蘇える金狼(1979年)
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1 @kira 2013-02-08 22:00:00 [携帯]

の画像を貼りましょう。
72 @kira 2013-02-19 20:43:57 [携帯]

不気味なほどの静寂の中を、朝倉が歩き廻る。
やがて一点を見て凍りついたように立ちどまる。
弾丸を全身に受けて血まみれとなり、重なるように倒れている桜井と雪子。
泥にまみれた二人の手は、それでも固く握り合わされている。
カッと見開かれた桜井の瞳。
本気で女を愛してしまった為、遂には悲惨な結果を迎えてしまった男の姿―
朝倉『(見つめて)・・・・・・』
そして、そっと桜井の眼を閉じてやる。
 
シーン83
■[京子の部屋(夜)]
熱いキスをかわす朝倉と京子。
京子『好きよ・・・・・・薬をくれるからじゃない・・・・・・あなたがどんな人でも、ちっとも構わない・・・・・・私から離れないで』
朝倉はやつれた京子の顔を見る。
複雑な想いが心をよぎり―京子を強く抱きしめる。
 
シーン84
■[東亜経済研究所・鈴本の部屋]
デスクに、突き上げる怒りをじっと耐えて鈴本光明。
傍に腹心の冬木がいる。
鈴本『東和油脂が、俺と光彦の関係を探っていたと言うが、光彦を殺したのは連中だと言うのか?』
冬木『それは今のところ・・・・・・』
鈴本『調査しろ!必ず調べあげるんだ!』
冬木『かしこまりました』

73 @kira 2013-02-19 20:51:24 [携帯]

シーン85
■[東和油脂・経理部]
朝倉が書類を手にして席を立つ。
金子のデスクに行き、書類を差し出す。
朝倉『判をお願いします』
金子はチラッと朝倉を見てから、書類に眼を通し、判を取る。
その表情、態度には傲慢と余裕が戻っている。
金子『どうしたんだ。君は近頃、やたら早びけや欠勤が多いようじゃないか』
朝倉『は、風邪をこじらせてしまったようで・・・・・・申し訳ありません』
金子『たかが風邪ぐらい・・・・・・・』
小泉が顔を引きつらせ、よろめくように部屋へ入って来る。
小泉『金子君!』
金子『何か?』
朝倉は書類を受取り、自分のデスクに戻る。
ジッポウに、緊迫した表情で話し合う小泉と金子が映っている。
朝倉は素早く補聴器のスイッチを入れ、巧妙にレシーヴァーを耳に当てる。
小泉の声『神戸の男が、社長のとこに電話をかけてきたんだ』
金子の声『それが何か?』
小泉の声『裏切ったんだよ、我々を。石井が裏で糸引いてるらしい』
金子の声『連中が?まさか!』
小泉の声『そのまさかが起こったんだ』
 
シーン86
■[電話ボックスの中]
朝倉が受話器にハンカチを当て、ダイヤルを廻す。
女の声『東和油脂でございます』
朝倉『経理の金子次長を』
女の声『少々お待ちください』
朝倉の手には一通のハガキ。ボクシングジムからの月謝の督促状である。
金子の声『・・・・・・はい』
朝倉『(声を作って)こちら××ボクシング・ジムですが、朝倉さん?』
 
シーン87〜90
■[東和油脂・経理部]
金子『(受話器に)朝倉?おい、朝倉君!(朝倉の空席を見て)・・・・・・ちょっと席をはずしてますが』
声『しょうがねえな』
金子『(ハッとなり)××ボクシング・ジム?朝倉君にどんなご用件でしょうか?』
朝倉『奴、女でもできたんスかね。ここのとこ、とんとトレーニングにごぶさたなんですわ。先月分からの月謝が滞納なんで、その催促です』
金子『朝倉君がボクシングを?』
朝倉『分かりました。それじゃ、アパートの方へでも催促状を送りますんで』
 
