蘇える金狼(1979年)
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1 @kira 2013-02-08 22:00:00 [携帯]
の画像を貼りましょう。
182 @kira 2013-02-26 19:43:12 [携帯]
シーン47
デパートの屋上で、金子が脅迫者を待っている。
遠くで鳴っている音は、遊園地のBGM。
この時代はデパートの屋上には、必ず小さな遊園地があったのだ。
乗り物やヒーローショーなどをやっていた。
183 @kira 2013-02-26 19:44:45 [携帯]
シーン48
金子の前に現れたのは、レザージャケットに身を包んだ桜井という男だった。
桜井光彦を演じるのは、日本が世界に誇るアクション・スター。サニー千葉こと千葉真一。
近年は、タランティーノにリスペクトされ、『キル・ビル』への出演が記憶に新しい。
松田優作が暴力事件で謹慎中だった76年に、千葉が多忙だった為に出演出来なかった『暴力教室』に代役として主演で映画復帰しているという浅からぬ因縁がある。
盗聴していた朝倉が、デパートの客にバレないようにイヤホンでラジオを聴いてる芝居をするところはツボにハマる。
桜井は、昨夜の金子と雪子の情事を収めた写真を持参していた。
チンピラと勘違いした金子は、桜井に100万の札束を突きつけ、ネガとテープを買い取ろうとするが桜井の口から意外な言葉を告げられる。
桜井は、乗っ取り屋の東亜経済研究所所長の鈴本光明と関係があるというのだ。
更に、東和油脂の重役共の悪行も掴んでいた。
一瞬にして金子の顔色が変わる。
しかし、鈴本には背任行為の件はまだ話していないと知るや掌を返したように桜井の許しを乞う金子。
だが、桜井が提示した5千万という法外な額に愕然とする。
金子は呼んでいた興信所の探偵、石井に桜井を尾行させ、殺害を命じる。
たとえ、一流企業といえども一皮剥けばヤクザと何ら変わりが無い組織である。
石井を演じるのは、怪優・岸田森。
吸血鬼を連想させる黒マントを纏い、円形のサングラスをかけ、ステッキを携えている。
この格好で尾行すれば目立って仕方ないだろう。
岸田森は、『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』『血を吸う薔薇』で吸血鬼を演じている。日本で唯一、吸血鬼が似合う役者である。
松田優作とは、『乱れからくり』『探偵物語』第13話『或る夜の出来事』で共演している。
『蘇える金狼』に於いて、桜井という男は非常に面白い存在だ。
桜井がやっている事は、これから朝倉が正にやろうとしている事である。
桜井の辿って行く運命は朝倉が辿る運命なのだ。
桜井の出現によって、朝倉は自分自身を冷静に見つめ直す機会を与えられる。
観客にはサスペンス的要素が付加される。
映画に奥行きが出来る。
しかし、朝倉と桜井には決定的な相違点がある。
それは一体、何なのか!
それこそが、この映画の醍醐味と言えよう。
184 @kira 2013-02-26 19:45:38 [携帯]
シーン50
桜井を尾行する石井。
ステッキを杖代わりに視覚障害者を装う。
信号が赤に変わると慌てて走る。
岸田森の演技は既に暴走をはじめている。
185 @kira 2013-02-26 20:03:32 [携帯]
劇場版の台詞
西川朱実『光彦さん、待って!光彦さん!!』
シーン51
『東亜経済研究所』に入って行く桜井。
シーン52
二階に上がって行く桜井を受付嬢の西川朱実が呼ぶ。
西川朱実は、桜井に捨てられた女である。
西川朱実役は、吉岡ひとみ。
彼女は一年後、『野獣死すべし』に東洋銀行の預金係の石島役で出演している。
186 @kira 2013-02-26 20:04:22 [画像] [携帯]
劇場版の台詞
桜井『伯父さん、相変らずお忙しいようですねえ』
鈴本『おお!お前も元気そうだな』
桜井『第一線から身をひいたように見えても、鈴本光明は健在でいらっしゃる。今でも乗っ取り事件が噂されるたびに、鈴本光明の名前がクローズアップされる。今度はどこの会社狙ってるんですか?』
鈴本『ハッハッハッハ・・・・どうだ光彦、本気でワシの下で仕事を覚える気には、まだならんのか?』
桜井『是非、そのうち・・・』
鈴本『一緒に飯、食いに行こうや』
桜井『是非、そうしたいところなんですが、早々に裏口から引き上げませんとねえ・・・』
