『じゃ、死んだ方が幸せになれるよ』
坂本『そんなこたぁねえよぉ!』
110 @kira 2013-02-26 08:56:23 [携帯]
坂本を追い詰めた朝倉は麻薬の取引先を訊ねる。
坂本が語ったのは、麻薬ルートは市会議員という驚愕の事実だった。
そして坂本は、『あんた、何者なんだ』という禁断の一言を発する。
朝倉は、今朝の一億円強奪犯人が自分だと明かす。この瞬間に坂本の生存確率は、格段に下がった。
更に朝倉は、銃口を向けながら自らの野望を語り出す。
劇場版では変更されたが、脚本では東和油脂を乗っ取り、社長令嬢との結婚まで語っている。
坂本からすれば、知りたがった男の正体を、自分に銃口を向けながら笑いもせずに語る朝倉はこの上ない恐怖だろう。
それは、坂本を射殺する前提で話しているからだ
それに気づいた坂本は、話を遮ろうとするが朝倉は止めようとしない。
最後まで語り終えた朝倉は
そして朝倉は冷徹に坂本の腹に銃弾を撃ち込む。
酷い男だねぇ、朝倉。家族の有無を確認してから撃つなんて。しかし、こういう描写に我々市民がカタルシスを感じるのだ。
おわかりだろうけど朝倉は最初から海神組の連中を殺す気だよね。チンピラのとどめを刺さなかったのもその為である。
海神組から磯川に報告されれば朝倉の計画は水泡に帰してしまうのだ。己の野望を邪魔する者には容赦しないのが朝倉の掟だ。
松田優作と今井健二の遣り取りは何度観ても秀逸だ。
アドリブも交えて悪人対悪人の会話を恐ろしくも可笑しく演じている。
今井氏、自分で素性を訊いていながら全部喋ったらバラす気だろうって、そりゃそうだよ。
悪人を悪人らしく演じるというのは意外と難しい。誰が観てもこの役は悪いと思える演技が出来る俳優は少ない。それがステレオタイプの演技でなければ尚更である。最近は悪人ぽくない俳優が悪人ぽくない芝居をするのが流行りだが意外性を狙っただけの俳優の力量不足の言い訳みたいだ。
俳優とは映画という料理の素材である。肉・魚・野菜がそれぞれの持ち味を出さなければ料理自体がぼんやりとした物になってしまう。素材が水準値でもそれなりの料理は出来るがずば抜けて良かった場合は料理のイメージすら変えてしまうかも知れない。こういうおふざけ芝居の応酬がシーンを一層味わい深いモノにしている。
よく『【探偵物語】みたいのやりたいッスね〜』とか言ってて出来ると思ってる若手の俳優さんいますがホントに出来るんスかねぇ。
111 @kira 2013-02-26 09:02:34 [携帯]
シーン22
朝倉が車を盗むシークエンス。
劇場版ではカットされたが、大藪春彦の小説には頻繁に描かれるシーンだ。
まるで、車は買うモノではない。奪うモノだとでも思っているようだ。否、思っているな。
このあたりは、欧米のハードボイルド小説とは決定的に違うところだ。
海外のハードボイルド小説の主人公は、私立探偵を生業としている場合が多い。
仕事をして、賃金を稼ぐ人間が車を盗むというのは、筋が通らない。
一方、大藪作品の主人公は犯罪者である事が多い。だから、車を盗む描写も、違和感なく読めるのだ。
日本のハードボイルド小説は、大藪春彦に端を発して、独自の進化を辿って行った。
私は、大藪春彦をハードボイルドと呼ぶのは常に違和感を感じている。
通常、ハードボイルド小説の主人公は直面する困難に対して忍耐強く、孤独に解決して行く。謂わば、『痩せ我慢』の美学が信条である。
しかし、大藪作品の主人公は大抵の場合、我慢というものをしない。自分の欲望に忠実であり、それをしない事こそ、彼らが最も軽蔑する事だ。
私は、大藪春彦はハードボイルドではなく、ノワールだと考える。
日本人はハードボイルドを基本的には理解していない。
ハードボイルドを理解出来ていたなら、現在をように廃れる事はなかっただろう。
優作も『探偵物語』の中で『日本のハードボイルドに夜明けは、何時来るんでしょうかね。小鷹信光さん』と嘆いていたっけ。
現在では、男を標榜している連中すら(だからこそ)ピアスをしているオカマになっちゃったんだから、どう仕様もないが。
最早、美学なんて言葉自体が何の意味すら持っていないのだ。

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