シーン91
■[東和油脂・経理部]
金子が受話器を置く。
むっつりと何かを考え込む。
 
シーン92
■[ボクシング・ジム]
激しいスパーリング。
そのリングの傍に、コーチの沢野と金子。
執拗に問いかける金子に、沢野が答える。

74 @kira 2013-02-19 20:57:37 [画像] [携帯]

シーン93
■[東和油脂・経理部]
退屈な仕事に励む朝倉。その肩がポンと叩かれる。
振り返ると、金子のにこやかな顔。
金子『朝倉君、社長がお呼びだ』
朝倉『何のご用でしょうか?』
金子『ともかく一緒に来てくれないか』
立ち上がる朝倉に湯沢たち同僚の嫉妬の視線が注がれる。
 
シーン94
■[同・七階の廊下]
エレベーターの表示ランプが七階で止まり、ドアが開く。
現れる金子と朝倉。
廊下には数人の警備課員。
会議室に向かう金子と朝倉に会釈する。
朝倉『・・・・・・』
 
シーン95
■[同・重役会議室]
朝倉が入り、金子が椅子に坐るよう指示する。朝倉が坐り、金子が脇に立つ。
部屋は中央からカーテンで二つに仕切られ、暗い向こう側からは微かなしわぶきが聞こえ、息を殺した数人の気配がある。
声『私は社長の清水だ。君は朝倉君だね?』
朝倉『はい』
清水の声『このような形で話をすることに、君はさぞ驚いているだろうが、暫らく辛棒して貰いたい』
朝倉『はァ』
清水の声『単刀直入に聞く。部長や次長の言によると、君の勤務態度は大層立派だそうだ。君のような社員を持って、私も嬉しい。そこで聞きたいんだが、君は会社の為に命を賭ける覚悟があると誓えるかね?』
朝倉『勿論です』
清水の声『よく言ってくれた。ところで、ボクシングをやってるそうだね?』
朝倉『・・・・・・』
金子『隠さなくていいんだよ。ジムに通ってることは調べがついているんだから。君は血友病と称して試合に出るのを拒んでるそうだが、実はアルバイトを禁じた社の規則に従って諦めたのだろう?』
朝倉『・・・・・・その通りです』
清水の声『その拳を、会社のために役立てて欲しいと言ったら?』
朝倉『おっしゃる意味がよく分からないのですが・・・・・・私に何をやれと?』
清水の声『報酬は、重役の椅子だ』
朝倉『夢のようです・・・・・・どのような命令でも』
清水の声『たとえ、社会的に許されないことでも?』
朝倉『やらせて下さい』
清水の声『ある人間を片づけて貰いたい』

75 @kira 2013-02-19 21:04:27 [画像] [携帯]

朝倉『・・・・・・分かりました。誰を片づければいいのでしょう?』
返答ではなく、部屋の電灯が消える。
と同時にスポット・ライトの強烈な光線が朝倉の顔を射る。
朝倉、思わず顔をそむける。
小泉の声『前を向きたまえ!』
朝倉、眼を開き、前を見る。
凄まじい光線があるだけ。
小泉の声『朝倉君、生命を賭して東和油脂に忠誠を尽くすと宣誓できるか?』
朝倉『誓います』
小泉の声『きみは秘密を守り通すと誓えるか?』
朝倉『誓います』
小泉の声『よろしい』
スポット・ライトが消え、柔らかな電灯がつく。朝倉は伏せて瞼を揉み、前を見る。
カーテンがいつの間にか引かれていて、前のテーブルには清水、小泉、竹島、秀原がいる。
小泉『きみの忠誠心はよく理解できた。では、ビジネスの話をしよう』
朝倉『その前に、僕のほうも確かめておきたいことがあります。先程の報酬の件ですが―』
清水『分かっておる。金子君』
と、内ポケットから封筒を取り出す。
金子がそれを受け、朝倉に渡す。
朝倉、封筒の中から一枚の書類を取り出し、見る。
清水『東和油脂経理部の朝倉を、近日中に資材仕入部次長、三年内に資材仕入部部長、五年内に同部長兼常務に昇進させるため、取締役会は万全の努力を払うという主旨で、社長以下主だった役員の署名捺印だ』
朝倉『有難うございます』
と、封筒を内ポケットにしまう。
小泉『それでは用件に入ろう』
金子が、朝倉の前に銃身の短い38口径のリボルバー拳銃を置く。