鈴本『裏からぁ?お前、何しとるんだ』
桜井『じゃ伯父さん、また・・・』
シーン53
桜井は鈴本公明の部屋に入って行く。
トイレにナニを隠す桜井。
なんと、桜井は公明の甥だった。
公明は桜井を見込んでおり、自分の後継者にと考えている節がある。
しかし、若さゆえか光彦にその気はなさそうである。
公明の真似をして遊んでいるほうが楽しいのだろう。
公明は、恐ろしい人物なのだが久しぶりの甥との再開に表情を緩ませる。
公明の制止も聞かず、桜井は裏口から出て行く。
つけて来た石井は桜井の素性に気づいていない。これが今後の展開の重要ポイントである。
鈴本公明は、安倍徹が演じている。
187 @kira 2013-02-26 20:05:44 [携帯]
シーン54
劇場版の台詞
湯沢『ゆっくり医者に診て貰いなさいよ。部長も次長もいないのよ。二人でのんびりやってるところだから・・・』
朝倉『ケホン・・・二人ともどうしたんですか?』
湯沢『緊急重役会議とかでサァ、偉いさん、誰もいないのよ』
シーン55
シーン56
シーン57
劇場版の台詞
警備員『会議中ですので、どなたも入室できません』
朝倉『あ、そうですか・・・え〜っと・・・あ、マルクスの資本論はと・・・』
188 @kira 2013-02-26 20:06:45 [携帯]
シーン58
劇場版の台詞
『やはり、そのォ〜・・・反応を見てからでも遅くないと思うんだ・・・その桜井という男は鈴本と関わり合いがあるとしても、果たしてその鈴本が乗り出してくるかどうか、これは断言できんからね』
『うん・・・賛成ですね、専務の意見に・・・それに、鈴本の脅しに一度屈したら、こりゃもう、骨までしゃぶられるに決まってるんだ』
シーン59
劇場版の台詞
秀原『それにしてもだ・・・横領金のメモを写真に撮られるとはな!』
小泉『監査部長!それはもう、済んだことなんだ!問題はこの窮地を、どう切り抜けるかってことなんだ!』
清水『まあ、待ちなさい。内輪もめは困る』
竹島『社長、あなたはご自分が関わりがないと思ってらっしゃるんでしょうがね、その鈴本がその気になればですよ、社長以下、我々全体の横領背任は、これ、バレてしまうんだからね!ええ?!』
秀原『その通りですよ』
石井『い、石井だ・・・部屋に入ったまま、出てこない・・・』
シーン60
劇場版の台詞
金子『仕方がない・・・じゃあ、女の部屋、見張ってくれ。奴は必ず女と会う筈だ・・・・そう、女の名前は、牧雪子。銀座のバー・ルナの雇われマダムで・・・・頼むよ』
金子『秘密興信所の石井からです・・・』
金子『 桜井の姿を見失ったようです・・・それに、その桜井と鈴本との関係も依然不明なようでして・・・』
シーン61
劇場版の台詞
小泉『私はね・・・こう思うんだがな・・・明日、桜井に要求の半額の二千五百万払うより、今夜にでもこっちから桜井を嚇かして、写真とネガを取り上げたらどうかなぁ・・・そりゃもちろんバクチだが、初めから鈴本に屈するよりは・・・・・・』
清水『誰か、信用のおける男はいるのかね・・・』
小泉『今使ってる、石井が適任じゃないかと思うんだが・・・』
189 @kira 2013-02-26 20:13:50 [携帯]
シーン54
朝倉が金子と桜井を盗聴している間に、東和油脂では緊急重役会議が開かれていた。
理由は当然、桜井の登場である。
重役が消えた社内では、湯沢たちがくつろいでいる。
シーン55
シーン56
シーン57
急いで会社に戻って来た朝倉。
会議室に入ろうとして警備員に止められ、隣りの図書室に入る。
例の盗聴器で会議室の様子を窺う。
190 @kira 2013-02-26 20:14:52 [画像] [携帯]
シーン58
緊急重役会議と言いながらも、その議題は金子の情事をネタにした桜井の脅しの対抗策である。
一枚岩に見える重役連中も、清水、小泉、金子と秀原、竹島の二大勢力に別れている事が見て取れる。
他人事かのように責任を免れようとする清水。
清水の体質を糾弾する秀原と竹島。
それを食い止める小泉。
金子は情勢によって、どちらにでも寝返る可能性がある。
桜井の脅迫に戦々恐々とする重役たち。
シーン59
191 @kira 2013-02-26 20:16:06 [携帯]
シーン61
小泉は桜井を脅迫して、ネガとテープを奪う事を提案。

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