76 @kira 2013-02-19 21:11:19 [携帯]

シーン96
■[××ホテル・一室]
渋い顔の清水、小泉、竹島、秀原、金子。
正面に殺し屋、国友の顔が見える。薄笑いを浮かべ、しきりに腋の下のホルスターとリボルバー拳銃をちらつかせている。
小泉『・・・・・・ですから、要求の一億円は、あくまで証拠のテープ、写真などと引換えだと申し上げてるのです』
国友『今日は金が払えねえってことか?』
小泉『証拠の品さえ渡して下されば、いつでも一億お払いします』
国友『相棒の福田は死んだ。奴の香典代を含まれてるってことを忘れるな』
小泉『承知してます』
国友『よし。なら、今日のところは一旦引揚げる』
 
シーン97
■[同・正面玄関前]
停まっている一台のヒルマンの中に、朝倉。
やがて、国友と金子が玄関に現れる。金子に見送られ、国友がタクシーに乗り、走り出す。
待機していた朝倉のヒルマンが、追ってスタート。
 
シーン98
■[走るヒルマンの中]
渋滞の中に突っ込み、動けなくなる。
前方のタクシーから国友が出る。つながった車を縫い、反対車線を突っ切って、歩道に出る。来た方向へ歩き去っていく。
朝倉は慌てる。
追おうにも前後と右側にはびっしりと渋滞の車。
思いきりハンドルを左へ切って歩道に乗り上げ、突っ走る。
 
シーン99
■[道]
ヒルマンが歩道を走る。
通行人をを唖然とさせ、ゴミ箱、置いてある自転車や荷物をはね飛ばして強引に走る。
車の切れ目を見つけて車道に突っ込み、反対車線に出る。
 
シーン100
■[走るヒルマンの中]
朝倉が国友の姿を求める。
前方で、停めたタクシーに国友がまさに乗り込むところ。

77 @kira 2013-02-19 21:15:44 [携帯]

シーン101
■[郊外の道]
タクシーが停まる。
朝倉の車も後方に停まる。
タクシーから国友が出て、歩き出す。
朝倉も車を出る。
 
シーン102
■[雑木林の中の道]
国友が足早に歩く。
朝倉が樹蔭を縫って追う。
国友は道を折れ、周囲の建売住宅とはやや離れた二階建てのモルタル小住宅に向かう。
林の中から見守る朝倉。
国友がドアの鍵をあけ、玄関に消える。
 シーン103
■[小住宅・表]
朝倉がそっと忍び寄る。
裏口へ廻る。
ベルトから抜いた針金で、注意深くドアの鍵を解く。
 
シーン104
■[同・一階]
朝倉が38口径の拳銃を手にダイニング・キッチン、六畳の茶の間を調べるが―無人。
二階への階段をそろそろと這い登り始める。
 
シーン105
■[同・階段]
朝倉が階段の真ん中ぐらいに来た時、下で戸の軋むような音 。
振り返るが、階下に人影はない。
再び登り始める。また物音。
朝倉は暫らく動きを止めているが、慎重に後ずさりし始める。
拳銃と顔を音のした階段の下へ突き出し、覗きおろそうとする。
その瞬間、階段の蔭から伸びた二本の腕が朝倉の拳銃を掴み、力をこめて引っぱる。
歯をむき出して踏んばる国友。
朝倉は拳銃を奪われまいと力をこめながら、いきなり国友の拳銃を掴んだ手に思いきり噛みつく。
朝倉が口から血が流れ、数秒後、国友が悲鳴をあげて廊下に転がる。
朝倉、ホッとして国友に銃口を向けようとするが―
声『ハジキを捨てろ。捨てないとぶっ殺す』
朝倉『!!』
拳銃を国友の足元に落とし、声のした二階の踊り場を振り仰ぐ。
銃身を短く挽き切った水平二連の散弾銃を腰だめにした石井。

78 @kira 2013-02-19 21:20:58 [画像] [携帯]

シーン106
■[同・二階(夜)]
国友が憎悪に眼を光らせ、散弾銃を構えている。
石井が朝倉の両手に手錠をかける。
そして椅子に坐らせ、用意したロープで朝倉の腕と椅子の背を縛り付ける。
室内には米軍用のスリーピング・バッグ、吸殻のあふれた灰皿、ウイスキーの空瓶、食いかけの果物やパンなどが散乱。
石井が小型のガソリン・バーナーを取る。
ノズルにライターで火を移し、朝倉をサディスティックな笑いを浮かべて見ながら、吹き出す炎を伸ばしたり縮めたりする。
朝倉『待ってくれ。そんなもんでバーベキューにされたんじゃたまらねえ。なんでも喋りますよ!・・・・・・東和油脂って会社に雇われ、そこにいる男を尾けて隠れ家を突き止めろと・・・・・・』
石井『それから俺たちを殺せと言われたのか』
朝倉『いや。殺した桜井から写真やネガ、録音テープをあんた達が奪ってる筈だから、そいつを取り戻して欲しいと言われた』
石井『なるほど』
国友『会社の奴等、俺達が証拠の品を掴んでると思い込んでるらしいぜ』
石井『黙れ!あんたは口が軽すぎるんだ』
国友『(ムッとして)どうせ始末するんだ、構やしねえ。そうよ、俺達ァ証拠の品なんざ持っちゃいねえ。そんな物なくたって、会社のキンタマ掴んでるんだからゼニはいくらでも絞れるんだ』
石井『よさないか』
国友、不貞たように部屋の隅へ行って座り込み、煙草に火をつける。
石井『貴様、どこの者だ?』
朝倉『(声を落とし)あんたにだけ教えたいことがある』
石井『何だと?』
朝倉『こっちへ来てくれ』
石井が近づいて来る。
朝倉が不自由な手で、ズボンのジッパーを下げる。
石井が朝倉の口に耳を傾けようと更に近づいた時―腿にくくりつけたコルトを抜いた朝倉が、安全装置をはずしざま相手の下腹部に銃口を押しつけ、二度引金を絞る。
くぐもった銃声。
石井が信じられぬといった顔で、ゆっくり膝から崩れる。
国友が跳び上がる。
朝倉が再び二発撃つ。
今度は耳をつん裂く銃声がして、弾をくらった国友が吹っ飛ぶ。

79 @kira 2013-02-19 21:31:44 [携帯]

朝倉は素早くバーナーを拾い、炎を伸ばし、ロープに近づける。
炎がロープと同時に朝倉の洋服の肘を焼く。更に肉も。
苦痛に顔を歪め―ようやくロープが切れる。
石井のポケットから鍵を取り出し、口でくわえて巧みに手錠を外す。
朝倉が箱から取り出した散弾の紙ケースをナイフで切断、オレンジ色の火薬を畳の上にぶちまけていく。
ローソクを短く折って、火薬のあいだに立てる。
石油罐を持ち、二人の死体、畳や襖にたっぷり振りかける。
ローソクに火をつける。
部屋を出る。
 
シーン107
■[雑木林の道(夜)]
小住宅を出た朝倉が、小走りに雑木林へ入る。
ハッとなり、身を隠す。
自転車に乗った警官が来て、小住宅へ向かう。
見守る朝倉。
 
シーン108
■[小住宅・表(夜)]
警官がドアをノックする。
警官『夜分すいません。開けて下さい。そこの交番の者ですが、銃声のような音がしたと近所の人から連絡があったので・・・・・・』
 シーン109
■[同・二階(夜)]
ローソクの炎が燃え尽き―閃光と炎が死体を襲う。
 
シーン110
■[同・表(夜)]
警官がドアを開ける。
その途端、閃光と赤黒い炎が室内から襲いかかって来る。
仰天して腰を抜かす警官。
 
シーン111
■[雑木林(夜)]
火を吹き出す死人の家。
朝倉、それを確かめて踵を返す。

80 @kira 2013-02-19 21:35:06 [携帯]

シーン112
■[疾走するフォード(翌日)]
 
シーン113
[走るフォードの中]
社長秘書の富田が運転し、後部シートに朝倉と金子。
朝倉『社長の家は、高輪台の筈ですが』
金子『伊豆山の別荘でお待ちなんだ』
朝倉、金子を見る。
握りしめた金子の拳が、なぜか膝の上で震えている。
 
シーン114
■[海沿いの道]
フォードが停まる。
金子、富田、朝倉が降りる。
金子『歩いて別荘へ来るようにと言われている。我慢してくれ』
朝倉『いいですよ』
波の音と、風に騒ぐ松の音の中を、三人が歩き出す。
 
シーン115
■[断崖(夜)]
三人が歩く。
岩に当たって波が白く砕ける。
不意に金子が立ちどまり、朝倉を振り返る。その手に拳銃が握られている。
金子『朝倉君、許してくれ!』
同時に、朝倉の全身が驚くほどの早さで翻える。
拳と蹴りが、鈍い音をたてて金子と富田に喰い込む。
一瞬のうちに、呻いてうずくまる富田。
金子は顔を砂に突っ込み、悶える。

81 @kira 2013-02-19 21:41:21 [携帯]

シーン116
■[清水邸・一室]
いきなりガッ!と蹴開けられるドア。
ソファや肘掛け椅子でうたた寝をしていた清水、小泉、竹島、秀原が一斉に腰を浮かす。
金子を抱えた富田たち秘書三人が入る。
続いて現れる朝倉。
茫然と清水たち。
朝倉がソファを指示し、三人の秘書が金子たちを横たえる。
朝倉『ちょっと手違いがあって、次長さんは怪我をされました。肋骨が二、三本折れてるようです・・・・・・お気の毒でしたね』
小泉『何を言ってるんだ。どうしてこんなとこへ来た?!確かに殺し屋たちを片づけてくれた功績は大きいが、それと、きみが平社員の分際で社長のお宅に押しかけてくるのとは問題が違う。帰りたまえ、命令だ!』
竹島『その通りだ!』
秀原『増長するな!』
朝倉『なるほど・・・・・・用が済んだらおとなしく殺されりゃいいものを、何をのこのこ生き返ってきた、と言うのか』
小泉『馬鹿なことを言うな。きみは疲れてるんだ。今夜の無礼は忘れてやるから、早く帰ってゆっくり眠れ。明日は会社を休んでよろしい』
と、椅子に座り込む。
朝倉が怒りの表情物凄く小泉に迫る。
小泉『(怯えて)寄るな、無礼者!』
朝倉、小泉の襟首をガッと掴み、軽々と吊り上げる。
小泉はもがくが、絞められているために絶叫は弱々しい悲鳴にしかならない。
朝倉『俺が舐められておとなしく引っ込んでる坊やにでも見えたのか?俺を殺そうとする前に、そのことを何度も考え直してみなかったのか。えッ?!』
小泉を椅子に放り捨てる。
小泉『・・・・・・(喘ぎ、頭を下げて)悪かった、許してくれ!金子が、どうしてもきみをやらせてくれと言うので、ついのせられたのが間違いだったんだ』
金子『嘘だ!私は命令に従っただけなのに―』
小泉『黙れ!貴様はクビだ!!』
金子『クビにするなら、すぐ警察に駆け込んでやる!』
清水『朝倉くん、私はこの件に関して最初から一切関係ないんだ。むしろ私は、ここにいる役員の諸君におどされて―』
竹島『社長、今更何を!』
秀原『そうだ。あんたと我々は一蓮托生なんだぞ!』
朝倉『仲間割れは、後でゆっくりやりなさいよ。俺の望は―』
清水たちが朝倉を見つめる。
朝倉『どうやってこのおとしまえをつけて貰うかだ』



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